航空会社:ルフトハンザ・ドイツ航空
便名:LH 760
フライト区間:フランクフルト→デリー
フライト利用日:2018年6月12日(火)
予定出発時刻:13:40発
実際の出発時刻:14:13発
予定到着時刻:翌00:50着
実際の到着時刻:翌01:12着
時刻表上のフライト時間:7時間40分
実際のフライト時間:7時間29分
機種:エアバスA380-800
利用クラス:ファースト
座席番号:2K
機材番号:D-AIMA
機材導入日:2010年5月19日
旅のハイライトであったルフトハンザ・ファーストクラスターミナル(以下FCT)を堪能した後はデリーへ。正直、フライトの体験は二の次で一番目的であったFCT体験で既に満足でした。
機能的で快適なシート
エスコート付きの送迎で機内に入ったのは一番最後でした。既にファーストクラスには4名の乗客が座っていました。1Aには比較的若いインド人男性、1Dと1Gの真ん中ペア席には30代ぐらいの欧州人男性旅行者、そして2Aにはドイツ系のご年配女性が座っていました。どの乗客もFCTのラウンジでは見かけなく、デリー便の飛行機への車送迎を待つ時も一人だったので、恐らく皆様は他の都市からの乗継客だと思われます。
着席するとすぐにクルーのガブリエルさんがシャンパンとナッツを持ってきてくれ、挨拶をしてくれました。
シートは程良いフカフカで、自由自在にシートを動かす事ができる。他社だと結構背もたれ、レッグレスト、シートがセットで動いちゃうケースがあり、それぞれ個別にコントロールが効かない場合があるからそういう意味ではこのシートは自分の好みのポジションへ設定ができます。
パジャマはVan Laack製。身長167センチの自分にとってMサイズは結構デカかったですが、すごく快適です。早速の家のパジャマにして、夏でも夜は涼しくこれを着て過ごす事ができます。
ファーストクラス乗客はWi-Fiが無料で使用可能。
アメニティーキットはポーチがWindsor製。中身は定番のもので特に特別な感じはしません。
トイレに男性用小便器が!
8席のファーストクラス座席に対し、前方に2つのトイレが用意されています。構造上、とても広いです。
まず、化粧水、ウェットティッシュ、髭剃りセット。
そして、こちらが蓋をパカっと開くと出てきた男性用小便器。これだと便器を汚す心配も無く、とても便利です。
雨のフランクフルトを離陸
機内食はちょっと残念?
離陸後、すぐに昼食タイム。2016年にフランクフルトから成田へルフトハンザのビジネスに乗った時に頂いた昼食が非常に残念で、ビジネスクラスとしてはかなりワースト的だったけどファーストクラスは如何なるものか。
まずは、おしぼりのサービスからスタートです。
そしてメニューが配られました。何と手書きで名前入り。これは思い出になります。
飲み物と食事メニュー内容は以下の通りです。まず飲み物から。
そしてこちらが食事メニュー。
前菜は好きなだけ選べます。食後のデザート・チーズも同様です。
こちらは到着まで好きな時に頂ける軽食。
まずはテーブルセットアップとパンが提供。
そしてキャビアのサービス。
結構多めに盛り付けてくれました。キャビアって臭みのないイクラという感じで、独特の甘さがあり、魚卵は物凄く苦手(イクラは結構NG)ですが、キャビアなら食べれます。って、贅沢な発言ですが。。。
これらをメルバトーストに載せて食べます。この様な伝統的な食べ方は今回が初めてですが、キャビアはこれが一番美味しく頂ける。昨年乗った成田発のANAでは何故かロブスターと一緒に食べる形で逆にしつこかった思い出があるので。ちょっと今回でキャビア好きになりました。
続いて前菜が続きます。
ワゴンスタイルで来ます。全種類お願いしました。
凄い量になる!
サラダの中ではこれが一番美味しかった。
そして、苦手なアヒル肉のタルタル。サーモンはあってもアヒル肉はあまり聞いたことがありませんね。これは。。。ちょっと苦手な味でした。個人的に。
次はインドの創作料理。アスパラ、グリーンピース、ジャガイモを温かいケーキ状にして、付け合わせにジャガイモと茄子の前菜。そんなに思い出の味ではありませんでした。
サラダは普通にレタスとモツァレラチーズにバルサミコ酢かサウザンアイランド・ドレッシングを選べ、前者を。至って普通のサラダで、それほど新鮮な感じはしませんでした。
飲み物はドイツ名物の白ワイン、リースリングを頂きます。
メインは、季節の白アスパラを。ラウンジでも食べましたが、前回のルフトハンザビジネスクラスではその季節のアスパラを利用した前菜も、メインも品切れで選べなかったのが非常に残念だったので、今回は思う存分楽しむ事にしました。
そうしたら。
結構大胆な感じで出てきました!
