概要
ラウンジ総合評価:94点
感想:ビジネスクラスラウンジとしては飲食が充実していてクオリティも感動レベル!広いシャワー室やゆったりとしたソファーは寛げますが、若干無機質感があります。
<利用詳細>
空港都市:ダラス
空港名:ダラス・フォートワース(DFW)
ターミナル・コンコース:ターミナルD
ラウンジ名:フラッグシップラウンジ
ラウンジ利用月:2025年9月
ラウンジ利用時間:10:15〜11:30頃
ラウンジ利用時の混雑状況:そこそこ混雑している
<利用資格対象者>
*アメリカン航空出発便のビジネス・ファーストクラス利用者(ハワイを除く北米・中南米全土、ボリビア、コロンビア、エクアドル、ガイアナ、ペルー、スリナム、ベネズエラ路線は対象外)
*アメリカン航空以外のワンワールド出発便のビジネス・ファーストクラス利用者
*アメリカン航空自社を除くワンワールドサファイア・エメラルド会員
(ステータスの無いJALプレエコ利用者はの場合はアドミラルズ・クラブ・ラウンジが利用可能)
<ラウンジ営業時間>
2025年10月時点:
毎日05:00〜22:15
<ラウンジの位置>
D21ゲート付近

訪問記
・利用客は国内線・国際線ごちゃ混ぜ!
大抵どの国でも国内線と国際線は出発エリアが分けられますが、アメリカでは出国審査が無いので、出発ゲートはごちゃ混ぜ。
そのため、ラウンジも両ユーザーが利用できます。
・何故か自社のワンワールド上級会員では利用できないけど他社であればオッケー!?
アメリカン航空に限った事では無いのですが、何故かアメリカの航空会社のラウンジって、自社の属するアライアンスの上級会員だけでは自社運営のラウンジに入れないという規定があります。
例えば、アメリカン航空のワンワールドサファイアを持っていても、ここフラッグシップラウンジは利用ができません。
JALのワンワールドサファイア会員であれば、利用ができます。
自社の場合は、達成条件が厳しい更に上の上級会員で無いと入室できないのです。
ユナイテッド航空やデルタ航空にも同様の条件が適応されます。
何ともおかしな話ですね〜🤔

・フラッグシップラウンジ利用に適した乗客は招待カードを渡される
今回はJALビジネスクラス利用。
受付でチェックインすると、招待カードを渡されました。
これが無いと、格下のアドミラルズ・クラブ・ラウンジ利用のみになります。
1階がアドミラルズ・クラブ・ラウンジ、そしてエレベーターで2階へ上がった場所がフラッグシップラウンジです。
・シャンパンやフレッシュジュースでお出迎え
エレベーターを降りて招待カードを係員に渡すと、今度はスタッフがウェルカムドリンクを用意してくれました。
このコンセプトは初!
セルフでも十分なのに、あえてここに人員を配置するのはとても珍しいですが、歓迎感はありました(笑)。
シャンパンやフレッシュジュースから選択ができます。
シャンパンの銘柄はボランジェで、一本1万円近い市場価値があるものです!


・元長距離国際線ファーストクラス専用のラウンジだったのが2019年5月に改修後リニューアルオープンだけど・・・
以前からフラッグシップラウンジは存在していましたが、従来は長距離国際線のファーストクラス専用のラウンジであったのを、同クラスを徐々に廃止する動きと共に、ビジネスクラスや、アメリカン航空自社以外のワンワールド上級会員にも開放する様になりました。
ただし、とても6年前リニューアルしたとは思えない様な古びた内装・・・
特に、入口付近のソファーが並ぶラウンジエリアは無機質感があります。
恐らく飲食に力を入れる様になり、奥だけはモダンな雰囲気があるのでこちらのみが改修された印象です。
・ラウンジは細長い
このラウンジは細長いレイアウトになっていて、一本の通路の両脇にソファーやダイニングエリアが並びます。
手前はゆったりとしたソファーが配置されています。



・テレビルームとリラクシングルームあり
誰も利用者はいませんでしたが、テレビルームがありました。
正直、この需要あるのかな・・・

反対にリラクシングルームは需要がありそうです。
こちらは仕切りは無いものの、ゆったりとした足を伸ばせるロングソファーが並びます。
でも、目の前にも座席が配置されているので、混雑時は落ち着かなさそう(笑)。

・窓からは自然光がたっぷり
窓際の座席は景色が良いのと日差しが入るのが居心地良いのか、結構埋まっていました。
駐機中の飛行機の景観も抜群です。



・ハイライトは食事とドリンク!
ラウンジ飯の種類の豊富さは、世界のビジネスクラスラウンジの中でもトップレベルです。
とにかくバラエティーが沢山!
フラッグシップラウンジとアドミラルズクラブラウンジの一番大きな違いは食事の提供内容と言われています。
ダイニングエリアは、一番奥のコーナー。

ほら、ソファーエリアと比較すると、照明や内装が急にモダンになったでしょ?


