北欧より物価が高いと感じた2025年のアメリカだけど・・・

アメリカは2022年以来3年ぶりの訪問です。

今回は南部のテキサス州。

前回の訪問はニューヨークだったので予め物価が高いという事は予測していましたが、まさかのテキサス州でも物価の高さには驚かされました。

今までノルウェーの物価が高いよ〜と嘆いていましたが、それ以上の感覚でした。

しかし、全てが高いと感じた訳ではなく、適正価格だな、と思ったものや、日本よりもお得!と感じたものもいくつかあるので比べてみようと思います。

①日本よりも高い!と思ったもの

<レストランでの食事>

とにかくアメリカでの外食は金がかかります・・・

特にテーブルにウェイター・ウェイトレスが注文を伺うレストランでは。

今回は現地在住の友人がおすすめのステーキハウスへ連れて行ってくれました。

歴史があって風情を感じる場所ではありましたが、ここのランチ代、200gのフィレステーキと付け合わせの温野菜を注文しただけでなんと75ドル(クレカ請求11,629円)もしました!

ドリンクは無料のお水のみで注文していません。

全米の平均チップ水準の20%を含めて。

今まで食べたステーキの中で最も感動した部類には入りますし、付け合わせの美味しい自家製パンも堪能はできましたが、それでもこの金額!?と思いました。

人生で一番高いランチ代でした(笑)。

49ドルのフィレステーキと8ドルの温野菜
49ドルのフィレステーキと8ドルの温野菜
無料の自家製パンとサラダ
無料の自家製パンとサラダ

スイスに並んでヨーロッパで一番物価が高いと言われているノルウェーでさえ、ステーキであれば温野菜込みで5,000円前後(しかも25%の税込)で食べられます

日本や欧州をはじめ世界では殆どの国々で外食店では税込価格を記載しているけど、アメリカはメニューに表示の金額から税金やチップなど様々な追加が加算されるので、結果的にかなり高額になりがちです。

<博物館の入場料>

ダラスではケネディー元大統領が暗◯されたスポットである建物の6階を博物館に改装した、シックス・フロア・ミュージアムの入場料は25ドル(3,886円)でした。

館内はそこまで広くなく、ケネディー元大統領に関係する写真を並べて歴史を説明したものだけなのに、ニューヨーク近代美術館とそこまで変わらない入場料は正直「たか!」と叫びそうになりました。

日本で一番入館料の高い博物館は、徳島にある大塚国際美術館の3,300円で、こちらは同時に面積の規模で日本トップ3位に入ります。

比較してしまうとどうもねぇ〜

<観光地のキオスクでカクテル>

フォートワースには、昔ながらのカウボーイ時代の街並みが残るストックヤーズがあります。

屋台の様なキオスクで、カクテルだけ販売している店があったので値段が分からずに一杯注文したら・・・

ウィスキー割りドリンクが一杯15ドル(2,357円)もしました!

しかもカップの大部分は氷だし、支払い時にタブレットでチップを求められるし(この様なファーストチェックアウト的な場所では僕はチップを払いません)。

まぁ、観光地プライスだから仕方が無いけどね・・・でも、せいぜい高くても10ドルかなぁ、と思っていました。

フォートワースのストックヤーズでカクテルカップを手に持つ筆者
フォートワースのストックヤーズでカクテルカップを手に持つ筆者

<イベント会場での飲食>

ダラスでは、ちょうど一年で1ヶ月間だけ開催されるステート・フェア・オブ・テキサスという州を代表したイベントを訪れました。

まぁ、イベント会場なので飲食が高いのは承知の上ですが・・・

友人がゲットした超カロリーが高そうなファンネルケーキ(揚げドーナッツみたいなもの)のドバイチョコレートソース掛けが、なんと18ドル(約2,700円)

ステートフェアの売店
ステートフェアの売店
この揚げドーナッツ的なものが18ドル!
この揚げドーナッツ的なものが18ドル!

まぁ、高額だと思ったものはこれぐらい。

次は日本とあまり変わらない物価水準かな?と思ったものを並べます

②日本とあまり変わらない;適正価格だと思ったもの

<アメリカン中華のテイクアウト>

ファーストフード系はテーブルダイニングスタイルのレストランと比較するとかなりお手頃感はあります。

20%のチップは必要無いし、種類も豊富で量もある。

今回はアメリカン中華で有名なパンダエクスプレスの例です。

アメリカン中華の代表パンダエクスプレス外観
アメリカン中華の代表パンダエクスプレス外観
パンダエスクプレスのテイクアウトボックス
パンダエスクプレスのテイクアウトボックス

こちらは「Bowl」と呼ばれる最安のセットメニューで、メインディッシュ一品と、白米、チャーハン、焼きそばの中から二品選べます。

極端に野菜が少ないメインディッシュとかあるので要注意ですが、僕が昔から好きなブロッコリー・ビーフは牛肉もブロッコリーもたっぷり入っているので栄養バランスは悪くない。

これで、一品セットメニューあたり税込で9.2ドル(1,430円)でした。

日本のテイクアウトから比較すると少々高いかな、と思うかもしれませんが、結構具がたっぷり入っているので悪くないです。

因みに、パンダエクスプレスは日本にも上陸しているのですね!

