もし、インドへ行きたい&日本からエコノミークラスの金額でビジネスクラスに乗りたい!の2つを叶えたい場合、可能です(今の時点では)。
少し遠回りになりますが、それはマレーシア経由です。
結論から言うと、マレーシア航空のクアラルンプール発インド行きの特定都市がかなりお得な料金設定になっています。

マレーシア航空のクアラルンプール⇄インドの地方都市が安い!
マレーシア航空は、2025年9月時点でクアラルンプールとインドの10都市を繋いでいます。
なんと、クアラルンプール発着の往復が諸税を含めて総額44,000円から!
フライト時間は片道4〜6時間あるので、この距離でこの金額はかなり破格です。
デリーやムンバイの大都市は需要が高いだけそこまで安価では無いですが、その他は44,000円から67,000円で推移しています。
片道も半値より少し高いぐらい。

※gcmap.comで作成
2025年9月14日時点の最安値運賃は以下の通り:
インド就航先 | 往復最安値運賃(総額) | 機材 |
アムリトサル(ATQ) | JPY 51,000 | 737 |
デリー(DEL) | JPY 104,000 | A330/737 |
アーメダバード(AMD) | JPY 61,000 | 737 |
コルカタ(CCU) | JPY 67,000 | 737 |
ムンバイ(BOM) | JPY 104,000 | A330/737 |
ハイデラバード(HYD) | JPY 67,000 | 737 |
ベンガルール(BLR) | JPY 60,000 | 737 |
チェンナイ(MAA) | JPY 61,000 | 737 |
コチ(COK) | JPY 67,000 | 737 |
ティルヴァナンタプラム(TRV) | JPY 44,000 | 737 |
インド最南端の国際空港、ティルヴァナンタプラム(旧トリヴァンドラム)が往復44,000円と最も安く、次にインド最北端の国際空港、アムリトサルが次に往復51,000円と安くなっています。
残念ながら、行きの到着地と帰りの出発地を分けるオープンジョーはこの最安値のチケットでは発券できません。
ティルヴァナンタプラムって聞いた事が無い!という方が大多数かもしれませんが、ここは世界三大伝統医学の一つ、アーユルヴェーダの本場でトリートメントセンターが多く、インド有数の砂浜ビーチが有名なリゾート地コヴァラムがあります。
また、アムリトサルは、ターバンで有名なシク教徒の聖地で、有名なゴールデンテンプルがあります。

航空券の条件も良心的!
こんなに安いのであれば、何か裏があるのでは?思ってしまいます。
なので、マレーシア航空のサイトで、しっかり条件を精査しましょう。
対象区間はクアラルンプールからティルヴァナンタプラム。
日付は往路2026年1月20日、復路1月28日で。
為替レートは2025年9月14日時点で、MYR 1 = JPY 35となっています。


一部航空会社で実施中の、最安値運賃のビジネスクラスはラウンジアクセス不可、と言う事はありません。
しかも、初回の変更は無料、座席指定料無料、そして返金可でもある。
もっと詳しく見てみましょう。


日付変更:初回無料;2回目以降はMYR 450(約16,000円)
キャンセル手数料:MYR 600(約21,000円)
チケット有効期限:出発日から6ヶ月
あくまで、上記はマレーシア航空のホームページで購入する場合になり、エクスペディアやブッキングドットコムの様なOTAで手配する際には更に追加の条件が加算される可能性が高いです。
スリランカ・モルディブも安い!
インドだけで無く、コロンボ(往復総額61,000円)やマーレ(往復総額66,000円)も安くなっています。
日本⇄クアラルンプール間はLCCが豊富
クアラルンプールへノンストップ便を展開しているエアアジアXが新千歳、羽田、関空から就航し、バティック・エアが成田、関西(2025年12月から)を結んでいます。
片道20,000円台から販売していますし、経由便であれば更に安価なオプションがあります(シンガポール経由や中国本土経由等)。
これらをうまく組み合わせられれば、日本⇄KLがエコノミークラス、KL⇄インドがビジネスクラスの合計を100,000円以下におさめる事ができます。

マレーシア航空ビジネスクラスのメリット
メリット①:クアラルンプール国際空港のラウンジレベルが高い
クアラルンプールを出発の際、ビジネスクラスの乗客はマレーシア航空のゴールデンラウンジが利用できます。
食事のオプションが豊富でゆったりしており、ヌードルバーではマレーシアのスープ麺が楽しめる。
同空港には2つのラウンジがあり、ナローボディが発着するリージョナルと、ワイドボディが発着するサテライトに分かれています。



メリット②:長距離路線と遜色無い機内食が提供される(前菜のサテーサービスあり)
クアラルンプール⇄インド間は、しっかりした食事が提供されます。
例えば2025年9月のクアラルンプール⇄ティルヴァナンタプラムのメニューを確認してみましょう。


マレーシア航空では、オンラインでビジネスクラス・エコノミークラス共に全便の機内食のメニューが掲載されています。
日本路線と同様に、名物のサテーサービスから始まり、前菜、メイン、デザートのコースで提供。
ただし、クアラルンプールを午前中に出発するフライトは朝食時なのでサテーは提供されません。


メリット③:JALマイレージバンクへマイルを貯める事ができる(積算率が悪くない)
マレーシア航空はJALと同じワンワールドアライアンスなので、マイルの積算も提携しています。
この最安値運賃は予約クラスがZ。
JALのホームページで確認すると、70%の積算率となっています。



ティルヴァナンタプラム便であれば2,442マイル(3,496 x 70%)、アムリトサル便は距離があるので3,721マイル(5,316 x 70%)稼ぐ事ができます。
マレーシア航空ビジネスクラスのデメリット
デメリット①:ナローボディ機材でビジネスクラスとしては狭めの座席
これらの安い運賃で一つ「裏」があるとすれば、それは対象区間は全てボーイング737による運行。
実際、デリーやムンバイの様な価格設定が高い都市は、フルフラットシート搭載のワイドボディ機材A330-300での運行便もあり、座席の快適さは両者でかなり異なります。
ボーイング737は日本国内線のANAプレミアムクラス並みの座席で、フラットにはならず、足元のスペースもそこまで広くはありません(もちろん、エコノミークラスと比較したら大幅にゆとりはありますが)。
2−2配列でプライバシーもあまりありません。
その反面、同伴者がいる際には話しやすく楽しいひとときが過ごせそうですが。
シートテレビは設置されていなく、スマホやタブレットでストリーミングをする形になります。
幸い、Wi-Fiは無料です。

まとめ
マレーシア航空のクアラルンプール⇄インド地方都市のビジネスクラスはかなり安価な料金設定になっています。
ナローボディ機材で座席はそこまで豪華ではありませんが、空港ラウンジが利用が可能で変更条件も良心的、そして長距離路線と同等レベルの機内食が楽しめます。
他社のエコノミークラス並みの運賃であるのでこれはかなりお得です。