アスパラは10本ぐらい。グリーンアスパラと比べて大きいため、ボリュームがたっぷりです。これをシンプルにプロシュートとジャガイモと一緒に食べるだけ。バターたっぷりのオランデーズソースと一緒。
味は悪くなかったですが、ファーストクラスとしてはかなり大胆?もうちょっと繊細な盛り付けを期待したいところです。少なくても思う存分、アスパラを食べさせてくれました。
ちなみに、ルフトハンザのファーストクラス(とビジネスクラスも)ではインド料理のケータリング提携先がグルガオンにあるリーラホテルのシェフとのコラボらしく、ちょっとした創作インド料理になります。このホテルには美味しいレストランがあり、多国籍料理のSpectraやイタリアンのZanottaなどが有名です。もしかしたら、インド料理は結構いけるかもしれません。
デザートはイチゴのメドレーで、カットイチゴ、柚子のマシュマロ、マダガスカル産のバニラアイス、そしてレモンシャンティリークリーム添え。
美味しかったです。
続いて、まだ続きます。チーズプレートです。
キャビア以外は、正直そんなに感動はありませんでした。これでルフトハンザの機内食、もう次回からは期待無しです。たまたま、自分の好みのメニューがあまり無かっただけかもしれません。
ベッドは超快適
これだけ食べた後に横になると豚になりますが、もうしょうがない。この日は朝7時にスイス・チューリッヒの空港ラウンジでガッツリフルコース料理を食べて、次にフランクフルトのラウンジで朝10時頃に軽い朝食と12時頃に昼食を堪能し、更に15時頃にヘビーな昼食。1日でこれだけ食べたものもこの日が記録だと思います。
隣の座席が空いていたので、この席をベッドメイクしてもらいました。丁度よい厚さで柔らいマットレスは寝心地よく、恐らく今まで体験したファーストクラスのベッドとしては一番ルフトハンザが快適です(注:比較対象はエティハド、JAL、ANA、ジェットエアウェイズ)。
ただ、プライバシー感はやはりドアで開け閉めができる個室型のエティハドやジェットエアウェイズが一番ですね。
ローズホルダーに専用の照明があるのがニクイ演出です。
やはりファーストクラスぐらいになると興奮しているため、あまり睡眠はとれず。でも十分に寛げました。
ちなみに、普通のリラックスモードでもかなり快適です。
2回目の食事は如何?
ルフトハンザの凄いところ。
それは2回目の食事(希望すれば好きな時に頼めますが)が、着陸1時間前ぐらいから提供される事。他の乗客は皆寝ているから、てっきり2回目の食事はすっぽかされると思ったけど、ちゃんとオーダーを聞き取りに来ました。こんなギリギリでも良いのか?
どうやら乗客を最後の最後まで寛げるようにできるサービス。
まず、飲み物に温かいルイボスティーをお願いしました。
頼んだのは、タイのココナッツミルクが入ったチキンスープ、トム・カー・ガイ。ルフトハンザはこのスープが好きそうです。2年前のフランクフルト到着ラウンジにもあったし、今回はFCTにもメニューにあった。
これ、もの凄く美味かったです!
続いてシーザーサラダ。温かい海老のスティックが載っています。
これも、先ほどのサラダと比べると全然新鮮で海老もぷりぷり。これもかなりイケました。
デザートはカシスのシャーベットを。さっぱりと酸味が効いて膨れた腹には優しい甘味でした。濃厚でした。
2食目は大満足!
