エチオピア旅行まとめ:世界の常識から解放できる強烈な国🇪🇹〜S2EP13(最終回)

今まで65カ国を訪問してきた中で、エチオピアは確実にトップ3に入るインパクトの強い国です。

とにかく、伝統やしきたり、雰囲気が独特すぎる!

この背景には、有色人種の国として、世界でも数少ない西洋諸国による植民地化を打破した歴史が大きな要因でしょう。

エチオピアの独立性を左右したアドワの戦い(1896年)
エチオピアの独立性を左右したアドワの戦い(1896年)

主食がパンでも米でもとうもろこしで無く、インジェラというテフ粉を発酵させた酸味のクレープってどれだけオリジナルなの!

インジェラとシチュー等
インジェラとシチュー等

エチオピアではグローバルの価値観が通用しない!?

僕がエチオピアを訪問して最も印象が強い点が、西洋諸国中心のグローバル的な視点がとても重視される世の中で、エチオピアでは独自の価値観が定着している事。

このグローバル的視点で気になる点は、どうしても特定の人種に対してのステレオタイプや偏見や、ヒエラルキーが無意識に発生している事。

日本の現代社会も潜在的に、アメリカや西洋に対して憧れは抱いている部分はありますよね(英字表記だと格好良い、みたいな)。

エチオピアは自身の誇りが高いためか、あまり人種で対応を差別をするという事が考えられず、相手が他のアフリカ人だろうが、西洋人だろうが、アジア人だろうが皆同じ平等目線で迎え入れてくれている感覚があります(あくまで主観的ですが)。

例えば、他のアフリカ諸国だと、西洋の影響が長く地元の人たちは白人よりも劣っているという概念が自然と植え付けられてしまっているため、その劣等感は自然に感じさせられる場面があります。

ドルゼ村で飲み会
ドルゼ村で飲み会

ローカルの価格と外国人価格の選別があまり無い

例えば、他のアフリカ諸国だとウガンダの様に外国人(旅行者)が集まる場所と地元の人達は世界があまりにもかけ離れています。

立派で豪華なリゾートは現地の物価水準に似合わない価格設定で主に西洋人を対象としたサービスを提供し、あまりローカル感は実感させられません。

しかし、エチオピアでは地方では設備の整った宿のオプションは限られ、例えオモバレーの様な観光地であっても質素。

地方都市にはハイレリゾートの様な立派なホテルはありますが、これらはあくまで現地の国内観光客を対象として、価格もお手頃。

まるで「外国人の好みに合わせて立派にするぞ」では無く、「我々の水準に合わせてもらうぞ」という意気込みがある様に。

エチオピアは決して裕福な国とは言えず、訪れる観光客は確実に地元の一般人よりも金を持っているのでウガンダの様に思いっきり選別すればそれだけ売り上げがアップする可能性はありますが、もしかしたらエチオピア人のプライドが許さないのかもしれませんね。

エチオピアの地方で超快適な宿は期待できない
エチオピアの地方で超快適な宿は期待できない

他のアフリカ諸国で慣れた陽気なノリで人々と接すると浮く(笑)

2010年、陽気なアフリカ南部・中部を旅行してからエチオピアへ向かった時、ショックを受けたのが

「ヘイメン、ワッツアップ!」

のノリで地元の人と接するとめっちゃ浮きます(笑)。

エチオピア人は一般的にシャイで控え目な感じの方が多い。

独特な気品があります。

ただし、エチオピアの子供達は・・・言葉を悪くするとウザいと思う事もあるかもしれません(笑)。

地方の村とか訪問すると、外国人からマネーマネーと結構たかって来るでしょう。

その反面、素顔モロ出しで可愛さもありますが。

エチオピアの子供達
エチオピアの子供達

エチオピア旅行は体力を消耗する!ハードルは低くない

正直、エチオピアはアフリカ初心者が旅行する国では無いでしょう。

先程触れた様にエチオピアは外国人の特別待遇の様な旅行は厳しく、必ずローカルの波に乗って旅行する形になります。

だからこそ、体験価値が高い。

独特な価値観に圧倒されやすいし、次に何が起こるか想像しにくい。

僕も2010年の最初の旅行では地元の若いローカルガイドに騙されたり、バスターミナルでカメラを盗まれたり、あまりに衛生面にかけたローカル宿でうんざりしたけど、それでもものすごい良い思い出になり、2022年に再訪しました。

この2022年の旅行は流石に予算かけて信頼できる現地のエージェントを通しているので、初回と比較するとかなり快適な旅行でしたが、それでも気持ちを緩めてローカル食堂で食べたキットフォ(牛の生肉でエチオピア版のユッケ)で体調は悪化したし、その後帰国してから謎の高熱と倦怠感が1週間襲いました(帰国直前にPCR検査で陰性だったのでコロナでは無かったはず)。

旅行がハードと言われているインドに18年間住んでいた僕であっても、エチオピアは独特すぎてきついな、と思います。

でも、最終日、アディスアベバの空港でエチオピアを去る時は、涙が止まりませんでした。

好きなんですね、この国が。

多分、ある意味このグローバル世界にある偏見的な価値観から解放され、自分らしくいられる事が良かったのだと思います。

エチオピア旅行はインパクト強い
エチオピア旅行はインパクト強い

まとめ

この記事で、ウガンダのシリーズ1、エチオピアのシリーズ2の両方を含めた2022年のアフリカ視察旅行記を終えます。

本来はもっと早くアップする予定でしたが、旅行会社の視察旅行であったので個人のブログで紹介するのは躊躇していました。

が、昨年に旅行業を廃業したので、写真をそのまま残していくのも勿体無く、自分の記録のために記事として発信する事にしました。

エチオピアは個人的にはとても魅力な国でまだ訪問したい所が沢山あります。

もしこの旅行記が何かの参考になっていれば幸いです。

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