(有料級)JALマイル42,000以下で満喫できるアジア圏内のおすすめビジネスクラス特典航空券3選

マイルが貯まっている方々の一番気になる点は、どれだけ有効にそのマイルを利用できる事ではないでしょうか。

エコノミークラスの特典航空券は例外を除き勿体無い!!

基本的にマイルを利用してエコノミークラスの特典航空券にするというのは、余程出発日ギリギリで有償航空券が高額な場合を除き、非常に勿体無い気がします。

長距離移動であればプレエコもありですが(特に同伴者がいる場合は)、ちょい体験が中途半端なんですよね。

筆者の場合、マイルは基本ビジネスクラスやファーストクラスの特典航空券を発券する際に使います。

今回はJALマイレージバンクのマイルによるおすすめの特典航空券ルートを紹介しますが、皆さんが疑問に思うポイントって

本格的にビジネスクラスを満喫するなら、何マイル必要?

だと思います。

JAL自社便:短距離のビジネスクラスはサービス内容が簡略されるので少々勿体無いかもしれない

2025年9月現在、JALマイルを利用した最も最低数で移動できるビジネスクラスの区間は日本⇄ソウル。

片道は最低18,000マイルから手配が可能です。

その次に台北・桃園、北京、上海・浦東、マニラ等の24,000マイル〜、そして香港や台北(松山)、上海(虹橋)等のプレミアムルートは26,000マイル〜の最低必要マイル数になります。

これらの区間は、基本近距離路線仕様機材が導入される事が多く、その場合座席がフルフラットにはならない2席ブロックになるので窓際に座っている際には通路へ出る時に隣人を跨ぐ事になる。

機内食はコースで提供されず、ワントレイになります。

もしマイルの有効期限が近づいてこれ以上貯められないよ〜という場合には、エコノミークラスよりは大幅に快適である事は間違い無いので価値はあるかもしれませんが、できれば30,000マイルまでは貯められた方が体験の質がアップできます。

JAL737ビジネスクラスシート
JAL737ビジネスクラスシート

ビジネスクラスに乗る醍醐味とは

では、ビジネスクラスを十分に満喫するには、何に着目すれば良いでしょうか。

僕の場合、以下に重点を置きます。

①充実した食事内容

②全席通路側アクセスができるフルフラットシートが搭載されている

③アメニティーキットの配布

④ビジネスクラス乗客専用ラウンジの利用(ステータスで入室不可のラウンジ)※

※日系航空会社ラウンジの様に、エコノミークラス利用の上級会員が多すぎると混雑が酷くなりやすい傾向がありラウンジの特別感が失われるため

JMB42,000マイル利用だと最大でも中距離路線になるので全ての項目を満たすのは厳しいですが、できるだけ期待に応えられる路線を3つ選抜してみました。

おすすめルート①:JAL自社便の日本⇄マニラ以外東南アジア・南アジア(片道30,000〜40,000マイルから)

このルートでは、片道区間のみマイルを使用した特典航空券のビジネスクラス、そしてもう片道は別途手配する必要があります。

何故このルートがおすすめか:

*日本発の日中便であれば、機内食が有名シェフとのコラボで長距離路線と同じメニューが提供(マニラ路線は対象外)

*全席通路側アクセスでフルフラットのスカイスイートの可能性が高い(ベトナム路線と大阪・名古屋⇄バンコク線は対象外)

*バンコク・シンガポール発夜行便であれば本格レストランスタイルのアラカルトダイニングが楽しめる、ステータスだけでは入場できないカタール航空プレミアムラウンジで時間を過ごす事ができる

アメニティーキットは巾着に入ったかなりシンプルな内容なのであまり期待はできませんが、一応小さい記念品にはなるかもしれません。

JALビジネスクラスの中距離路線以上の和食前菜
JALビジネスクラスの中距離路線以上の和食前菜
快適なJALスカイスイートI
快適なJALスカイスイートI
東南アジア・南アジア路線アメニティーキット袋の中身
東南アジア・南アジア路線アメニティーキット袋の中身
日本⇄東南アジア・南アジア路線片道あたり早見表
日本⇄東南アジア・南アジア路線片道あたり早見表

デリーやベンガルールは比較的最安マイルで特典枠の空席も見つけやすく、日本発だと気流の関係で冬季は10時間以上かかるのでほぼ長距離と言っても過言では無いため、結構お得感があります。

逆に人気のバンコクやシンガポール路線は最安マイルで手配するにはかなり先の日付で検索しないと厳しいかもしれません。

<JAL自社便利用の注意点:必要マイル数はかなり変動する>

JAL自社便の特典航空券はPLUSと呼ばれる変動性を導入しているため需要に応じてかなり必要マイル数が高くなる傾向があります。

以下は必要マイル数最大時の場合。

Plus利用時はかなり必要マイル数がアップする!
Plus利用時はかなり必要マイル数がアップする!