・アルコール類は豊富
機内だとファーストクラスで提供される様な高額なボランジェのシャンパンから始まり、ワインは赤2種類、ロゼ1種類、白3種類が用意されていました。
ワインは日本では市場価値が5,000円以上する銘柄もあります。
選択に手抜きしていません。









ビールは缶と瓶の両方があり、クラフト系を含めて9種類も揃っていました。


バーテンダー常駐のバーは無いものの、セルフでカクテルが作れるようなコーナーが設けられています。
カクテルの作り方の説明がありましたが、シェイカーの使い方がいまいちよく分からず・・・ここはプロのスタッフに頼りたいところです。


・ソフトドリンクはそこまでの種類は確認できなかった
ソフトドリンクはソーダ類を中心としたディスペンサー以外は、ブラッディマリー用のトマトジュースと朝はオレンジジュース、昼以降はアイスティーぐらいしか確認できませんでした。



・朝食から食事のチョイスが豪華すぎる!!!
ラウンジに入室したのは10:15頃。
朝食の時間帯ですが、オールデイだと思わせる様な品揃えです。
(11:00頃に一斉に片付けられて、昼食のスプレッドになった時は驚きました・・・まさかメニュー替えするとは!)
独創性のある、少し手を込んだメニューが多かったです。
見ていきましょう。





朝からスモークサーモン・・・良いですね〜、大好物です。

なんと朝からセビーチェ(ペルー料理の海鮮マリネ)が並びます!
横には日本ではまず見かける事のない様なベジタリアン向けの寿司。

この辺りは昔から米系航空会社のラウンジの定番であるチーズとドライフルーツですね。



このサラダは、ルッコラとマッシュルーム(えのきっぽい?)で、「ふりかけドレッシング」となっていました。
創作アジアンなのでしょう。

こちらはバジルソースがかかったカプレーゼのブリオッシュ。

小皿には、スモモとバニラのシナモンオーツと、いちじくコンポートのギリシャヨーグルト胡桃添えが用意されていました。


まだまだあります・・・今度はホットミールです。
まずは定番のベーコンとスクランブルエッグ。
このバランス大事ですね・・・創作料理も楽しいけど、やっぱり定番が一番落ち着く場合もある。

横には、南西部風のトルティーヤがカップ状態で皿に提供され、中身はビーガンチョリゾが入ったビーガン向けの品。


こちらはポーチドエッグ。

そしてアメリカの朝食と言えば、ハッシュドポテト。
ただのジャガイモではなく、サツマイモを使用して、りんご、ケール、そしてメープルシロップで仕上げたスイーツ風味!
ハッシュドポテトなのにお洒落!
そう、アメリカって、普通に朝食のベーコンやソーセージにメープルシロップ掛けて食べますからね・・・


そして豆のスープ・・・詳しい具材は控え忘れました。

朝食なのに温かいデザートも用意されていました!
ブリオッシュのブレッドプディングのアングレーズクリームにクランベリーが添えてあるもの。
試していないけど、これは美味しそうだった!


そしてすしまるの朝食。
機内食を控えているので、これでも腹がいっぱいにならない様に意識しました。
しかし、後程知った昼食時にメニューが替わる事を知らず、こちらもかなり魅力的だったので、もっと朝食を控えめにすれば良かったかも・・・




どれも新鮮で本当に美味しかったです。
いや、まさかアメリカ系航空会社のラウンジで飯がうまいとは・・・全くの期待外れでした!!!
因みにこの手前のセビーチェ、こんな小皿にスズキ、ライム、玉ねぎ、生姜、ニンニク、サツマイモ、プランテンと色々な具材が詰まっています。

