JAL国内線vs国際線仕様737-800:どちらが快適?

広島から羽田に戻るフライトは、通常の国内線仕様のボーイング737-800から、国際線仕様の同機種に機材変更となりました。

初めて乗る、JALの国際線仕様737。

国際線仕様737は意外に国内線に多く投入されている?

最近では、国際線の多くの路線で中型機材以上で運航される事が多く、737はなかなか見かけなくなりました。

2025年2月の現時点でJALの737による定期便の国際線路線はわずか4路線です。

路線 本数 便名
成田⇄上海浦東 毎日 JL 877/874
中部⇄上海浦東 毎日 JL 883/884
中部⇄台北桃園 毎日 JL 8671/8670
中部⇄天津 月金 JL 871/870

その他の路線は全て国内線に投入されています。

むしろ、最近では国際線よりも国内線に多く見られている傾向ですね。

例えば、筆者が乗った機材、JA-304Jの直近の飛行状況を確認すると:

国際線仕様737の過去投入路線
国際線仕様737の過去投入路線

赤枠で囲んであるのが国内線です。

対象期間は、国際線よりも国内線の方に投入されているのが確認できます。

国際線仕様の737が頻繁に導入されている路線は現時点では羽田⇄三沢、羽田⇄北九州、羽田⇄高知、羽田⇄宮崎、羽田⇄関西、羽田⇄名古屋などです。

まずは、違いと共通点を3つずつ触れます。

違い①:クラスJの座席が広い!

パッと機内に入って一番分かりやすい違いは、クラスJの座席の広さです。

通常だと国際線プレミアムエコノミーよりシートピッチが狭いクラスJの座席ですが、更に広い国際線ビジネスクラスの座席として開放されるので、横幅、前幅ともにゆったりとします。

・JALクラスJのシートピッチ:38インチ(約97cm)もしくは40インチ(約102cm)

・JAL国際線プレミアムエコノミーのシートピッチ:42インチ(約107cm)

・JAL国際線737ビジネスクラスシートピッチ:50インチ(約127cm)※

※公式発表はありませんが、筆者の想定値です。

・JAL国内線仕様737のクラスJ座席配列:2−3

・JAL国際線仕様737のクラスJ座席配列:2−2

通常のクラスJ座席を見てみましょう。

通常のクラスJ座席
通常のクラスJ座席

そして国際線仕様の座席。

国際線仕様機材のクラスJ座席
国際線仕様機材のクラスJ座席

一列あたり5席から4席に減っているので、横幅がゆったりしています。

そのため、肘掛けの部分もあまり隣人を気にせずに腕を置けそうです。

足元の広さも、30センチ程広くなるので大分違いがあります。

普通のクラスJ座席は窓際から通路へ出る際、隣人の膝上を跨がなければなりませんが、国際線仕様であれば、前の乗客が座席のリクライニングを倒していない限り、余裕で前を通過する事ができます。

通常のクラスJシートピッチ
通常のクラスJシートピッチ
国際線仕様座席シートピッチ
国際線仕様座席シートピッチ

個人的にはクラスJは普通席と比較して正直そこまで価値が無いと思っていますが、国際線仕様機材の広さであれば、当日アップグレードで2,200円の追加料金はバーゲンです(ただし、人気なので可能性は低いですが)。

違い②:普通席の設備が豪華

国内線仕様の機材であれば、普通席の座席は至ってシンプルです。

薄型シートでヘッドレスト、フットレスト、シートテレビが付いていなく、座席自体はLCCと大差はありません。

国際線仕様であればこれらが全て搭載され、シートはもっと厚みがあるので疲れにくいです。

国内線仕様の普通席キャビン
国内線仕様の普通席キャビン
国内線仕様の普通席シート
国内線仕様の普通席シート
国内線仕様の普通席シート
国内線仕様の普通席シート

国際線仕様と同上アングル撮影で比較してみましょう。

国際線仕様の普通席キャビン
国際線仕様の普通席キャビン
国際線仕様の普通席シート
国際線仕様の普通席シート
国際線仕様の普通席シート
国際線仕様の普通席シート

以下は、国際線仕様だけに設置されている設備です。

シートテレビ、可動式フットレストと、可動式ヘッドレスト。

シートテレビ
シートテレビ
フットレスト
フットレスト
可動式ヘッドレスト
可動式ヘッドレスト

シートテレビの操作は備え付けのハンドセット(リモコン)で。

ハンドセット
ハンドセット

シートテレビが装備されているのでイヤフォンもついでに無料提供されます。

このサービスは通常の国内線仕様737では配布されません。

イヤフォン
イヤフォン

違い③:電源スタイルが異なる

国内線仕様機材であれば、全席USB-AとUSB-Cの2種類対応した電源が前方の座席下に設置されています。

国内線仕様機材の電源
国内線仕様機材の電源

国際線仕様機材では、ACコンセント3人掛けブロックの中で座席と座席の間の2箇所だけに、座席下後方に設置されています。

この場合、3名全員がチャージしたい場合、誰かが譲らなければならないので若干不便ではあります。

AC電源
AC電源

目立った違いは、この3つになります。

次に、共通点を見ていきましょう。

共通点①:シートピッチは両者とも31インチ(79cm)

シートピッチは世界的に国内線機材としては珍しく、国際線標準の31インチ(79cm)となっています。

そのため、ゆったりしています。

先程違い①で座席自体はスリム型でLCCのシートと遜色無いと記載しましたが、そのお陰で国際線仕様よりも広く感じます。

国内線仕様シートピッチ
国内線仕様シートピッチ
国際線仕様のシートピッチ
国際線仕様のシートピッチ

共通点②:機内Wi-Fiが使用できる

以前の国際線仕様機材は国内線でWi-Fiが使用できませんでしたが、現在では利用が可能になりました。

国際線仕様でも無料Wi-Fiあり!
国際線仕様でも無料Wi-Fiあり!

共通点③:調整式空調あり!

一昔前ではどの機材でも当たり前だった調整式空調は、最近では大分珍しくなりました。

筆者は暑がりで、満席の座席だと隣人の熱気ですぐに汗をかきやすくなってしまうのですが、各座席に調整できる空調があると自分のところに集中的に送風する事ができるので今回非常に助かりました。

嬉しい調整式空調
嬉しい調整式空調

結論:クラスJであれば国際線仕様が快適、普通席であれば国内線仕様で十分

クラスJに座るのであれば、明らかに国際線仕様の方が横幅、足元共に広いのでこちらの方が大分お得ですが、普通席は意外にも国内線仕様で十分だと思います。

その理由は、両者ともシートピッチが一緒だけど、国内線仕様の方が座席がスリムなのでその分足元が広く感じる。

そして、電源は全席に設置されていないので、万が一満席フライトで3人掛け座席の皆がチャージを同時にできないからです。

その分、国内線仕様の座席は全席にUSB電源が設置されているので気になりませんね。

確かにフットレストやヘッドレストは快適ではあるし、シートテレビが設置されているお陰でエンタメも楽しめますが、所詮国内線の多くは飛行時間1時間前後が多いので、そこまで求めません。

最後に小さいポイントですが、普通席のハンドセットが肘掛けの部分に設置されているので、隣人がその部分に腕を置いたら操作が難しくなります。

国内線仕様はシンプルなシートですが短い路線には適した快適さが期待できます。

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