今まで、インドで「超美味しい!」と心に残るレストランってあまり無いんですよね。
というか、あまり外食しないからそんなに世界を知らない、ともあるのだけど。
インドならやはりインド料理が感動のはずなんだけど、基本スパイスで素材のうま味を殺してしまうインド料理で美味い!なんてあまり感じる事は無いんですよ。
でも、ここは違った。
デリーのタージマハールホテル。
WASABI by Morimotoの隣にある、インド創作料理店。
ここがポイント。
普通のインド料理では無く、あくまで創作料理なので、バターチキンを求めてやってきてもここには無い。
レストラン名はVarq。

実はここに来るのは2度目。
最初は昨年12月にお客様側の接待でここに来て、凄く感動した。
でも、同じく値段もそれなりに高かったので、普通には入れるレストランでは無かった。
友人が、
「ここのランチだったらセットメニューで結構安く食べれるよ~値段は忘れたけど」
と言っていたので、それを信じて調査も兼ねて行ってみた。
ランチの価格が知りたかったけど、レストランに入って値段も聞くのもどうかな、と思い・・・
たぶんそういうのを気にしない客が入る様なレストランなんで。
入口に入って、受付のマネジャー
「ランチのセットメニューってありますよね?」
と遠回しに聞いたら、YESだったので、きっとなんかお得なセットメニューがあるなと思い着席。
セットメニューは3種類あり、それぞれのメニューを見せられるごとに値段を教えてくれるマネジャー。
3コースメニュー:前菜、メイン、デザート(Rs. 4,000 + 税)
4コースメニュー:前菜、スープ、メイン、デザート(Rs. 4,500 + 税)
5コースメニュー:前菜、カバーブ(グリル)、スープ、メイン、デザート(Rs. 5,000 + 税)
*税は18%
いやいや、どこが安く食べれるのか!
でもここまで来たら引き返す訳にも行かないし、アラカルトよりもシェフお勧めのセットメニューの方が面白い。
ここは折角なので色々試したく5コースメニューを選ぶことにしました。

それぞれのコースはベジかノンベジで選べ、メインはそれぞれ2種類(計4種類)から選択可能。
レストランは上品で落ち着いた雰囲気。
5コースメニューを頼むと、ウェイターから「2時間は普通にかかりますけど大丈夫ですか?」と聞かれた。
クイックランチには向いていないけど、日中の時間をゆっくり優雅に過ごしたいマダムには良いかも。
調査も旅行会社として仕事の一環♪



まずは熱々のおしぼりから。
Forest Essentials系の香りがする。

まずはメニューには無いコース前のアミューズから
アミューズ:人参と若芽のセモリナ巻き
カレー味のロールケーキみたいな感じでソフトな味付け。


そして第1コース。
第1コース:Varqui Crab
Layers of crabmeat, tandoori shrimp on crisp filo sheet
フィロ層の中に蟹肉が入り、その上にタンドリー海老でトッピング。

最初の印象:超芸術作品。
これは凄い。
脇に花付きのニラと、生赤唐辛子、そしてバルサミコ酢で円を描いたもの。
崩したくない。

蟹肉はマイルドなココナッツミルクのカレー風味で、南か東インド風。
海老はぷりぷりしているし蟹肉も新鮮。
こんなの食べた事無い。
これだけで普通にRs. 1,000以上の価値あります!
続いて・・・
第2コース:Jasmine and Jin Prawn Tikka
Char grilled succulent prawns flavoured with jasmine and basted jin
ジャスミンとジン(ボンベイサファイア)で味付けした炭火焼の海老ティッカ。
お洒落すぎ。
味付けも最高。
マンゴーチャツネが良いパンチを出します。
ジンで味付けって初めて。


スープなんてどれも一緒だろと思っていたら・・・
第3コース:Chicken Potli Masala Broth
Chef’s special aromatic clear chicken broth
スープを馬鹿にしちゃいけない!
実はこれが一番美味しかったのだ!!
まず、来た時はエスプレッソのショットグラスみたいな小さいなものに。
え、こんだけ?と思っていたら、エスプレッソの様にぎゅっとスープの旨味がすべて凝縮された様な濃いもの。
濃厚な鶏ガラの出汁で、これは非常に美味かった。
水分が多いと、逆に腹がいっぱいになりやすいのでこれぐらいの少ない量で味がリッチな方がありがたい。
よく考えられています。



ちなみに、ナプキンはFretteというイタリア製のものでした。

さぁ、メインがまた量がたっぷり!
第4コース:Tirfal Masala Sea Bass
Marinated with Sichuan Pepper served with fish tomato sauce
さて、これが凄い。
何故かというと、このスズキ、築地直送だからだー!
もしかして刺身用かな?勿体ない気もしますが、さすが日本産の魚だけあり、口の中でとろける。
ウェイターが説明する時、TSUKIJIからダイレクトで来ているよ、と言った時はビックリしました。
四川唐辛子とちょっぴりマサラに漬けられた魚はトマトソースにかけられている。


