今回の西シッキム視察は、H2トラベルズで何処かお勧めのポイントを探してお客様にご提供できないかを調べる旅でした。
うちらはインドのヒマラヤ山脈の方を得意先としており、まだ知られていない世界を販売するのがモットーです。
さて、シッキムのバックグラウンド。
シッキムは、中国(チベット)、ネパール、ブータンに三方挟まれた国土のほとんどは山岳地帯となっている小さな州で、1975年までは独立した王国でした。
ここは日本と気候がとても似ており、四季がはっきりとして雨は豊富。
亜熱帯地域でもあり、風土も文化も日本の田舎の様です。
その中、西シッキムは特にのんびりとしてまだあまり観光地化もされていません。
驚く事にこんな山奥でもインフラ設備は良く、インドの田舎にありがちな電気や水道の問題もあまり無く、停電があまりありません。
そして、お湯もたっぷり使えます。
驚いたのは、携帯電話の3Gの電波がデリーよりも良い事!
州都ガントックよりも離れているかなり奥地になるのに、どこへ行っても3Gの電波があり、携帯電話でインターネットを見る事ができました。
このインフラの良さは実はシッキム州はインドでも特別扱いをされており、中国に国境を接している事で地元住民の感情をインド寄りにする意図もあるのか、インド政府から多くの投資・寄付がされています。
そのため州政府は財産がしっかりあり、地元の住民は所得税が一切ない恩恵を受けております。
だから、旅行もしやすい。
どの住民もある程度の生活レベルは保てる様だし、人もとても穏やかです。
今回の旅の目的は、西シッキムからとても近い高峰、カンチェンジュンガの眺めを知る事でした。
うちでも結構多くのお客様へこちらの地域へ案内しており、とても良い場所だという意見がありながらもまだ一度も訪問した事無く、特にポイントはカンチェンジュンガの素晴らしい景色だという事。
ダージリンも同じ目的で有名ですが、西シッキムの方が更に近くなり、迫力があるという事です。
12月は1年で一番降水量が少なく、くっきり晴天日になる日々が多いという事。
でも、生憎5日間ともずっと霞が掛かっていたり曇りだったりで、一度もはっきり現れる事がありませんでした。
その代わり、違う良さを色々知る事に。
それは、無農薬の野菜や果物を育てているファームが多く、そこに泊まる事が出来るという事です。
自分達も、この様なファームにホームステイの様な感じで宿泊しました。
そこで提供される食事はもちろん、自家栽培の野菜や牛乳、果物で作った料理です。
今回はユクサムと言う場所と、リンチェンポンと言う2つのファームで滞在しました。
それぞれ良さがあり、ユクサムはシッキムで最も歴史のある場所で風情があり、リンチェンポンはダージリンの様に晴れていればヒマラヤ山脈が綺麗に眺められる場所です。
<ユクサムのファームステイ>
こちらはシンプルなゲストハウスです。
部屋は土足禁止。
標高が1,700メートル程あるので、夏は涼しく、冬は寒いです(といっても、ダウン1枚ぐらいです)。


食事を食べるダイニングルームでは、当日トゥンバと呼ばれる粟からできた地酒が振舞われました。
これは木の大きなボックスに竹のストローをさして、飲みます。
中はほとんど発酵した粟なので、お湯をどんどん足していきながら飲んでいきます。
味は日本酒にとても良く似ています。



食事タイム。
こちらでは、伝統的なシッキムの料理が提供されました。
とてもシンプルな料理です。
白米にうす塩の青菜野菜炒め、ジャガイモと野菜の炒め物、薄味のダール等。
あとは、モモ(蒸餃子)もこちらの伝統料理です。
どれも素材の旨みを活かしたもので、とても食べやすく、新鮮なので本当に美味しく何杯もお代わりをしてしまいました。


さて、上の写真ですが、白米の上にサラダが載っています。
そこに、トマトらしいものがあるのが分かりますでしょうか。
種が黒いです。
これ、見た目は黒い種のトマトなのですが、味はトマトでは無く、ブルーベリーやイチゴみたい。
普通のトマトよりも甘味が強く、桃の様でもあります。
聞いたら、これは地元のトマトだという事。
トマトは野菜では無くフルーツだ、と言いますが、正にフルーツだという事を実感しました。

翌朝の朝食メニューはこんな感じ。

朝食のメインは、スカッシュと呼ばれる南瓜の一種(皮には毛がはいています)で、ダージリンやシッキムではうじゃうじゃ身がなるという程、ポピュラーな野菜。
味は瓜です。
そのチーズ煮。
ブータンもそうですが、この辺では料理にチーズが良く使われます。
日本で言うグラタンチーズと言うところです。
味付けも優しく、これも結構食べてしまいました。

