先日、コペンハーゲン→イスタンブール→関西間をターキッシュエアラインズのエコノミークラスで移動しました。
同航空会社は過去に何度か利用した事があり、直近だと2018年6月にデリー→イスタンブールとイスタンブール→オスロ間を利用しています。
当時でも質が高いなぁ、と感じたけど相変わらずそれは6年経過しても同じ様に認識させられました。
コストカット化が年々明確になるこの業界では珍しく。
①かなり充実したアメニティーキットを提供
世界の航空会社で数少ない、ガッツリアメニティーキットを提供をする航空会社です。
内容は他社のビジネスクラスの匹敵するぐらい。
ポーチの中身はスリッパ、ソックス、アイマスク、歯ブラシ、歯磨き粉、リップバーム、そして耳栓。
上記は関西便で頂いたもの。
エコノミークラスでスリッパが提供される航空会社は前代未聞(以前JALでも提供していた様ですが、先月長距離路線のフランクフルト便に乗った時はアメニティーキットは一切ありませんでした)。
機内で長時間を過ごす際はできるだけ靴を脱いでいたいので、スリッパはとてもありがたいです。
②機内食が完全にワンランク上
ターキッシュエアラインズのエコノミークラス機内食は他社のビジネスクラス並です。
ウィーンのレストラン、Do & Co(ドコ)と提携し、多くの航空会社(本場オーストリア航空を含む)も同様に同社と契約を結んでいますが基本的にビジネスクラス以上のみ。
しかし、ターキッシュエアラインズではエコノミークラスの機内食も同社と提携。
まずは今回頂いた3つの機内食を写真で見てみましょう。
まずはコペンハーゲン→イスタンブール便の3時間弱のフライト。
チョイスはベジタリアンパスタかチキンハンバーグ。
チキンハンバーグを選択しました。
次にイスタンブール→関西便の夜食。
こちらも先ほどのフライト同様にベジタリアンのクリームパスタか、ビーフコフタ(中東風ハンバーグ)のチョイスで、後者を指定。
関西到着前に、指定不可のホットミールが提供。
この3つの食事を体験して共通する感想は:
めちゃくちゃ美味しい!
本当に、どれもハズレが無い!機内食とは思えない味付けなんです。
個人的だけの感想だと意味が無いので、何がワンランク上だか精査します。
<パンが本格的>
機内食のパンって、大抵柔らかい、常温で提供されますが、ターキッシュエアラインズの場合は、少しレベルの高いレストランで食べる様な、本格的な外がカリカリ、中フワフワの自家製っぽいのです。
しかも、ちゃんと温められて提供されます。
通常、筆者は炭水化物オンパレードが一般的なエコノミークラスの機内食でパンは残すのですが、ターキッシュエアラインズの場合はついつい完食してしまうのです。
<タンパク質が多め;栄養バランスが良い>
パンがしっかり完食できる理由は、メインの栄養バランスがとても良いからです(肉のオプションの場合)。
例えば、最初のコペンハーゲン→イスタンブール便の夕食。
チキンハンバーグとオムレツと野菜だけとなんて贅沢なんでしょう!
そして前菜はひよこ豆を利用したタンパク質と良質な脂質が豊富なフムス。
ごめんなさい、いくら見た目が良くても炭水化物のオンパレードである日系二社さん、是非見習ってくれませんか!?
イスタンブール→関西便の夜食ではビーフがたっぷり!
<長距離路線では前菜とサラダが別々に提供される!>
コストカットが明確になってくるエコノミークラスの機内食で、前菜とサラダが両方トレイの上に載ってくるとは珍しいです。通常、どちらかですからね。
航空会社によっては、前菜すら提供せず、メインとデザートだけ、というのもあります。
今回の前菜は茄子のヨーグルトマリネで絶品でした。
<サラダ用のドレッシングはエキストラヴァージンオリーブオイル!>
エキストラヴァージンオリーブオイルって、大抵ビジネスクラス以上でしか提供されない高級品なんですよ。
それを、ターキッシュエアラインズではエコノミークラスで提供!
レモンも入っているので酸味が効いた最高のドレッシングになります。
<朝食にはナチュラルヨーグルトとナチュラルチーズが提供>
エコノミークラスで提供される朝食のヨーグルトって、大体市販のカップに入って出される事が多くありません?
でも、ターキッシュではちゃんと皿に入っています。
また、サイドディッシュとして、フェタチーズとエメンタールっぽいチーズが提供されます。
エコノミークラスのチーズはプロセスが多いので、これは嬉しいですね。
③化粧室のアメニティーがブランドもの
エコノミークラスの化粧室って通常味っけないですが、ターキッシュエアラインズではブランドもののハンドソープと香水(オーデトワレ)が常備されています。
Eyup Sabri Tuncerという、トルコのブランドで決して高級ブランドではありませんが、肌に優しいトルコ産のオリーブオイルを使用している事がオリジナルポイント。
ジェネリックなハンドソープが一般的なところにこの様なボトルを見かけるとテンション上がります。
完璧では無い
ターキッシュエアラインズを絶賛しましたが、決して完璧な航空会社では無いです。
そもそもそんな航空会社は存在しませんが、しっかりデメリット的なところも記載したいです。
<ボーイング787-9の機材の快適度は普通>
長距離路線で主流になっている機材の一つ、ボーイング787-9は2024年3月現在成田便と関西便に導入されていますが、至ってシートの快適度は普通で特別広いとも感じません。
ただし、羽田路線に導入されている大型のボーイング777-300ERは航空業界では珍しい3-3-3配列(横9席)を導入しているので(多くは3-4-3配列で横10席)、快適です。
<適当なところはある>
搭乗時刻が実際よりもかなり早めに案内されていたり、今回の旅ではコペンハーゲン空港で預け荷物にスタアラゴールド会員であるのに関わらず、優先タグが付けられていなくて関西空港で荷物を受け取る際は最後の方になっていた。
クルーのサービスは更に良くなった印象
6年前と比較すると、客室乗務員の対応が以前よりも更に良くなったと思いました。
前は機内に搭乗しても挨拶が無かったりと少々気になった事がありましたが、今回はしっかり目に合ったクルーから必ず挨拶はあり、もっと全体的に柔らかい感じになっていました。
まとめ
ターキッシュエアラインズのエコノミークラスはかなり質は高いです。特に、機内食の質やアメニティーキットの豪華さには目を引くものがある。また、クルーのサービスも以前より良くなった印象。ただし、ボーイング787-9は至って快適度は普通で全体的に適当なところはあります。