隅までインド~絶景の中を走る世界遺産ニルギリ鉄道

【世界遺産ニルギリ鉄道】

<概略>
インドには、3つの世界遺産の山岳鉄道があります。これらはイギリス植民地時代にレールが敷かれ、暑さに弱いイギリス人が避暑地までアクセスを便利にして地上から運搬を楽にするために造られました。

3つの世界遺産の山岳鉄道は:

①カルカ・シムラ鉄道(北インド;カルカ駅とシムラ駅を結ぶ)
②ダージリン・ヒマラヤ鉄道(北東インド;ニュージャルパイグリ駅とダージリン駅を結ぶ)
③ニルギリ鉄道(南インド;メットゥパラヤム駅とウダガマンダラム駅を結ぶ)

一応すべて制覇したので、気が向いたら後の2つもアップしていきたいと思います。

さて、列車の出発駅はメットゥパラヤム駅。え、どこ?だから、メットゥパラヤム。分かる訳ありません、小さな村ですから(笑)。近所の主要都市はコインバトールで、空港もあり、インド各地からフライトが飛んでいます。そして、シンガポールからもシンガポール航空の子会社が直行便を週4便飛ばしています。

コインバトールからメットゥパラヤムまで車で約30分。とても近いです。ニルギリ山地の麓です。ここから、わずか36キロの距離ですが標高を2,000メートル程一揆に上がり、ほぼ急勾配の様な感じで山の上のウーティー(タミル名ウダガマンダラム)を結びます。所要時間は片道約5時間。時速換算だと約7キロ。ジョギングより遅いスピードです(笑)。尤も、勾配があるのでこの速度で一般人が走っていくのはきついですが。

この列車は亜熱帯のジャングルから涼しい気候の植物まで、変化を観察するのが楽しいです。

<アクセス>
飛行機でコインバトールまで移動し、そこからメットゥパラヤムまで車で30分。帰りは、ウーティーからバンガロールへバスか車で抜けるか(所要約8時間)、コインバトールへ車で約4時間掛けて行くのがベスト。

<旅行シーズン>
5月から11月は軽い雨季です(雨がそんなに多くありません)。ウーティーは標高約2,400メートルあり年間を通して5℃~20℃と涼しいです。いつでも良いと思います。

<写真エッセイ>

メットゥパラヤム駅
メットゥパラヤム駅

列車は早朝発です。

窓からこんにちは
窓からこんにちは
迫力あり!
迫力あり!
亜熱帯の森の中を走ります
亜熱帯の森の中を走ります
途中の駅で休憩
途中の駅で休憩
おっ、蒸気機関車だったのか
おっ、蒸気機関車だったのか
険しい山が現れてきました
険しい山が現れてきました
途中の駅
途中の駅
絶対に写真を意識してるな
絶対に写真を意識してるな
ニルギリ鉄道 景色
険しい山の中をのこのこ走ります
紅茶農園が見えてきました
紅茶農園が見えてきました
線路
線路

ちなみに、短距離でも標高差がかなりあるため、他の山岳鉄道と違うのは線路に滑らないためのブレーキが付いています。よく、日本でもケーブルカーで見かけますね。

綺麗な小川も
綺麗な小川も
紅茶農園
紅茶農園
車内の様子
車内の様子
途中の駅
途中の駅
もうそろそろ終着です
もうそろそろ終着です
着きました、ウダガマンダラム駅(あぁ名前なげー)
着きました、ウダガマンダラム駅(あぁ名前なげー)
ウーティーの街並み
ウーティーの街並み
周辺は紅茶農園
周辺は紅茶農園

ちなみに、ウーティーはチョコレートで有名です。インドで初めてチョコレートを製造したのがここらしくて、ベルギー人がちゃんと仕込んだらしいです。街中にはチョコレート屋が沢山あって、それぞれ自家製チョコを販売しています。結構イケます。チョコ好きにはたまりません。

見どころは植物園ぐらいなので、ここは滞在1泊で十分です。また同じ列車で戻るのも退屈するので、車で山を下りるのがベスト。

ちなみに、この列車が他の世界遺産の山岳鉄道と比べて一番景色が楽しかったです。

訪問時期:2011年1月

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