2022年9月1日以降、デリーの酒屋は全て政府の管理に置かれ、民間の酒屋は余儀なく廃業を迫られました(英語の参考記事はこちら)。
その結果どうなったかと言うと、大した酒が買えない。。。ちょっと洒落たものなど選べず、店舗は小さい。その上、人で溢れているのであまり近づきたくない感じになってしまった。
酒と言えば以前はサーケートのMGFメトロポリタンモールでよく購入していたのですが、数軒あった酒屋は全てシャッターが閉まっている状態。
そこでデリー市民はどこで(ランクの高い)酒を買いに行くか。
お隣、ハリヤーナー州のグルグラーム(グルガオン)です。以前は、ハリヤーナーの酒税が高いからデリーに買いに来ていた駐在員の方もいらっしゃったのに、今ではその逆。
そんな中、元同僚に聞いたおすすめの酒屋。
あまり大して期待していなかったのですが、巨大で豪華だった!
店名はG Town Wines。何故かLiquor Storeでは無く、オシャレにLiquor Storyになってる(笑)。
場所は、Sikanderpurのメトロ駅近く。
店内の広さには驚き!そして、価格も実はそんなに高額な感じは無く、普通に定価で販売。
インドの酒屋は基本男、男、男だらけだけど、ここは女性客も結構見かけた。この店内なら誰でも安心感がありますね。
自分が真っ先に向かったのは、ウィスキーのセクション。
インドって、不思議な事にバーへ行くと、基本どこもウィスキーは輸入酒オンリーで、シングルモルトはスコットランド産ばかり。インドも美味しいシングルモルト製造しているのだが、殆どは輸出してしまっている。なので、実はインドウィスキーって結構貴重なのです。
でも、ここにはインド産のシングルモルトが豊富にあった。価格も輸入品よりもちろん安く、結構イケるので、将来誰かに渡すお土産候補として、ここで購入する事にしました。
↑写真左下に映るワイン色ケースのPaul JohnのBrillianceを選択しました。実は仕事上でこのメーカーの創業者とお会いした事があり、ゴアにある酒造工場も訪れています。その時にテイスティングしたシングルモルトのカスクの味が忘れられなく、感動しました。価格も700mlでRs. 2,000台(だったと思う)とお手頃。
インド人友人の母親は、インドで一番のシングルモルトを試すならRampurよ!と言われましたが、価格がRs. 5,600で前者の2倍なので、今回は控えました。いつかは試してみたい。
因みに、一番驚いたのは、今では貴重なはずのサントリー山崎12年と響が無造作に並んでいる事(笑)。
世界的に人気が爆発してしまったので、日本の酒屋やスーパーでもこんなに並んでいません!一見本物?と疑ってしまいそうでしたが、箱を手にするととても偽物の素材には思えませんでした(笑)。
ところで、山崎12年も響も、べらぼうに高く無い。価格ドットコムで調べても:
山崎12年は店の価格がRs. 18,000、日本のオンライン価格が箱なしでも28,000円辺りが多いので、あまり変わらない。
響も、店の価格がRs. 9,800に対して、日本のネットショップが15,000円前後。同等レベル。しかも、グルガオンの方は箱付き。
もしかして、日本から酒買ってくるより、ここグルガオンで買った方が全体的な手間を考えると安上がりかも!
店を出る時、見た事の無かったジントニックの缶を発見しました。ボンベイサファイア製だけどインドで製造。本当に。。。酒ならなんでもあります!
<まとめ>
インドの酒屋って、なんか酔っ払いが集まる様な感じがしてあまり良いイメージが無いんですよね。でも、このグルグラーム(グルガオン)の立派な酒屋には感動しました。品揃えよし、雰囲気よし、立地よし。ここなら気軽に来れますね。ちょっとデリーから遠いけど。