正直、200,000マイルもあればワンワールドビジネスクラスで世界一周(全大陸制覇で!)が可能なので、これだけ高額になると全く価値が無いです!

次に紹介するおすすめルート②、③、④は提携航空会社の特典航空券になるので、条件が変わってきます。

JAL自社便と異なり、必要マイル数は距離に応じて一律で変動しないのはかなりのメリットです。

提携航空会社必要マイル数
提携航空会社必要マイル数

移動距離の計算はJALホームページ内のこちらのページがとても参考になります。

おすすめルート②:キャセイパシフィック航空の札幌発着以外の日本⇄香港もしくは日本⇄台北⇄香港周遊(片道30,000マイル、往復42,000マイル)

キャセイパシフィックはとてもクオリティの高い航空会社です。

日本⇄香港線は3〜4時間程で、そこそこの体験が堪能できます。

日本の就航先は札幌、東京(成田&羽田)、名古屋、大阪、福岡。

この中で札幌路線だけは距離が長くなって必要マイル数が増加するため、対象外にします。

<キャセイパシフィック航空の日本路線は機内食が充実;長距離路線仕様機材が導入される事も>

日系航空会社だと日本⇄香港間の機内食はワントレイのサービスで和食か洋食の2種類から選択する形式ですが、キャセイパシフィック航空の場合だとコースで提供されます(ただし、朝食便フライトは例外)。

10:00以降の出発フライトは前菜2皿、メイン3種類から指定可能、チーズ、果物、アイスクリームが提供され、結構なボリュームです。

もう一つのポイントは、比較的多くの便で1−2−1配列のリバース・ヘリンボーンスタイルのフルフラットシートが導入されている事。

A350であれば全機材このスタイルであるし、A330や777-300の一部も同様。

羽田午後発のCX 549と香港午前発羽田行きCX 548は通常ファーストクラスが搭載されている長距離路線仕様機材の777-300ERが確約です。

キャセイパシフィック航空777-300ERビジネスクラス
キャセイパシフィック航空777-300ERビジネスクラス

<成田・中部・関西発着であれば台北に立ち寄る事も可能>

日本⇄香港の単純往復だけで無く、台北も日程に含める事ができます。

日本(成田・中部・関西)→台北(桃園)→香港→日本、もしくは逆ルートも可能。

台北は丁度日本と香港間の航路上に位置するので距離もあまり加算されず、香港直行便と同じ必要マイル数で、両方楽しめちゃいます。

ただし、日本⇄台北間は基本2−2−2もしくは2−3−2配列の座席でフルフラットシートが搭載された機材が導入される事はほぼありません。

また、機内食も直行便と比較すると若干簡素です。

東京→台北→香港→東京はJMB42,000マイル
東京→台北→香港→東京はJMB42,000マイル

JALホームページで検索の際、JMB提携航空会社特典航空券の「自由旅程」のタブへ進みます。

自由旅程を選択
自由旅程を選択
必要マイル+諸税総額
必要マイル+諸税総額

<キャセイパシフィック航空利用の注意点:10:00前出発フライトは機内食が質素と近距離仕様機材も投入されている>

10:00以降出発のフライトとは異なり、それ以前に出発するフライト(日本09:00台や香港08:00台出発便)は朝食が提供され、メニューは果物、ヨーグルト、シリアル、パンとメイン3種類から選択のワントレイサービス。

昼食や夕食サービスと比べるとかなり質素です。

また、一部の便では近距離仕様機材が導入されているので、座席の快適さはリバースヘリンボーンと比較すると大差あるでしょう。

因みに、日本路線ではアメニティーキットは配布されません。

おすすめルート③:マレーシア航空の日本⇄東南アジア(片道42,000マイル)