日本での価格を調べたら、アメリカとほぼ同額でした。

③日本よりお得だと思ったもの

実は結構あります。

<公共交通機関>

ダラスでは、DARTという列車が走っています。

これを使って、西のダラス・フォートワース空港から、最東端に位置するローレットまで移動しました。

まずは空港からダラス中心部まで約1時間、乗り換えて、更に30分。

距離は約70キロあるので、成田空港から東京駅ぐらいあります。

値段は、3時間以内の移動なら3ドル(約450円)なので大分お手頃です。

3時間を超えると1日乗り放題になって、それでも6ドル(約900円)。

改札は無いので、車内で抜き打ち検査が無い限り、無賃乗車できちゃいます(笑)。

車内で結構ホームレスらしき方々を見かけたので、あまり夜は使いたく無いかなぁ、という印象です。

DART車内
DART車内

<オフピーク時のシェアライド>

ダラス近郊では基本タクシーは走っていなく、今ではアプリの配車サービスが一般的です。

既存のタクシーより安いのですが、需要に応じて金額が大幅に変わるので(ラッシュアワーや雨の日など)、オフピークであれば安く、ラッシュアワーであればとんでもなく高額になる時もあります。

今回はダラス郊外で日中に利用した際、30キロ強の距離が乗車料金のみで25.75ドル(約3,900円)に、20%程のチップ5ドル(約800円)を追加しました。

新橋から横浜ぐらいの距離があるので、日本であればこの料金では済まないでしょう。

支払いをしたウーバータクシーの金額
支払いをしたウーバータクシーの金額
ウーバータクシーの支払い詳細
ウーバータクシーの支払い詳細

<小洒落たファーストフードのミニハンバーガーセット>

ダラスの中心部付近に位置する商業地区のスライダー(ミニハンバーガー)専門店、Son of a Butcher。

こちらでは、好みのスライダー2種類が、ポテトとドリンク込みで11ドル(約1,700円)です。

日本ではハンバーガー系になると結構高額になる傾向があるので、牛肉たっぷりのパティーがセットになってこの価格は結構お値打ちかも。

小洒落たファーストフード店内
小洒落たファーストフード店内
スライダー2種とポテト・ドリンクセットが11ドル
スライダー2種とポテト・ドリンクセットが11ドル

<観光地のショーが無料>

歴史的な建物が残るフォートワースのストックヤーズでは、毎日11:30と16:00に開催されるテキサスオリジナルの牛の種類、ロングホーンの行進を無料で観る事ができます

その名の通り、角が長い事で有名な家畜用の牛です。

カウボーイ姿で馬に乗る牛使いや、カントリーミュージックのライブ演奏など披露しているので入場料を徴収しないでいるのは良心的です。

その代わりに、先程触れた、売店のカクテルは十分な観光地プライスだったけどね!

ロングホーンの行進
ロングホーンの行進

<コストコでのお買い物>

友人が会員である本場アメリカのコストコ(現地ではコスコと呼びます)では流石にデカくて安いなぁーと実感しました(笑)。

実は日本でも行った事が無く、初潜入。

ここではパートナーへのお土産として、無添加のネイチャーバレー製30個入りのプロテインバーを10ドル(約1,500円)で購入。

後で帰国してから調べると、日本では同じ物が6,480円で販売されていました!

まぁ、輸入品だから現地より高いのは当たり前だよね。

日本で同製品は現地の5倍価格
日本で同製品は現地の5倍価格

因みに、アメリカのコストコでは現在でもインフレに負けずに、110gもある巨大ホットドッグが1.5ドル(約230円)で食べれる様です。

<無添加・オーガニック系のスナックやチョコレート>

アメリカのお菓子って、体に悪そうなイメージだけど、近年はかなり添加物を避ける傾向があるので実は簡単にオーガニックや無添加の食品がお手頃価格で購入できます。

その代表格なのが、全米に展開するスーパーマーケットブランドのTrader Joe’s(トレーダージョーズ)。

基本的に殆どの商品に添加物を使用していません。

ポテトチップスでさえ、パーム油を使用していない、キャノーラオイル等もう少しヘルシーなもので揚げたものをよく見かけたり、原材料を確認すると塩やスパイスだけというのが殆ど。

Trader Joe's店内
Trader Joe’s店内

チョコレート好きとして嬉しかったのは、オールナチュラルのダークチョコレートの種類が豊富だった事。

そして値段が全然安い!

Trader Joe'sで購入したダークチョコ各種
Trader Joe’sで購入したダークチョコ各種

左から

*コーヒー豆とカカオニブが入ったダークチョコレート100g/2.29ドル(約350円)

*85%カカオのダークチョコレート:100g/2.49ドル(約380円)

*73%カカオのアーモンド入りダークチョコレート:100g/2.69ドル(約410円)

*チョコレートがコーティングされたエスプレッソ豆:71g/1.49ドル(約230円)

8.25%の税別。

一番右のものは着色料が付いていましたが、その他は全て無添加で原材料の一番最初にカカオマスが記載され、油は日本だと一般的に使用されているパーム油(曖昧な「植物油」と記載して誤魔化していますがw)ではなく、カカオバターを使用。

パッケージデザインも可愛いので、お土産にもぴったりです!

原材料は全て自然由来!
原材料は全て自然由来!

まとめ

この様にまとめると、アメリカの値付け設定は極端だな、実感しました。

外食や観光地(イベント開催地)の様にとんでも無く出費がかさむ面もあれば、庶民レベルになれば何とか節約も不可能ではありません。

とは言え、生活面では光熱費は話を聞くと日本の方が全然安価だし、都会の物件は高騰し、移動手段はどうしても車に頼る事が多いのでコストはかなり高くなるのが現状です。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

最近の投稿

アーカイブ

過去投稿
上部へスクロール