隅までインド~エメラルドグリーンの海が輝くアンダマン諸島

この5年間、インド各地を旅行してきました。

写真も沢山あるので、自分の思いでの反映として、「隅までインド」シリーズを始めたいと思います。

初回はアンダマン諸島から。

【アンダマン諸島】

<概略>
アンダマン諸島は、ベンガル湾に浮かぶいくつかの島々から成り立つ地域。インドの東の外れでもあり、インド本土よりもタイやミャンマーの方が近い場所です。仮に、タイのプーケットまでもし直行便があれば約1時間の距離になるほどタイが身近です。

ここには、元々センティネルと呼ばれる肌の黒い先住民族が暮らし、今でもジャングルの中では裸で暮らしている人たちがいます。ただし、彼らの住む地域へは訪問者は立ち入り禁止となっており、生活を見る事はできません。政府は保護のために一生懸命です。人口はわずか数千人たらずと言われています。今この地域に多く暮らす人々は、本土から移民してきたベンガル人とタミル人です。

イギリス植民地時代、ここは政治犯を収容していました。今でも、当時から残る巨大な牢獄がポートブレアにあり、観光名所となっています。所謂島流しされた場所。そして、第二次世界大戦中は日本軍も2年間程占領し、ここでインド独立のために戦った英雄スバーシュ・チャンドラボーズ率いるインド国民軍の部隊を日本の協力により編成しました。田舎へ行くと日本が建てた神社がジャングルに埋もれていると言われています。

さて、ここは海がとても綺麗。人口の多い本土からこれだけ離れると、碧い海も。

<アクセス>
空港のあるポートブレアまではデリーからコルカタ経由の直行便が毎日飛んでいます。所要時間は約5時間です。綺麗なビーチや海で観光客に有名なハヴロック島は更にポートブレアからフェリーで片道2~4時間掛けて行かなければなりません。

<旅行シーズン>
年間の降水量はかなり多く、4月~10月が本格的な雨季、11月~12月が小雨季、そして乾季は1月~3月の3ヶ月しかありません。行くなら、短い間の乾季がベストです。

<写真エッセイ>

アンダマン諸島 観光
飛行機から眺めるアンダマン諸島

アンダマン諸島へ一番近いインドの本土はチェンナイかコルカタ。それでも、飛行機で2時間は掛かります。かなり離れています(だから、海が綺麗なんですよw)。

空港のある最大の街ポートブレアに到着したらそのまま船着き場へ。ポートブレアは都会なので、綺麗な海を求めるなら更にフェリー乗って違う島へ行かなければなりません。

ハヴロック島の日暮れ
ハヴロック島の日暮れ

タイに近くても、インド国内は時差が無し。なので、夕方4時頃には暗くなります。その代り、朝がちょー早いのですが。

ハヴロック島の風景
ハヴロック島の風景

ハヴロック島に住むローカルの人達はベンガル人の移民が多いです。島の大部分はジャングル。幹線道路はありますが、車はほとんど通らない。でも、脇には観光客(=西洋人)向けのレストランが沢山あり、シーフード激うまでした。

ハヴロック島の夜
ハヴロック島の夜

明かりもあまりないので夜は真っ暗。

レストランでマグロのステーキ
レストランでマグロのステーキ

普通の観光客用レストランでも食事はとても美味しかった。このマグロ、かなり新鮮でした。刺身でも良いんじゃない?

夜のビーチ
夜のビーチ

ちょっと胡散臭い写真ですが、それほど月の明かりが眩しかったです。新月だと、星が本当に綺麗なのだと思います。

透明度はこんな感じ
透明度はこんな感じ

見よこの透明なエメラルドグリーンな海を。これは、ダイビングでボートで沖へ行った時に撮影した写真です。

アジアナンバー1のビーチ
アジアナンバー1のビーチ

ハヴロック島には、2004年にあのタイム・マガジンからアジアのベストビーチに選ばれた場所があります。その名もラダナガル・ビーチ。広い砂浜。綺麗な海。人が一人もいない!!!独占状態でした。

ラダナガル・ビーチの後ろはジャングル
ラダナガル・ビーチの後ろはジャングル
島の反対側のビーチ
島の反対側のビーチ
主要都市ポートブレアの街並み
主要都市ポートブレアの街並み

最終日はフェリーの乗り継ぎの関係でポートブレアで1泊する事にしました。結構清潔度が高い街です。ここは州でも無く、インド中央政府が直接管轄する地域で、教育水準もインド各地と比べると高いそうです。

巨大なセルラー・ジェイル
巨大なセルラー・ジェイル

ポートブレアの見どころはイギリスが植民地時代に建てた巨大な牢獄。ここに、独立運動家等の政治犯を閉じ込めていました。かなり大きいです。夜になると、サウンド・アンド・ライトショーも。

アンダマン諸島は遠いですが、安価なリゾートと綺麗な海を求めるなら最適です。モルジブは高すぎる!でも綺麗なビーチや海で泳ぎたい!となるなら、ハヴロック島はお勧めです。

訪問時期:2010年11月

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