①座席編
②地上サービス編
③機内食編
④アメニティー編
⑤乗客編
<一番のメリットは好きな時に食事ができる事>
ファーストクラスの機内食は何と言っても「Dine on Demand」と言って好きな時間に食事を注文する事ができる事。
ビジネスクラスはどうしても座席数の関係から決まった時間にライン作業的に食事を提供しがちだけど、ファーストクラスでは乗客対クルーの比率が高いので、臨機応変に対応がしやすくなっています。
こちら側から事前に時間を指定(例えば、離陸後は寝て到着3時間前にお願いします、みたいな)するのは決して失礼には当たらないはず。
特に、ラウンジで美味しい食事を堪能した後、飛行機離陸後にすぐにヘビーな食事をするよりは少し間をおいた方が楽しめますよね。
ただし、多くの航空会社ではクルーが自ら進んで「お食事のタイミングはいつにしますか?」聞く事はありません。クルー側としては、離陸後は早く仕事を終えて後はゆっくりしたい、と伺えるからです。
ビジネスクラスでもカタール航空、オマーンエア、エティハド航空などの中東系航空会社の一部ではこのスタイルを導入していますが、業界ではまだ稀。
<長距離路線ではキャビアが定番>
飛行時間が6時間以上になると、前菜としてキャビアがメニューに現れてくる事が多いです。ビジネスクラスで提供される事はほぼありません。ただ、深夜出発便では省かれる場合があるので注意が必要。
<キャビア以外の食事は実はビジネスクラスとそれほど大差無い>
あくまで筆者の感想ですが、このご時世ビジネスクラスの質が高くなりすぎて、食事はもうファーストクラスもビジネスクラスも大差無いように思えます。
例えばエミレーツはファーストクラスとビジネスクラスのメニューの品がお互いほぼかぶっています。
ファーストの方がメニューの品数が豊富で、全体的に量が多い。
<日系だとメニューをごちゃ混ぜにできる>
JALやANAだと和食と洋食メニューがはっきりと分かれているけど、メニューをごちゃ混ぜに対応してくれる場合もあります(例えば、前菜は和食だけど、メインは洋食が良い、など)。基本アラカルト形式なので。
<質素な欧州系、豪華な日系>
ルフトハンザのファーストクラスに乗った時、メインディッシュに唖然としました・・・
出てきたのはこれ!春先に乗ったので、イチオシの旬のドイツ料理として紹介された茹でホワイトアスパラですが、アスパラ、ポテト、プロシュートだけの大胆なプレゼン。いや、健康そうです(笑)。
それに対してJALは和牛のすき焼き定食で正に肉は口の中でとろける。
因みに、JALの同路線(成田→ジャカルタ)ビジネスクラスの和食がこちら。
素材自体はファーストクラスの方が豪華かもしれませんが、ビジネスクラスでも十分に満足できるレベル。
欧州系でも美食大国のフラッグキャリアでもあるエールフランスはかなりファーストクラスの機内食に力を入れている様です。
<JALのファーストクラスシャンパンは業界一高価>
世界の全エアラインで一番高価なシャンパンを提供しているのがJALです(2023年5月時点)。その名もサロン。日本発のフライトのみに搭載。
750ml一本あたりの値段はプレミア価格が付いているのか18万円強!
この価格は2012年ものですが、JALが現在(2023年6月)提供している2013年ものは探せません。
こちらは2017年に搭乗した時の2006年もの。
正直、ここまでするか?と言うのが本音ですが、一般的に他社ではファーストクラスのシャンパンが一本日本円で10,000〜20,000前後、ビジネスクラスは5,000円前後です。
まぁ、味の違いが判らない筆者には全く無意味なのですが(笑)。
ただし、JALが世界トップクラスのシャンパンを提供しているのがあまりにも世界中に広まりすぎて、すぐに空になってしまうそうなので、離陸後の飲み物として先に指定した方が良いです(ウェルカムドリンクではサロンは提供されません)。
まとめ
確かに機内食自体はファーストクラスの方が良い素材を使用していたりボリュームが多いですが、ビジネスクラスでも近年はかなり十分な内容。それよりも、食事のタイミングにフレキシブルだったり、メニューから好きな様にアレンジしやすいのがファーストクラスの醍醐味です。