エチオピア滞在6日目。
この日はジンカ空港から午後のフライトで首都アディスアベバへ向かいます。
ディープなオモバレーの少数民族集落訪問の旅も終盤です。
この日の午前中から体調が悪く、腹を下していました。
恐らく原因は2日前にジンカの大衆レストランで食べたキットフォ(生の牛肉)。
細菌性でとにかく脱水症状が止まりません。
日本から携帯した下痢止めの薬を服用しますが、これ副作用として頭がぼーっとしてフラフラするんですよね・・・
なんせトイレ事情が期待できない地なので、とりあえず薬を優先。

カイアファール週市場に立ち寄る
オモバレーには週一で開催される市場が各地にあり、この日は木曜日。
丁度トゥルミからジンカへ移動する途中にある、オモバレー最大規模のカイアファール市場が開催される日です。
個人的には、2日前に訪問したアルドゥバ市場よりもフレンドリーな人々が多い印象でした。
穀物、野菜、民芸品、スパイスと現地の人々に必須な生活必需品が揃います。
写真撮影は無料ではありません。
撮影毎に、被写体になってくれる方に日本円で数十円程度を現地通貨でお礼として手渡しています。







ジンカ→アディスアベバはエチオピア航空ダッシュ8機材で移動
詳しいフライトの搭乗記は過去記事にまとめてあります。

大都会アディスアベバで民族ダンスショーディナーを堪能
アディスアベバに到着したのは夕方。
いや〜、世界が違う!
前回アディスアベバは2010年に訪問していますが、その時と比較すると全く別世界でした。
当時は車は殆ど走っていなく、高層ビルは少ない。
今は全く逆!
空港は市内中心部から僅か数キロで、今回滞在するジュピターインターナショナル・カザンチセは6キロですが渋滞が激しい時間帯に重なると1時間ぐらいかかる!
さすが世界で最も経済成長をしている国の一つだけあります(特に2010年代はGDP成長率年率平均10%台を維持!)。


夜は、空港近くにあるヨードアビシニアというレストラン兼伝統ダンスショーで夕食です。




↑エチオピアはとても歴史の深い国。
これは、エチオピア初代の王、メネリク一世で紀元前10世紀のお話。
旧約聖書に登場するシバの女王とソロモン王の間の息子です。
この絵は、メネリク一世が母親のシバの女王にアークと呼ばれる聖なる石版を渡す場面を表しています。

エチオピアの伝統料理は大きな皿に乗せられたインジェラとシチューを手で食べる。
そのため、事前に手洗いは必須です。
この様にウェイターさんから手洗い用の水と器が最初に運ばれます。
お世話になった専属ガイドのアシューさんと乾杯!
体調が悪かったのであまり食欲もありませんでしたが、せっかくなのでテッジと呼ばれるエチオピアの蜂蜜酒を頂きました。

ここのインジェラは洗練されています。

エチオピア料理は唐辛子をよく使用するので基本辛いです。
様々な肉や野菜(豆や青菜)が煮込まれている数種類がインジェラの上に載られ、インジェラをちぎりながらシチューをすくいながら食べます。
インジェラの原料であるテフ粉は鉄分やタンパク質がたっぷりでそのまま食べても栄養があり、スーパーフードとも呼ばれています。

腹に優しいものを食べたかったので、別にシロと呼ばれるひよこ豆のシチューを注文しました。
辛さも控え目なので体調が悪い時でも食べやすいです。
ハイライトのダンスは結構迫力があって面白かった!
エチオピア各地の民族衣装を着こなしてそれぞれの独特なビートを見つけ出すのも楽しいです。
例えば、北部と南部では全く民族が異なりますし、同じ北部でもアムハラ族とティグレイ族ではリズム感もかなり違います(ティグレイの音楽は三拍子、等)。



こちらはエチオピアが誇る、アフリカで唯一、植民地化を目指して侵略してくるヨーロッパに勝ち取ったアドワの戦いを表現した披露。
植民地化を逃れる事をできたからこそ、エチオピアでは色濃く独自の文化が残っている訳です。
このヨードアビシニアはかなりツーリスティーではありますが、このダンスは観賞の価値ありです。
食事も本格的で美味しく頂きました。
まとめ
午前中に立ち寄ったカイアファール市場は素朴でフレンドリーな人々が多く、好印象でした。
その後移動した久しぶりのアディスアベバはこの10年で見違える程経済発展を遂げて大都会に成長。
夜はエチオピア各地の伝統ダンス披露を観賞しながらエチオピア料理を堪能できて、何とかしんどい体調を乗り越える事ができました。