この食事をすべて30分で片付けられるので、効率の良さは素晴らしい。
最後に、先ほど撮り忘れた収納ボックスから。座席の脇にはヘッドフォン入れと小物ボックスがあります。
デリー着陸前のホールドパターン
相変わらず、デリーの着陸態勢は直前でホールドパターンに遭遇します。管制塔の指示が混雑。酷い時は40分ぐらいぐるぐる周辺を回されるときも。この時は20分ぐらいでした。
そして、最後にチーフパーサーのクリスティーンさんがファーストクラスの乗客皆に一人一人握手をして、搭乗のお礼を言ってくれました。その際、ちょっとした会話ができ、これからインドを訪れて何をするのか、等聞かれました。何だかちょっとしたコミュニケーションで印象が良くなりますね。
機内クルーの対応:☆☆☆☆☆
アメニティー・エンターテインメント・シートの設備:☆☆☆☆
シートの快適度:☆☆☆☆☆
機内食・飲み物のクオリティー:☆☆☆☆
<フライトの印象>
フランクフルト空港のFCTは超充実して最高レベルのサービスを提供していると思いますが、機内サービスに関しては日系の方が洗練されています。特に機内食はまだ日系ビジネスの方が質が高く感じます。パジャマは高品質でデザインも気に入りましたが、アメニティーキットはもっと思い出のために良いものを期待したいです(以前はリモワのポーチだった様で変わってしまい残念。。。)。ただ、シートはかなり快適で程よいフカフカさ、そして自由に色々なポジションにマニュアルで設定できるのがプラスです。FCTはかなり体験価値のあるラウンジ(ターミナル)なので、是非これを訪れるだけでもルフトハンザのファーストクラスに乗る価値があります。
「ルフトハンザA380ファーストクラス搭乗記:フランクフルト→デリー」への2件のフィードバック
すしまるさん
すしまるさんの「ファーストクラス」の良さを、
「ビジネスクラス」の利点を、
「エコノミークラス」のお値打ち感を、
それぞれていねいに表現される姿に敬意の念を心から表します。
私の評価する、主にファーストクラスのみを使い、
時にはエミレーツのクルーの女性を真似てエミレーツ機内で女装をしたり、
またある時は旅客機を送受したりされるすばらしいYoutuber、
おそらくシンガポールの華人であり美しく折り目正しい英語を常に話される
Sam Chui氏とともに
最高の評価をすしまるさんにさせてください!
それに比して、ANAやJALの日本国内発行のクレジットカードを持ち、
「修行」と言われる意味不明なことに金を湯水のように使い、
エコノミークラスゲストでしかないのにラウンジを終身で使えると思い込んでいる。
これが「日本人」の姿だと思います。
数年前、私は岡山から羽田へ、明日から正月明けという日にANAのプレミアムクラスを
プレミアム特割28にて2万3千円ほどで手に入れ、
出発便3時間前から岡山空港のANAラウンジでくつろいでおりました。
機材は767-300でした。
プレミアムクラスの座席配置は2-1-2でして、わずか10席でした。
予約便の一つ前の便が出発した直後からそのラウンジにおりましたが、私だけしかおりませんでした。
ところが、当該便出発の1時間前くらいからでしょうか、ほぼ満席になりました。
私はよく事情がわかりませんでした。
久々の日本はやはり景気が良いのかと思っていましたら、
その方々が決してプレミアムクラスを利用されない、
スターアライアンスゴールドのメンバーの皆様だと思いました。
ちなみにこの日は普通席は満席。
プレミアムクラスには10席のうち3席も空席がありました
(私は2-1-2配置の真ん中の1の席がデフォルトです)。
マレーシアでは全く使えないAMEXのスターウッド(元勤務先です)提携カードや、
DLとの提携カードはいい意味で「使わない方に終身のエリートメンバーを与えるほど甘くない」と
至極まっとうな判断を発行元がしだしたので対して、いつまでJLやNHはこんなアホでしかないことを続けるのでしょうか・・・
私はJLから変わっていくと、「信じて」おります。
世界の誰も知らないNH、ただ日本の大企業であるだけのNH。
問題も抱えながらも健気に運営されているOZをこれまで避けていたのは、
言うまでもなくセブンイレブンの割り箸より劣る割り箸を自画自賛の「プレミアム」クラスにて
出し続けるNHが心底嫌いだったからです。
スターアライアンスメンバーなのでOZを避けてきました。
ただ、これも見直していかなかればならないと思っております。
しかしながらSQのY席、UAのY席は絶対利用しない考えはここ20年変わっておりません。
お恥ずかしながら、かつてはLHのセネターメンバーだったこともありました。
どうぞこの夏もお元気でお過ごしください。
Anwarさん、Sam Chuiさんは私も尊敬する方です。全然彼のレベルと私とは違いますよ(笑)。でも嬉しいです^^。スタアラは個性の強い航空会社が多いので好きですよ。ゴールドが更新しやすくサービスも良いTKを始め、快適なSQやTG、独特の雰囲気があるET等、個人的には楽しいです。