ウガンダの空の玄関口、エンテベ。
ここは単なる国際空港だけで無く、絶滅危惧種である野生のハシビロコウが観察できるマバンバ湿原が近くにあります。
ツアーは現地協力会社のアレンジによる視察旅行
コロナ禍のオンラインアフリカ旅行博で知り合ったウガンダ現地の旅行会社が主催するFAM(=Familiarization Trip)、すなわち下見旅行に招待されました。
日程は全て現地エージェントが決めるウガンダの主要名所を周遊する定番ツアーです。
自分の他に、旅行会社出身の3名のアメリカ人とこれから10日間一緒に旅します。
空港付近のプロテアホテルをチェックアウト後、ハシビロコウ観察のために半日のボートサファリツアーに参加です。

雨季でも観光にそこまで影響しない
今回訪れた4月は、ウガンダで最も平均雨量の多い月です。
雨季と聞くと、一日中雨が降っていているイメージですが、ここ赤道直下のウガンダでは基本的に南国特有の激しいスコールが朝晩に集中し、日中は晴れやすくなっているのでそこまで観光に影響しません。
時々この日の様に日中に雨が降る事もありますが、そこまで激しくならないので幸いにも滞在中の10日間は天候による支障はありませんでした。
こちらはウィキペディアから抜粋したエンテベの年間気候データです。

4月の総雨量は5月に並んで年間の中でも飛び出ていますが、あまり心配しなくても良さそうです。
それよりも、平均気温を見てみてください!
年間を通して平均最高気温は26℃前後、平均最低気温は18℃前後とめっちゃ過ごしやすく無いですか!?
エンテベの平均標高は1,180mと、高地に位置するためです。
ほぼ赤道直下のため、年間を通して気温差も無し。
比較までに、ウィキペディアから抜粋した東京23区の平均気候データは以下の通り。

こう比較すると、エンテベの平均気温は東京の9月が一年中続くという感じですね。
まぁ最近の東京の9月は大分暑い日も多くなっていますが😅
ハシビロコウ観察はボートで向かう
ホテルから車で船着場まで約30分程移動した後、まずはスピードボートでマバンバ湿原の入口まで向かいます。


いや〜、海外でのマスク姿は違和感ありますね。
まだコロナ禍であった事を思い出させてくれます。

スピードボートは片道約30分の移動。
対岸の陸地付近まで進み、そこから小さなカヌーへ乗り換えて幻の鳥を探しに行きます。

↑後ろの背の高い植物は、あの古代エジプトで記録が残されたパピルスの草です。
カヌーは小さいので2つに分かれましたが、ガイドはもう一つの方に乗り、生憎自分ともう一人の参加者が移動するカヌーと結構距離が離れてしまったので特に説明も無しに進む事になってしまいました。

様々な野鳥が確認できます。

そして、ハイライトのハシビロコウ発見!



ハシビロコウとは?
「動かない鳥」として知られ、その理由はエサとなる魚が水面に浮かぶまで待っているためだとされています。
英語でくちばしが靴に似ている事から、「Shoebill」と呼ばれます。
生息数は世界に合計で10,000羽以内とされている貴重な鳥なので絶滅危惧種に属する。
ウガンダを始め、南スーダン、ルワンダ、タンザニア、コンゴ民主共和国と中央部のベルトに僅かに住むぐらいです。
ハシビロコウは運が良ければ見れる、というぐらいの鳥で、今回も一匹だけ発見する事ができました。
午後までには、まだエンテベへ戻ります。



ウガンダの市街地ではよく見かける巨大な鳥、アフリカハゲコウ。
ウガンダに限らず、アフリカでは自然と人類が共存しているという感覚がどこでもあり、本当に感心してしまいます。
ランチはFaze 3にてビクトリア湖で獲れたティラピアのグリル
昼食は地元のレストラン、Faze 3で現地協力会社のスタッフの皆様と一緒に。
行程のブリーフィングを行います。

まずはギンギンに冷えたケニア発祥のタスカービールを頂きます。

注文したメニューはビクトリア湖で釣れたティラピアのグリルと、グアカモーレ(アボカドのディップ)。
付け合わせに温野菜とメキシカンライス。

ティラピアは癖が無く、美味しく頂きました。

エンテベはこじんまりとした街
ウガンダの首都、カンパラはここ国際空港のあるエンテベから約35km離れています。
エンテベは推定10万人前後の地方都市。
対するカンパラは首都圏全体(エンテベは含めない)で人口700万弱とも言われ、近年のあまりに著しい人口の増加によって車の渋滞が問題になっています。
今回のツアーでは手配会社の本社がエンテベに位置していた事から、時間の節約のため車の渋滞が著しい首都カンパラは移動の際迂回をしています。
エンテベにはショッピングモールがあり、ここで日本だと処方箋薬扱いになる入手の面倒臭いマラリア予防薬(マラロン)が簡単に購入できたり、一通り必要な服が揃うので、日本から買い忘れたものがあれば便利です。


まとめ
国際空港のあるエンテベや首都カンパラに滞在するのであれば、最も身近なウガンダでしか体験できないアクティビティとしてこのハシビロコウを観察にしに行くボートサファリがあります。現地であれば半日で収まるし、広大なビクトリア湖を実感できる。万が一ハシビロコウを発見できなくても、様々な野鳥を観察する事ができるので体験する価値はあるでしょう。