正直、これインド料理なのか少しスパイスの効いたスペインやイタリア料理なのか分からない程、フュージョンって感じ。
だからこそ、食べやすい。
メインの付け合わせ
これがまた量が多いのだけど、まずグッチとひよこ豆のプラウ(炊き込みご飯)。
グッチって何?と聞いたら、ヒマラヤの山岳地帯だけに生息するキノコで、INAマーケットでは100グラムRs. 1,500前後(約2,700円)で販売されている貴重なものらしい。
特別に美味しいとは思わなかったけど、歯ごたえは揚げ豆腐の揚げみたいな感じ。
形はちょっとグロテスク。

そしてプラウに必ず来る付け合わせがヨーグルトを薄めて野菜を入れたライタ。
何処か上品な味がしました。

そして付け合わせのカレーが2品。
これが、結構スパイスが効いて典型的な「ザ・インド」を出していた。
一つがダール・マカニー(メニューにはLal Mothと記載されていた)。
もう一つが、南インド風の揚げポテトにチーズが入ったもの。
これもオリジナルな味。



他の料理の優しい味付けに対して、この2品がちょっと目立って邪魔してしまいました。
これで満腹にするのは勿体ない。
ちょっと腹に刺激が走りました・・・
最後のメインの付け合わせはナーンとチャパティ。
ミニサイズで来てくれてありがたい(この時点で腹がかなり破裂しそうだったw)。
それぞれユニーク!
1枚目:カフィールライムが入ったナーン(タイ料理でよく使用されるレモンの香りのする葉)
2枚目:ガーリックナーン(まぁ、これは定番)
3枚目:ハラペーニョのチャパティ(酸っぱさがアクセント)



ふう・・・ナーンだけ半分ずつにして、後は完食させてもらいました。
その後:おしぼりタイムと、テーブルのクリーンアップ。

ここで、シェフのラジェーシュさんとマネジャーのトーマスさんと記念撮影。
スタッフの皆さん、とても感じが良かったです。

さぁ、大事な大事なデザートタイム!
第5コース:Dessert Sampler
Trio of Orange Quinoa Kheer, Jalebi and Crispy Karakand
3種類のデザート盛り合わせ。
これも結構な量だけど、デザートは別腹♪
甘党にとっては天国。
皿には粉でできたアートとVARQの文字が。
これ、オリジナルデザートマサラブレンドだって!
初めてデザートマサラって聞いた。
シナモン、カルダモン等のスパイスが混じったもので、確かにデザートっぽい味。

上から、キールというミルク菓子に、オレンジピールのアクセントが効いている。
次にインドの庶民スナックである、固い揚げドーナッツみたいなジャレービ。
中に甘い蜜が入っていますが、ここはタージなので甘さを控えめ。
シェフが直接テーブルにやってきて、これをキールに漬けると美味しいって。
確かに相性凄くあった!
最後は、コンデンスミルクとブルーベリーが入ったパイなようなもの。


〆の飲み物:Varqオリジナルティーかフィルターコーヒー
オリジナルティーとは、ヒマラヤの乾燥したバラにお湯を足しただけのハーブティー。
こんなシンプルなのに、とてもバラの香りがした濃厚なお茶だった。

この他に、南インドクールグ地方のフィルターコーヒーも頂きました。
アラビカ系です(だったと思う、確か)。
そして、最後の締めくくりはパーンという、生の葉っぱにほんのり甘い何か(忘れた)が入っていますが、これは普通の日本人にはほぼNGだと思う。
外では噛む嗜好品として売られ、よく口の中真っ赤にさせていますがここは上品なもので、タバコのような作用もなく、あくまでお口直し。
葉っぱも、アーユルベーダの何とかでそのまま食べれてしまう体に良いものだとか。
葉っぱは青臭いです。
まぁ、自分もそんなに好きではありません。

以上、ユニークなランチのレポートでした。
時計みたらちょうど2時間が経過。
時間が経つのはや!
優雅な一時はスピードが違います。
日本円で10,000円もするランチなんて初めてかも・・・
マネジャーに確認したら、先月メニューの改正をしたらしく、ランチもディナーも同じだとか。
だから、ランチ専用の「安い」メニューは消えたのかもしれません。
このセットメニューはディナーでも提供される様。
ちなみに、このレストランの競合相手は同じインド創作料理を提供する以前レポートしたIndian Accent。ここも、似た様なここでしか食べれないユニークなメニューがずらり並びますが、個人的にはサービス、味、雰囲気ともすべてVarqの方が上だと感じました。
このVarqはこの様な方にお勧め:
〇普通のインド料理(カレー)に飽きた
〇スパイスが苦手
〇お洒落な料理を試したい
僕はすぐスパイスで腹が緩くなるので、この様な料理がピッタリです。
この店オリジナルで他何処行っても無いので、貴重。日本でこの店があったら、流行ると思う。
タージのホテルはオベロイと並んで、スタッフ教育がしっかりしていてインドのどのホテルよりも洗練さが違う。
その安心感もプラスですね。






