JALファーストクラスの洋食メニューは他社と比べるととても独特です。
正直、ちょっともの足りなさを感じました。
通常、ファーストクラスの洋食フルコースでは、以下の様なフォーマットで料理が提供されます:
アミューズ 前菜(数種類から一つ選択) (↑ほぼ確実にキャビア品がある) サラダ スープ メインディッシュ(数種類から一つ選択) チーズ デザート フルーツ チョコレート |
しかし、JALの場合は全く独自路線を辿っていました。
該当フライトのJL 12便、羽田→ダラス・フォートワース行きのメニューは以下の通りです。
因みに、メニューは羽田発全路線共通しています。

異質①:アミューズが2回も?
メニューに記載がある「山羊乳のバヴァロワ」の前に、ドリンクと一緒に別のアミューズが提供されます。
最初のアミューズは和洋どちらを選択しても提供されるものなので、恐らくコースメニューとは別の扱いになるのだと思いますが、ちょっと不思議な感じ。

最初のアミューズは鶏肉とサーモンの冷製です。
おつまみに丁度よく、とても美味しかった。

2回目のアミューズは大変上品ではありましたが、あまり面白味の無い非常に淡白なお味でございました。
異質②:キャビアが無い??
今まで乗った7社のファーストクラスの中で、現在唯一長距離路線でキャビアを提供していないのがJALです。
正確には、和食メニューにはキャビアの記載はありますが、洋食にはありません。
キャビアは伝統的にファーストクラスの洋食フルコースには欠かせない、「当たり前」の品なのでちょっと残念です。
2017年に乗った時は、和食、洋食の両方に記載がありました。
また、海外発日本行きのフライトでは、アラカルトメニューにキャビアはありますが、何故か日本発には無い!
異質③:前菜の量が半端無く少ない!?サラダやスープが無い?
前菜は2コース別々に提供され、まずは冷製の「魚介のコンポジション」、次に温製の「鶏肉と茸のムース」です。
両方ともアミューズのバヴァロワに続き、ムース系。
3回連続で。
しかも、量がどれも一口サイズです。
味は美味しかったですけど、これではまるで介護食です(笑)。


フォークとスプーンのサイズから如何に器が小さいかお分かりでしょうか😢。
異質④:メインディッシュが魚か肉・・・ではなくて両方??
メニューを確認した時、魚系の「スープドポワソン」か肉系の「和牛フィレ」のどちらかを選択するかと思っていましたが、実際機内では両方提供される事を知りました。
なるほど、メインが2皿来るのであれば、前菜の量が少なくても、介護食みたいであっても納得するか・・・
と思ったのですが、最初のメインディッシュはこちらも一口サイズの魚の切り身と少しだけの付け合わせ野菜。

幸い、和牛フィレは程よいサイズで、流石に一口では無かった事に感謝しています(笑)。
これは焼き加減がパーフェクトで感動しました。

そして、もうデザートタイムになります。
異質⑤:チーズとフルーツの記載無し
ビジネスクラスだと通常、デザートはチーズ・フルーツ・スイーツの中から最低でも1つ、ANAみたいに3つ全部選べる場合もあります。
ファーストクラスだと、これら全部が注文できるのは当たり前の事ですが、JALではスイーツの記載しかありません。
なるほど、では相当豪華なスイーツかと思いきや・・・
異質⑥:デザートが簡素すぎる!
これは拍子抜けしました。
材料は良いのだろうけど、これまた器が小さく、エコノミークラス並です。
またしても柔らかムース系。

はい、これで食事終了・・・
〆のチョコレートも無し。
全体的に、ファーストクラスの食事としては質素すぎる!!!
ただし、公平のために触れると、アラカルトメニューには、サラダ、スープ、チーズ、フルーツ、チョコレートの記載はありました。
スイーツもしっかりした「介護食」らしくない食感のものも用意されています。
これらを組み合わせれば、一応それなりに本格的なファーストクラスフルコースにはできます。
僕も流石にメニュー通りだけのフルコースだと足りないしガッカリなので、チーズとフルーツはデザート時に提供して頂きました。
それでも、キャビアが無いのはファーストクラスらしくないけど。
アラカルトメニューに関しては後日詳しい搭乗記に掲載します。

ライバルのANAは流石!全て満たしている♪
ANAはダラス・フォートワースへ就航していないので、羽田→ニューヨーク線のメニューを比較してみましょう。
こちらの洋食メニューは本格的です。

実際に筆者が2017年にANAファーストクラスを利用した際のメニューパターンと、今も変わっていません。
その時は洋食フルコースを堪能し、とても満足しました。
ここでJALとANAのファーストクラス洋食フルコースメニューを比較してみましょう。
JAL | ANA | |
アミューズ | 2回3種類 | 1回4種類 |
前菜 | 2回2種類 | 1回3種類から1つ選択 |
↑内キャビアを含めた品 | なし | あり |
サラダ | △ | あり |
スープ | △ | あり |
メイン | 2回2種類 | 1回2種類から1つ選択 |
チーズ | △ | あり |
スイーツ | 1回1種類+△ | 1回3種類から1つ選択 |
フルーツ | △ | あり |
チョコレート | △ | あり |
△はアラカルトメニューにあり
もの足りない場合には、アラカルトメニューから同時注文すると良い
もしアラカルトメニューの品を含めれば、キャビアの部分を除きそこそこ両社は公平になります。
でもですねぇ、メインのステーキ以外どれも質素で量が少なすぎるとしか思えません。
ANAファーストクラスの方が盛り付けを含めて断然立派でした。
まとめ
JALファーストクラスの洋食フルコースは少食にはピッタリ!
搭乗前に空港ラウンジでしっかり食べてきたので実は個人的に量は丁度良かったけど、同時に「え、これで終わり?」という感覚がありました。
ANAファーストクラスの洋食の方が比較にならない程、充実していました。
ただし、JALの和食フルコースは本当に豪勢なので、その比較を次回の記事にまとめてみます。