僕がおすすめするルートはマレーシア航空利用の日本⇄東南アジア間。

移動総距離が4,000マイル以下に収まれば、どんなルートも可能です。

<マレーシア航空が唯一の長距離路線と同様のサービスを体験できる>

冒頭に触れた、ビジネスクラスの醍醐味である4つのポイントを全て満たす事ができる、唯一のJMB42,000マイル以内で収まるルートです。

マレーシア航空ってJALやキャセイパシフィック航空と比較するとあまり目立たない存在ですが、個人的にはかなり過小評価されていると思います。

特におすすめのルートは、カタール航空のプレミアムラウンジが体験できるシンガポール・チャンギ空港発のルート。

シンガポール→クアラルンプール→成田もしくは関西です。

シンガポール→KL→東京は総移動距離が4,000マイル以内
シンガポール→KL→東京は総移動距離が4,000マイル以内

クアラルンプールでストップオーバー(24時間以上の滞在)も可能です。

燃油サーチャージが加算されないので、諸税もかなり安く抑えられるのも特徴。

必要マイル数と諸税総額
必要マイル数と諸税総額

このルートはメリットだらけなので、順番に説明していきます。

<マレーシア航空利用のメリット①:日本路線は機内食が充実>

マレーシア航空の長距離路線では、前菜にサテーを提供します。

このサテーが美味!

チキンとビーフもしくはラムから選択が可能です。

マレーシア航空のサテー前菜サービス
マレーシア航空のサテー前菜サービス

そしてメイン。

クアラルンプール出発便は、シェフ・オン・コールと呼ばれる、事前に20種類から好きなメインを選択できます!

シェフ・オン・コールメニュー
シェフ・オン・コールメニュー
シェフ・オン・コールメニュー
シェフ・オン・コールメニュー
シェフ・オン・コールメニュー
シェフ・オン・コールメニュー
シェフ・オン・コールメニュー
シェフ・オン・コールメニュー
シェフ・オン・コールメニュー
シェフ・オン・コールメニュー

実際、僕が2014年に乗った時、事前に指定した和風シーフードカレーがまるでレストランに居るかの様な盛り付けで提供され、結構感動しました

マレーシア航空の和風シーフードカレー
マレーシア航空の和風シーフードカレー

因みに、日本発のフライトでは現在はシェフ・オン・コールサービスは提供されておらず、機内でメインは4種類から選べます。

<マレーシア航空利用のメリット②:成田線の一部はドア付き個室型の最新鋭機材を導入>

実はマレーシア航空は東南アジアの航空会社で一番最初にビジネスクラスのドア付きの座席を導入した航空会社。

あのシンガポール航空でさえ、まだ2025年9月の現時点ではその様なシートは搭載されていません。

その最新鋭A330-900neo機材が、現在成田便の一部に運行中です。

マレーシア航空A330-900neoビジネスクラス(提供:マレーシア航空)
マレーシア航空A330-900neoビジネスクラス(提供:マレーシア航空)
成田線の一部に導入されているA330-900neo機材
成田線の一部に導入されているA330-900neo機材

「339」と記載があれば、対象機材になります。

<マレーシア航空利用のメリット③:アメニティーキットは豪華ブランドで提供!>

2025年9月時点、マレーシア航空の長距離ビジネスクラス(日本路線を含める)はアスピナル・オブ・ロンドン製のポーチが配布されますが、これ、結構良いお値段します・・・普通に財布だと〇万円レベル・・・

これは結構良い記念品ですね。

マレーシア航空のアメニティーキット(提供:マレーシア航空)
マレーシア航空のアメニティーキット(提供:マレーシア航空)

<マレーシア航空利用のメリット④:快適な寝具が提供>

通常だと長距離便でしか提供されないマットレス(敷布団)が毛布とは別に日本路線では提供されます。

マットレスがあるか無いかだけで、座席をフラットにした時の快適さかなり差がつくのでこれは嬉しいサービスです。

<マレーシア航空利用のメリット⑤:シンガポール・チャンギ空港でカタール航空のラウンジが利用できる>

冒頭にも少し触れましたが、シンガポール・チャンギ空港ではステータスで入場不可の、あくまでビジネスクラス以上の搭乗券だけ保有している乗客が入れるカタール航空プレミアムラウンジに入室ができます。

食事メニューがかなり豪華なので、ここで堪能してから短いクアラルンプール行きのフライトに乗るのはピッタリです。

そのまま日本便に乗り継ぐとせっかくのマレーシア航空の機内食も楽しみにくいので、しばらくKLに滞在するのも良いかもしれません。

シンガポール・チャンギ空港カタール航空プレミアムラウンジ(提供:カタール航空)
シンガポール・チャンギ空港カタール航空プレミアムラウンジ(提供:カタール航空)

まとめ

ショッピングマイル等で貯めたマイルは、なんとなく42,000ぐらいまでならそこまでハードルは高く無いと分析し、これに収まる範囲でビジネスクラスを堪能できるアイディアをまとめてみました。

アジア圏内であればJAL、キャセイパシフィック航空、マレーシア航空の利用が代表的ですが、個人的にはマレーシア航空のオプションが一番ビジネスクラスを最大限に楽しめるのでは無いかな、と思います。

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