・11:oo頃からメニューの変更;ランチ向けの品が並ぶ
いや、今までのメニューは一日中ずっと提供しても良さそうなのに、まさかのメニュー替えが起こりました。
朝食・昼食両方のメニューを短いラウンジでの滞在中に満喫できたのは運が良かったです。




今回はホットミールから見ていきましょう。
まずはバーベキューリブと玉葱マリネのピーチ添え。
ただの肉だけで無く、ほんのり甘いピーチが載っているのが味にアクセントを効かして良いですね〜。


サーモンのクリームソースは、切り身が大型!
贅沢です。

こちらはベジタリアン向けの夏野菜のラタトゥイユ。
具材はズッキーニ、カボチャ、ナス、バジルなど。


付け合わせのポテトはレモン・ハリッサ味(ハリッサとは、北アフリカ発祥の万能スパイス)。


インゲンはガーリックバターで味付けされ、パプリカとフライドオニオンが添えてあります。


こちらはベジタリアン向けパエリア。
魚介や肉の代わりに、ひよこ豆やマッシュルームが使用されているのが特徴ですね。


最後のホットミールオプションは、豚骨ラーメン!
この時間帯、JALやアメリカン航空の日本行きのフライトが集中しているので、和食が提供されているのも理解できます。
セルフサービスになっていて、付け合わせに豆腐、えのき、とうもろこし、海苔が好みで足せます。

今度は冷製類を見てみましょう。
まずはきゅうりとクスクスのサラダ。
パパイヤ、フェタチーズ、ミント、ひよこ豆が入ったさっぱり系です。


次は盛り付けが美しい桃とトマトのブッラータ。
チェリーもトッピングされています。


定番のハム類(シャルキュトリー)。

驚いたのは、マグロの握り寿司(笑)。
角切りで切り身がでか!!

・デザートはそこまで力が入っていなかったかな
朝食の時間帯にはブレッドプディングが用意されていましたが、昼食になるとそれは片付けられて、ミニケーキが並ぶ様になりました。
見た目は至って普通のケーキでしたが、味は良かったです。



・ランチも十分に美味しかった!!
本当にレベル高いです。
特にバーベキューリブは酸味と甘さが効いてとてもやみつきになりそうな味付けでした。
いや〜、これから乗るのがエコノミークラスであればもっとガッツリ食べたかった〜!



・とても広いシャワー室と超プレミアムなアメニティー
フラッグシップラウンジのもう一つ良かった点は、シャワー室がとても広かった事。
シャワーの受付で鍵をもらい、直行します。



さて、ここで提供されるスキンケア類は、ラジオボンベイというブランド。
本来は香水メーカーで日本であれば50mlで33,000円もするものですが、スキンケア類はアメリカン航空とのコラボでオリジナル製品との事。
市場で購入する事はできませんが、一部この独特な香りが好きなファンが多い様です。


十分に広いので少し工夫すればリラクセーションチェアが配置できます(笑)。
そうしたらずっとシャワー室に引きこもりたくなるかも(笑)。
評価
スタッフの対応:5/5(入口でのシャンパン歓迎や受付の対応は特に文句ありません)
ラウンジの清潔さ:5/5(使用済みの皿やグラスが散乱していなく、結構清潔感は感じられました)
ラウンジの快適さ※:8/10(ソファーはゆったりしているがプライバシーが確保できる様な座席が無く、開放的なのが少し気になる)
※訪問時の混雑状況も重なるので、必ずしも参考になるものではありません。
ラウンジのデザイン:4/5(日差しがたっぷりで景色が良いのはプラスだが、飲食コーナーがラウンジの奥になり、細長いので結構歩かなければならない;入口付近のラウンジエリアは無機質感あり)
設備・アメニティー:5/5(広いシャワー室、充電設備、リラクセーションチェアの設置が完備されているので文句なし)
食事・飲み物の種類:10/10(これはフラッグシップラウンジの強み)
食事・飲み物の質:10/10(今まで味わったビジネスクラスラウンジ飯の中ではトップレベル)
総合評価:47/50 = 94点
まとめ
入室前は地味なラウンジを想像していましたが、これが結構豪華でした!
プレミアムなシャンパンやワインを始め、美味しく手の込んだ食事オプションには特に感動です。
多少古さがありましたが、全体的にビジネスクラスとファーストクラスのラウンジを足して2で割った様な感覚があり、しかもステータスでも入場できるのでもしエコノミークラス利用者であればかなり得した気分になると思います(笑)。





