航空会社:エミレーツ
便名:EK 514
フライト区間:ドバイ→デリー
フライト利用日:2016年8月28日(日)
予定出発時刻:15:25発
予定到着時刻:20:10着
フライト時間:3時間15分
機種:ボーイング777-300ER
座席番号:31K
機材番号:A6-EGK
機材導入日:2011年12月15日
エミレーツ航空。
それは、僕の人生の中でとても大切な存在です(って大げさなw)。
小学4年生の時の冬休み(当時はデリー在住)、家族旅行でドバイを訪れたのがきっかけです。
1993年の話です。
当時から飛行機好きだった自分は、エミレーツに感動しました。
まだ小さかったけど、何かとても思い出になる旅だった。
次の利用は1997年で母と祖母でヨーロッパ旅行へ行く時。
初めてのヨーロッパ訪問で、エミレーツで行きました。
エコノミーなのに、座席にテレビモニターが付いている(当時はとても珍しい事でした)。
機内食が豪勢!
サービスが良い!
しかも、クルーがポロロイドカメラで記念撮影までしてくれる!
最高の旅でした。
それからエミレーツにはまり、それ以来中東やヨーロッパはほぼすべてドバイ経由に。
あれこれ、最後に2003年のドバイ→関西線に乗るまで、実に30回以上エミレーツに搭乗しました。
まだ若くして何とか両親を説得して生意気にビジネスやファーストも乗っていました(寛容な親に感謝です)。
中学・高校時代はエミレーツが大好きで自分のメルアドのパスワードもemiratesにするなど、とにかく大ファンになりました。
エミレーツには独特の暖かさと明るさがあってそれにはまったのです。
しかし、2003年から何故かあまりエミレーツに乗る機会が出来なく、エティハドやガルフ航空には搭乗していますが大好きだったエミレーツはスケジュールや料金の関係であまり縁が無くなってしまった。
エミレーツは急成長し、この10年間で機材数や路線数を思いっきり増やし、今では世界で一番大きい国際線航空会社になりました。
せっかくドバイに行く機会ができたので、是非エミレーツに久しぶりにチャレンジしたいと思いました。
僕がエミレーツをよく乗っていた時代は保有機も中型機材ばかりで、路線もそれほど多く無くまだ日本にも就航していませんでした。
ドバイ空港自体とても小さな空港で、今ある第1ターミナルが出来る前の話。
今では世界最大の空港ターミナルビルがエミレーツ航空専用のターミナルになり(第3ターミナルです)、当時とは全く別世界になってしまいました。
さて、どの様にエミレーツは変わったでしょうか。
13年ぶりの体験を語ります。
まずはメトロで市内からドバイ空港第3ターミナル駅へ。
ドバイ空港は市内中心部に位置するので、アクセスに非常に便利です。

一つ驚いたのは、駅がなんと高架では無く、地上レベルにある事。
目の前はすぐに舗装エプロンが。
あれ、チェックインするところは何処?
何と、チェックインカウンターはすべて地下に!
広すぎて、立派な地下都市です(笑)。
チェックインカウンターゾーンを抜けるだけで10分ぐらい歩かなければいけません。
これでも、エコノミー専用で、ビジネスとファーストはまた別の入り口があります。
この第3ターミナルはエミレーツ航空と提携パートナーのカンタスオーストラリア航空のみの発着でこの広さ!
世界一規模の航空会社だけあります!


出国するとセキュリティーチェック。
自動で荷物ボックスがベルトに流れ、とても効率が良く、テキパキ済みます。
デリー空港もこれ見習って(笑)。
ドバイの良さって、中東独特ののろまさが感じられず、どこへ行っても仕事の効率の良さを感じさせられます。


さて、第3ターミナルはここでコンコースAとコンコースBに分かれます。
チェックインカウンターがあるのはコンコースBの地下です。
コンコースAはエアバスA380対応のターミナルで、ここから無人列車で移動します。
今回デリー行きはコンコースB出発なので、このままエレベーターで地上階まで上がります。


