普段からビジネスクラスを利用している方は別として、たまの贅沢としてビジネスクラスに乗る場合、何と言っても機内食の楽しみは大きい。
この記事では、近距離路線と中・長距離路線では機内食の内容が大幅に異なるANAに焦点を絞って、機内食を楽しみに搭乗するなら気をつけた方が良い路線や注意した方が良い出発時間帯を検証します。
①近距離路線の食事は簡略化
ANAの近距離路線はワントレイのサービスで和食か洋食の2種類から選べ、中・長距離路線では前菜、メイン、デザートと3コースで提供され、洋食は2種類のメインディッシュから選択が可能です。
近距離路線に当てはまる、簡略された機内食が提供される路線は:
日本⇄韓国、中国、台湾、フィリピン、ベトナム
フィリピンやベトナム路線ではサンドイッチやうどんなど、スナックメニューが別途用意されています。
この違いを羽田発、和食メニューで香港線(近距離路線)とジャカルタ線(中距離路線)を比較してみましょう。
<ANA近距離路線の和食>
全て同じトレイに食事が並べられます。
食事として提供されるのはこれのみで、フィリピンやベトナム路線の様に少し長めの路線になるとお好みで注文ができる若干スナックメニューが足されます。
正直、これなら国内線のプレミアムクラス(羽田⇄札幌や伊丹などの主要ルート)と内容は遜色ありません。
<ANA中・長距離路線の和食>
これだけ食事内容がアップグレードされます。
やはりビジネスクラスに乗るなら、上記の様なフルコースを楽しめた方が充実した体験になります。
②深夜出発便は要注意
深夜便のフライトはロンドンやニューヨークの様な長距離路線であっても、機内食が簡略化されます。基本的に出発後はラーメンやサンドイッチなどの軽食メニューから選択し、到着前に朝食が提供。
この朝食はワントレイのサービスになるので、中・長距離路線であっても近距離路線に近い内容になります。
朝食メニューも和食1種類、洋食1種類の2種類のみからの選択になるし。
実はこのメニュー、飛行時間5時間前後のバンコク線も、14時間前後のニューヨーク線も軽食メニューの種類が少し増えるだけでほぼ内容一緒!
長距離路線でこのメニューはがっかりします。
まとめ
ANAのビジネスクラス機内食はとても充実していますが、それは韓国・台湾・中国・ベトナム・フィリピンを除いた路線で、且つ日中・夕刻出発のフライトだけに限定。コース料理の食事はとてもレベルが高いので、ANAのビジネスクラスに乗るのであればしっかり事前にホームページでメニューを確認してからチケット手配する事をお勧めします。