同エアラインアライアンスで、2社の会員だったとします。
一つはラウンジアクセスなどが可能な上級会員、もう一つは平会員。
例えば、ANAのSFC会員(=スタアラスゴールド)と、シンガポール航空クリスフライヤーの平会員の両方を保持していたとします。
どうせSFC会員であればマイルを貯めなくても生涯ステータスを更新できるし、シンガポール航空の会員番号にマイルを積極的に貯めたいとしましょう。
何故なら、シンガポール航空のスイートクラスに乗りたい場合、ANAのマイルでは予約ができなく、自社のマイルからでないと特典航空券で発券できないから。
次のスタアラ便に乗る際、シンガポール航空の会員番号で登録します。
でも、同時にANAのSFC会員でもあるので、この場合はこのメリットを活かせるか。
答えは、できます。

上級会員である方の会員証を提示すれば、恩恵を受けられる
もし平会員であるシンガポール航空のマイレージ番号を登録するだけであれば、それが予約記録や搭乗券に反映され、そのままでは優先チェックインや搭乗、ラウンジ利用はできません。
一つの予約番号に対して、複数の会員番号の登録は不可能だからです。
そのため、他社で登録している中でSFCの恩恵を受けたい場合には、その都度会員証を提示する必要があります。
自動化された搭乗ゲートの場合は、機械が平会員として認識するので優先搭乗の場合には「ビー」と鳴って引っかかる事があるかもしれませんが、その際スタッフに見せれば問題無いでしょう。
ラウンジでは、受付スタッフが別途手書き等で入室手続きをするので、若干時間が掛かりますが、基本大丈夫です。

岡山空港での体験
筆者は一度このプロセスを岡山→羽田便で試してみました。
当時は、JALの平会員と、カタール航空のワンワールドサファイア会員を保持していました。
JALで登録していた理由は、JALカードの特典としてJALのマイレージ番号で登録したらボーナスマイルがもらえたからです。
ただし、同時にせっかく持っているカタール航空の上級会員のメリットを活用したいと思いました。
岡山空港のサクララウンジ受付では、会員証の番号を控えたりしましたが、無事満喫する事ができました。
まとめ
同系列のアライアンスであれば、予約に記録されている会員番号に関わらず、上級会員の方の会員証を提示すればエアラインラウンジはアクセスができます。ただし、ラウンジではマニュアルでの対応となるので若干入室手続きに時間がかかる可能性があるし、優先搭乗では引っかかりやすいですが問題無く恩恵を受ける事はできるでしょう。