朝から観光で何も食べていなかったので、昼飯にする事に。
オシャレなシーフードバーか、ジャンキーなファーストフードで悩みましたが、インドではなかなか食べられないビーフバーガーにしようと決めました。
コンコースBにはマクドナルドとバーガーキングがあります。
個人的にバーガーキングの方が好きなので、こちらでダブルチーズバーガーのセットメニューを。値段はAED 45(約1,300円)とエアポートプライスです。
市内だったら半額ぐらいなので、先に済ませておけば良かったかも。
しばらくお預けになるビーフパティーを一口一口味わいました。

次は、免税店でお土産の購入です。
さて、ドバイのお土産はどんなのが良いでしょう。
定番のお酒やチョコの他に、ドバイならではの珍しいものといえば、以下が挙げられます。
○Bateelのデーツやデーツ関連の飲食物。
これは高級デーツメーカーで、珍しい色々な種類のデーツが販売されています。
おすすめは、ボックスに詰められた数種類のものを詰めたもの。
値段は大体日本円で1,000円ぐらいからスタートです。
もし溶けるのが気にならない場所でしたら、Bateelのデーツ入りチョコとか良いと思います。
後はデーツのスパークリングジュースとか、デーツのジャムとか、とにかくデーツ尽くし。
ボックスも可愛いので、お土産に最適です。

○Patchiのチョコレート。
Patchiは、「中東のゴディバ」と呼ばれています。
デザインが可愛らしいので、少し変わったブランドとしては良いかも。
エティハド等中東系航空会社のファースト・ビジネスクラスでコーヒーや紅茶とセットで提供されます。
レバノンのチョコレートメーカーです。
○ラクダミルクのチョコレート。
ラクダのミルクは脂肪分が少なく、健康的に良いとか。
ラクダミルクのアイスクリームを食べた事がありますが、正直牛乳とあまり違いが判りませんでした。
生で飲まない限り、そんなに大きな違いは無いので珍しさに購入するのも良いかもしれません。
って、お菓子だらけになりましたね(笑)。
ドバイや湾岸の人々は宗教上の理由でお酒を飲まない代わりに、甘いものが大好きです。
なので、その嗜好がお菓子へ行っているので、そういう傾向になってしまいます。
後はクナーファと呼ばれるアラブのナッツ系のお菓子がありますが、正式にはレバノンやトルコ方面の食べ物になります。
ドバイ空港は店が多く、買い物天国なので長時間のトランジットでも飽きないと思います。


ドバイ空港のトイレで男性用便器をよく見ると、日本語で注意書きが(笑)。ここホントにドバイか!

搭乗です。
エミレーツはドバイ⇔デリーだけで1日4便を飛ばしています。
まぁ、ドバイの人口の過半数はインド人だから、多くても不思議では無いか。
フライトは満席でした。


まずはビジネスクラスから通ります。
とても広々としており、こんな短い路線なのにビジネスクラスの座席には毛布の他に座席マットレス(下に敷くもの)まで配置されていました。
感心!


そしてエコノミー。
さて、エミレーツのエコノミー。
今回の機材はB777。
正直、あまり期待してませんでした。
エミレーツは世界で最も早く、1997年導入当時からこの機材の座席配列を3-4-3(横10席)にしています。
一般な配置は3-3-3(横9席)でしたが、今では価格競争の中ANAを含む各航空会社が、横10席に座席数を増やしています(JALやキャセイ、タイ、シンガポール航空等アジア系の多くはまだ9席のままです)。
標準より横が1席多いので、自動的に「狭い」がインプットされていました。


そしてこちらが僕の座席。


でも、実際に座ってみると、そんなに狭く感じ無かった。
そして、気になる前のシートピッチも、標準の32インチのはずなのに、広々と感じられます。
よく見ると、これがまた良くできた座席でシートが薄く、特に足元あたりはスラッと広くなる様に作られています。

エコノミーなのに、シートは豪華です。
タッチスクリーン(ハンドセットでも操作可)、USBプラグ、ノートパソコンの電源が各席に備えられています。

まず、ポケットに入っている雑誌類から拝見。
機内雑誌、免税雑誌、エンターテインメント雑誌など、色々な種類が入っています。

そして、一番驚いたのはエンターテインメント雑誌の中身!
この機材には2,500チャンネルのオーディオ、ビデオやゲームチャンネルがあります。気が遠くなる(笑)。
雑誌にはすべてのチャンネルをしっかり細かい文字で記載してあります。
まだまだ!日本語のチャンネル数、半端無し!
邦画だけで16チャンネル、吹き替え・字幕のものが107チャンネル、そしてオーディオが36種類!
これって、日系航空会社よりすごくね?