ダージリンに近いシッキムは紅茶の産地としても有名です。
テミと言う場所が紅茶の産地で、テミ・ティーとも呼ばれています。
その紅茶の葉を使ったチャイは格別。
この辺では、月桂樹の葉と一緒にチャイを煮込む文化があり、コクが出ます。

朝は農園散策。
葉物から身の野菜等色々な無農薬野菜が育てられています。
また、春になると、色とりどりの花が咲くとか。
3月~4月は花が咲く季節で、この時期にシッキムを訪問されると更に楽しいかもしれません。


ユクサムの農園は短い滞在で、次はペリンと言う、カンチェンジュンガの展望台と言われているこの地域では最も観光客が訪れる場所に向かいます。
途中、古い仏教僧院や村を見学しました。



ペリンではオーガニック・ファームでは無く、ゲストハウスに宿泊しましたが。
が、予算に余裕があれば、元シッキム国王の迎賓館をホテルに改装したエルギンホテルがあり、この地域で最も設備の整ったホテルがあります。
ここから眺めるカンチェンジュンガは格別な様で、うちのお客様からもこのホテルは特に良いフィードバックを得ています。


天気が良いと、この様な感じでホテルの客室及びガーデンから見えるそうです↓。
生憎、訪問時は天候が悪く、この様な景色を眺める事はできませんでしたが(泣)。

1日だけ、朝一瞬晴れた時がありました。
今回の旅行で雪山の姿をとらえる事ができた写真です。
カンチェンジュンガは相変わらず雲の中で頂上だけちょこっと見えましたが、その隣にある7,000メートル級のカーブル山はくっきり現れました。
宿泊したゲストハウスのベランダは最高に景色が良かったです。

この日はリンチェンポンと言う場所へ移動しました。
ここにも大きなオーガニック・ファームがあり、ここにゲスト用の宿泊施設もあります。
<リンチェンポンのファームステイ>
ここはフルーツの木が沢山あり、野菜以外にも色々な果物を楽しめます。
標高は2,000メートル近いですが、なんとマンゴーの木もあり、寒いので2年に一度だけ収穫できるそうです。
それも、10月後半だってw。
デリーだったら9月でマンゴーの季節が終わるのに。
冬は寒いけど、地理的に亜熱帯地域なので、植物は色々育ちやすいのですね。

宿泊施設はこんな感じ。

食堂には、いつでも食べても良いフルーツバスケットがあり、そこには採れたてのオレンジやグアバ、パイナップル、バナナやサトウキビが置いております。
サトウキビやバナナはかなりおデブ!
こんな太いサトウキビなんて見た事がありません。

夕食はこんな感じ。

メインは、鶏肉、水菜とジャガイモの炒め物、カリフラワーの炒め物、エンドウ豆(?)の炒め物、パニール、ダール等。
白米と食べます。
ここも味付けはシンプル。


翌朝は敷地内の散策。
とにかく広く、一周するのに10分ぐらい?森の中を歩いたり、緑から酸素をもらいました。
牛舎やビニールハウス等も。
乳牛はとてもつやが良い。
いいもの食べていますね。


ちなみに、キッチンはローカルスタイルでした。


朝食は生絞りのオレンジジュース(これがめちゃうま!)、牛乳のお粥(やっぱり牛乳はうまかった!)そして新鮮卵のオムレツ。

水菜がとても美味しかったので、購入したいと言ったら一束ただでくれました。
葉っぱは生で食べても美味しかった。
それを見ていたファームのお母さんが「雑菌付いているから生で食べたらダメ!」と注意されました。
そう言えば、インドでは生野菜ってあまり食べないですものね。
ここの野菜だったら、自然で育ったからあまり気にしません。
デリーに帰ってからその水菜で鍋にしたら、めちゃくちゃうまかったです。
山を下りて、バグドグラ空港へ向かう途中、ランギット川の前を通ります。
空気が綺麗で、緑も豊か。
春には、一面色とりどりの花が咲くらしいです。

シッキムはこの様なエコ・ツーリズムが盛んです。
インフラ設備も良いので、大自然を味わうには最適な場所です。
野菜や果物も美味しく、このファームステイは家庭的な料理も楽しめてお勧め。
シッキムの中でも、特に今回訪れた西側はとても落ち着いてのんびりしてお客様が言っていた良さが解りました。
早速、ファームステイツアーの販売を開始します。






