もしJALファーストクラスに初めて搭乗するのであれば、フルコースの食事を選択する際は是非、和食をつよ〜く推奨します。
あまりにも和食と洋食のメニューに提供内容の差があるからです。
前回の記事でJALファーストクラスの洋食コースが全体的にとても質素だった事を説明しました。
その反面、和食はとても力を入れている事が伺えます。
まずは2025年10月時点の両者メニューを比較してみましょう。

筆者が和食フルコースを体験したのは2017年ですが、提供方法は上記と同じなので当時のメニューと照らし合わせながら内容を紹介します。

洋食の比較対象は2025年10月のメニューです。

ではコースずつ比べてみましょう!
コース①:和食前菜5種 VS 洋食アミューズ

和食では5種類の前菜が並べられます。
温製と冷製の両方が用意され、食材はどれも新鮮で、厚焼き玉子の関しては砂糖の代わりになんとメープルシロップが使用されていると伺いました。
とにかく凝っています。
新年の時期に搭乗した事もあり、前菜はお正月モードでした。
スタートから結構ボリュームを感じられます。


さて、洋食ではパンとアミューズが提供されます。
アミューズの山羊乳のバヴァロワはクリーミーでオリーブオイルに浸ってありましたが、なんだか素っ気ないです・・・
まぁ、でもコースは続きますので、先を期待しましょう!
コース②:和食お椀 VS 洋食前菜1

和食コースではお椀が提供され、中身はプリプリの海老しんじょ。
なんと金箔まで載っていました!

洋食の場合は、前菜が2皿提供されます。
最初が冷製の様々な海鮮をムース状に仕上げ、その上に玉ねぎのジュレとイクラが載っています。
上品でしたが、シンプルです。
量的には前菜というよりもアミューズに近いです。
次こそは、しっかりした前菜が来るかな?
コース③:和食中皿 VS 洋食前菜2

和食の中皿(海鮮)は写真ではちょっと分かり難いですが、左側の皿が山陰松葉蟹黒酢ジュレがけ、真ん中がキャビア、そして右側が帆立貝と甘海老の酢の物の様なもので、塩分の効いたキャビアを醤油代わりとしてかけて下さいとの事。
お洒落だけでなく、この時点で和食のコースをサプライズだらけで楽しめています。
さぁ、洋食はそろそろ何かキュンとなる頃かな??

いや、洋食前菜2皿目はまたもや期待外れでした。
こちらは温製の鶏肉と茸のムース。
またまた柔らかムース系!
皿またまたちっちゃ!
しっかり味は染みていましたが、これまでのコースは正直ファーストクラスの食事としてはしょぼいです・・・
流石に次のメインコースは期待して良い?
コース④:和食煮物 VS 洋食メイン2種

和食コースはメインに辿り着く前に既に満足なので、もう何が来てもいいや!という気持ちです。
ですが、まだまだサプライズは終わりません。
和牛フィレ肉のすき焼きは、今まで人生で最も感動した機内食でした。
口の中でとろける!

さて、洋食の方は・・・
あ、もうギブアップです。
2回用意されているメインディッシュの中で最初の皿は魚のスープ。
ほんの小さい一切れです。
付け合わせ野菜はじゃがいも・・・
もう洋食は期待しません!

と思っていたら、ここでは最後のサプライズがありました。
メイン2皿目の和牛フィレステーキは程よい大きさで焼き加減は絶妙で、これは大変満足できました。
ただ、見た目が若干寂しいかもだけど、ここはクオリティー重視でそんなの関係無い!
コース⑤:和食甘味 VS 洋食デザート

和食コースではもうかなり満悦感に浸っていますが、最後のデザートも妥協しません!
3種類が提供され、左からプリン、ピスタチオの和風ケーキ、そして山椒が入ったみかんジュレの下にはキャラメルアイスクリーム・・・いや〜、本気でJALファーストクラスの和食は感動中の感動でした♪
対する洋食コースのデザートは?
実は飛行機に乗る前にJALホームページで食事メニューを確認した際、結構期待値が高かったです。
グーグルで検索すると、こんな様な画像が並べられたからです。

お、これはちゃんとしたデザートだな、と思っていたら・・・

またしてもムース系じゃ〜ん!
しかも器ちっちゃ!
パイ生地をしっかり使用していると思ったら、中身のクリーミーな部分のみ、みたいな感じ。
これはJALさん、和食と洋食にあまりにも提供内容に差がありますよ!!!
まとめ
今まで体験した最も感動した、と拍子抜けした、ファーストクラス機内食の両極端を、同じ航空会社で堪能できた貴重な結果になりました(笑)。
洋食フルコースは都内ミシュラン3つ星レストランシェフの監修との事ですが、ただのステータスに過ぎず、ファーストクラスの食事としてはステーキを除いて貧相です!
現在の提供方法が変わらない限り、JALではまず和食フルコースを選択する事をお勧めします。