もう興奮状態!
そして、ヘッドフォンもエコノミーにしては上質で音響が左右で異なるリアル感あるタイプ。
シンガポール航空は以前はこのタイプ(ドルビーヘッドフォン)でしたが、今では持ち帰りのできる普通のエアフォンに変わっている様です。
このエミレーツのヘッドフォンは音質だけは無く、耳あたりもよくて高いクオリティーでした。

そして、まだ離陸前ですが、飲み物が配られました。
ウェルカムドリンクです!
通常、ウェルカムドリンクはビジネスやファーストのサービスですが、エミレーツではエコノミーにも乗客一人ずつに配っていました。
嬉しいサービスです。
レモンジュースでさっぱりしていて美味しかったです。

そして、おしぼりのサービスも!

まだまだサプライズが続きます。
なんと、エコノミーなのにメニューが配られました!
長距離路線ではエコノミーでもメニューを配る航空会社は多いですが、ドバイ⇔デリーなんてわずか3時間のフライト。今までデリーから近距離路線を利用して、エコノミーでメニューが配られたのは初めてです。
あってももうちょい遠いシンガポール航空のシンガポール路線ぐらい。
昔エミレーツのデリー線利用した時も無いサービスだったので、明らかに上記のドリンクやおしぼりサービスを含めて進化しています。


そして、プッシュバック。




エミレーツのロゴは好きです。
あのロゴはアラビア語でAl Emaaraat、すなわちエミレーツをコンパクトにまとめたものです。
UAEの国旗の色も良い感じですね。




そして、オマーンの飛び地、ムサンダム半島が現れました。
ここは「中東のノルウェー」と呼ばれている場所で、切り立った断崖絶壁が海に落ちる様な景色が続き、是非いつか行ってみたい場所のトップリストに入ります。


昼食タイム。
インド人客が多いので、オールインド飯でした。
チョイスはマトンビリヤーニかパニール(インド風コッテージチーズ)のカレー。
付け合わせはパニールのサラダ、そして人参ケーキ。
マトンビリヤーニを選びました。
ここでも、驚きが。
正直インド料理って味が濃い場合が多いので苦手なのですが、エミレーツのこの機内食は味付けが優しく、家庭的。
サラダもさっぱり、そしてデザートの質が超高い!
甘いもの好きなので、デザートが命なのですが(笑)、エミレーツはエコノミーでもかなり上質のデザートを提供していると思います。


マトンは、お米の下に埋もれています(伝統的なプレゼンの仕方)。
横に付いているのはダール(豆カレー)ですが、これもとても上品な味でした。
ビリヤーニはさっぱりして食べやすく、とても美味かった!

手前はパニールとミント、そして奥はヨーグルト掛けと丁寧に小さな容器に2種類のサラダが入っていました。
そして驚いた〆のケーキ。

インドで食べると普通は激甘のこのお菓子、濃厚の人参とミルクのほんのり甘い絶妙なバランスに、ココナッツとピスタチオのフレークが掛かったもの。
これ、ビジネスクラスレベルです!

エミレーツでは、飲み物サービスは食事が提供されてから回ってきます。
これは昔と変わりません。かなり、食事が終わった頃になってしまいましたが(笑)。
7アップと赤ワインを頂戴しました。


