アメリカ系航空会社のラウンジ進化は凄すぎでしょ!

アメリカの航空会社って、10年ぐらい前までは安かろう悪かろうとあまり評判が良く無かったですが、ここ最近は各社ビジネスクラスに積極的に新型シートを導入したり、快適な寝具を提供したりとイメージアップに繋がっている印象です。

その中で最も飛躍している部分と言えば、空港ラウンジでしょう。

アメリカ系航空会社のラウンジはマジでしょぼかった!

2017年に渡米した際、ロサンゼルス、フェニックス、サンフランシスコの3つのユナイテッド航空ラウンジを利用しましたが、本気でしょぼかったです。

混雑が凄いし、食事のオプションはクラッカー、チーズにサラダぐらい。

同社国際線のハブ空港であるサンフランシスコでさえ、以下の様子でした。

2017年のサンフランシスコ空港ユナイテッドクラブラウンジ
2017年のサンフランシスコ空港ユナイテッドクラブラウンジ
2017年のサンフランシスコ空港ユナイテッドクラブラウンジ飯
2017年のサンフランシスコ空港ユナイテッドクラブラウンジ飯

ところが、そのユナイテッド航空が2016年末以降ラウンジ革命を起こしました。

従来の「ユナイテッド・クラブ・ラウンジ」に、追加で「ユナイテッド・ポラリス・ラウンジ」の誕生です。

ステータスだけで入場する事はできず、あくまで同アライアンス系のビジネスクラス以上の乗客が対象となっています。

面白味も何も無い無機質なラウンジから、ゆったりとした座席配置にレストラン形式のアラカルトダイニングスタイルの導入。

ヒューストン空港ポラリスラウンジ内観(提供:ユナイテッド航空)
ヒューストン空港ポラリスラウンジ内観(提供:ユナイテッド航空)
ワシントンDC・ダレス空港ポラリスラウンジ内観(提供:ユナイテッド航空)
ワシントンDC・ダレス空港ポラリスラウンジ内観(提供:ユナイテッド航空)

今ではシカゴ、ヒューストン、ロサンゼルス、ニューアーク、サンフランシスコ、ワシントンD.C.の6つのハブ空港に、ポラリスラウンが設置されています。

遂に日本にも立派な米系航空会社のラウンジが上陸した!

2022年のコロナ禍真っ只中に、羽田空港第3ターミナルに新たな外資系ラウンジが誕生しました。

「デルタ・スカイ・クラブ」です。

筆者も2024年に利用した際、ビジネスクラスラウンジとしては同空港のキャセイパシフィックラウンジに並ぶ、日本トップレベルだと印象付けられました。

羽田空港デルタスカイクラブラウンジ内観
羽田空港デルタスカイクラブラウンジ内観
羽田空港デルタスカイクラブラウンジ内観
羽田空港デルタスカイクラブラウンジ内観

落ち着いた雰囲気で食事のクオリティーが高く、バーテンダー常駐のバーからオリジナルカクテルが様々楽しめます。

しかもこの「デルタ・スカイ・クラブ」ブランドはステータスさえあればエコノミー客も利用ができる、いわゆる格下ラウンジです。

ニューヨークに世界一のビジネスクラスラウンジが誕生した!?

本場アメリカでは、2024年に新たにニューブランドの「デルタ・ワン・ラウンジ」が誕生しました。

こちらはステータスだけで入室できず、同アライアンスや提携航空会社のビジネスクラス以上の客のみが利用できます。

「ユナイテッド・ポラリス・ラウンジ」のデルタ航空バージョンですね。

ニューヨークJFK空港のラウンジは写真を見ると、これがビジネスクラスラウンジ!?と思える程、立派です。

ニューヨークJFK空港デルタ・ワン・ラウンジ内観(提供:デルタ航空)
ニューヨークJFK空港デルタ・ワン・ラウンジ内観(提供:デルタ航空)
ニューヨークJFK空港デルタ・ワン・ラウンジ内観(提供:デルタ航空)
ニューヨークJFK空港デルタ・ワン・ラウンジ内観(提供:デルタ航空)

大手アメリカン航空はどう?

さて、ユナイテッド航空とデルタ航空はラウンジに投資しました。

もう一つの三大大手の一つ、アメリカン航空はどうでしょう。

今回は同社のハブ空港である、ダラス・フォートワース空港の「フラッグシップ・ラウンジ」を利用しました。

「フラッグシップ・ラウンジ」は、本来同社の国際線ファーストクラス専用のラウンジで、ビジネスクラスの乗客やステータス利用の場合は、格下の「アドミラルズ・クラブ・ラウンジ」に通されました。

しかし、アメリカン航空で国際線ファーストクラスを廃止する事になり、2016年頃から「フラッグシップラウンジ」をビジネスクラス客や、エコノミークラスでも他社のワンワールドアライアンス上級会員であれば(JALサファイア以上を含む)へ開放し、リニューアルしています。

<ステータスだけでも入室できるのが他大手2社と大きな違い>

「ユナイテッド・ポラリス・ラウンジ」や「デルタ・ワン・ラウンジ」と異なり、「フラッグシップ・ラウンジ」ではレストラン式のアラカルトダイニングは実施されていません。

また、一見そこまで豪華な感じはしなく、結構地味です。

本当にこの10年間でリノベされたの!?と思うぐらい(笑)。

だからこそ、条件がユナイテッド航空やデルタ航空の最上級ラウンジと比較すると緩いのかもしれません。

ダラス・フォートワース空港フラッグシップラウンジ内観
ダラス・フォートワース空港フラッグシップラウンジ内観

<特別な待遇感はある:入室時はプレミアムシャンパンで歓迎>

「フラッグシップ・ラウンジ」に入場する際、なんと入口でシャンパンかオレンジジュースをウェルカムドリンクとして提供してくれます。

セルフサービスでは無く、ちゃんと有人のブースで!

こんなラウンジ待遇は人生初めてです。

しかもシャンパンの銘柄はボランジェと一本日本だと市場価格で1万円前後する様なプレミアムなもの!

ステータスで利用可能なラウンジとしては、世界一豪華では無いでしょうか?

入室時はシャンパンで歓迎される
入室時はシャンパンで歓迎される

<食事のオプションや質が半端ない>

「フラッグシップ・ラウンジ」のハイライトは食事!

セルフサービスのビュッフェスタイルとはいえ、どの料理もとても凝っています。

ラグジュアリーホテルの食事と遜色ありません。

今まで訪れたビジネスクラス対象のラウンジとしては最も充実していた飯でした(一位は依然カタール航空ですが、同社のステータス向けラウンジはしょぼいのでこのカテゴリーだとトップです)。

詳しくは、次回のラウンジ訪問記で解説します。

フラッグシップラウンジの食事がとても充実!
フラッグシップラウンジの食事がとても充実!
ラウンジ飯の盛り付けがレストラン並み
ラウンジ飯の盛り付けがレストラン並み

まとめ

米系航空会社のラウンジはこの10年間で大幅に変化しました。

ただの激混みクレカラウンジの様なしょぼさから、新しい上級ラウンジが生まれる様になり、その場所は超豪華です。

アメリカン航空は恐らく大手3社の中で最も劣っていると言われていますが、それでもビジネスクラスラウンジとしては今まで訪れた中では豪勢な方でした。

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