そして、食後に紅茶と水を頼みました。
可愛いチョコレート付き♪

この頃、インダス川上空。
パキスタンです。


このドリンクホルダー、こぼれない様に二重になっています。
よく考えられていますね~。

実際の飛行時間はわずか2時間45分でした。
ドバイとインドって本当に近いですね!
<エミレーツ航空のエコノミークラスの印象>
エミレーツのサービスが良い!
と言うのはよく周りで聞いていましたが、僕の印象では良くても狭くて居心地悪いかな~と当初はあまり期待していませんでした。
また、今の世の中ではエコノミーはコスト削減がとても目立っているので、昔の様なエコノミーでも最高の思い出をくれたエミレーツでは無いかなと思っていました。
とんでもありません。
見事、期待を裏切りました(良い意味で!)。
座席は狭いはずなのに、何故かゆったり感じる。
確かに横幅は詰めている感は否定できませんが、前幅はエコノミースタンダードのシートピッチの割には、窮屈ではありませんでした。
同じ機種では、実はエアインディアのエコノミーの方が横9席でエミレーツより1席少なく、しかもシートピッチも業界最大級でゆったりとしているはずなのですが、何故エミレーツの方が快適に感じるのでしょうか。
エミレーツマジック!
シート面以外では、以前は無かった短距離路線でのメニューの提供、ウェルカムドリンクのサービス、質の良いヘッドフォンの提供、美味しい機内食、そして何と言っても1ヶ月間エミレーツの機内でに住み続けてノンストップにビデオを見続けても見切れない映画の数など、昔よりもサービスが更に豪華になっていました!
ポロロイドカメラのサービスもあり、クルーがカメラを持って通路を通っていました(さすがにこの年齢で一人旅ではお願いしませんw)。
ここでもう一点、エミレーツで一番感動した事があります。
それは、インド路線でも、サービスをしっかり提供し、乗客に対しても上から目線が無い事。
航空会社によっては、インド路線は明らかにインド人を見下していたり、サービスに手抜きするクルーが乗務している場合があります。
まぁ、対応が大変な事も理解できますが、それによってインド人だけでは無く、そのフライトに乗っているインド人以外の乗客すべてに対して同様の対応をして、とても不愉快な思いをする事があります。
路線的に見れば、ドバイ⇔インド便は沢山の労働階級クラスのインド人が利用します。
ビルの建設や道路工事等に携わる最低の給料で雇われている人達です。
それなのに、エミレーツのクルーの多くは彼らにも荒々しい対応をせず、誰でも平等に扱っている雰囲気を感じさせられました。
これは、昔エミレーツを利用している時から同じ様に感じられました。
例えば、ドバイ空港では、丁寧にファースト、ビジネス、エコノミーでもゾーン別に搭乗を案内します。
乗客の多くは英語さえ理解できないので、搭乗と共に一斉に入ろうとしますが、その中丁寧に係員が順番を説明していました。
どの人でも、ちゃんと丁寧に対応されると、どんなにあまり常識が無い人間でも、言う事をしっかり聞くものです。
なので、意外にインド行きエミレーツの機内もうるさい乗客も居なくて静かでした(まぁ、エミレーツの場合皆さんテレビ画面に釘付けになる様です)。
という訳で、エミレーツはクルーの教育が徹底されていると思います。
先月、エミレーツは創業以来初の大きな事故がありました。
ちょうどインドのトリバンドラムからドバイに到着したフライトが、ドバイ空港の滑走路で急遽エンジンが燃え始め、なんと300人以上がクルーの指示によって数分以内に皆脱出できました。
その内に飛行機は大爆発を起こします。
幸い、爆発までには全乗客・乗務員は脱出に成功しました。
当時の機内を携帯ビデオで撮影した動画を観ますと、クルーが一生懸命になって指示しています。
皆、手荷物をロッカーから持っていこうとしているバタバタの最中にも関わらず(本来脱出時は荷物は持ってはいけません)。航空会社初の大きな事故で冷静にここまで対応できたのも感心です。
って、ちょいエミレーツをベタ褒めしてしまいましたが、それほど僕の青春時代はエミレーツと一体でした(気持ち悪っ!)。
現在、エミレーツは凄いペースで成長中で、どんどん新しい機材を導入していっています。
それもすべて大型機材。
半面、アメリカ、ヨーロッパやアジアの航空会社は「航空ビジネスをエミレーツを始めとする中東系航空会社に取られている」と考えられてしまい、逆に路線縮小が目立っています。
しょうがないですね・・・
低価格の上に良いサービスを提供し、地理的に好条件(ヨーロッパとアジアの中間地点)であれば、客はそっちへ行ってしまいます。
久しぶりのエミレーツ搭乗、元気をもらいました!






