これから詳しいフライト体験レポートは徐々にアップしていきますが、まずは今回のJALを利用して一番気になった点から挙げていきます。
楽しみにしていた成田空港のファーストクラスラウンジは、雰囲気そのものは落ち着いて、とても良い場所でした。スタッフさんのサービスも最高でした。気配りがしっかりあり、ちょっと場所を聞くだけで「ご案内致します」ととても丁寧。寿司バーで職人の方が直接握ってくれる本マグロも日本らしくて楽しめます。
でも。
一つ最大の欠点があります。
混雑しすぎる!!!
僕が利用した午前の時間、成田出発のJAL便でファーストクラス搭載のフライトはジャカルタ行き、ニューヨーク行き、シカゴ行きの3便のみでそれぞれ8席ずつ。また、提携先のワンワールド航空会社に関してもこの時間帯はファーストクラス搭載の出発フライトは無いので、実質需要は最高24人が真のファーストクラス利用客のはずです。
でも、実際にラウンジ(本館)に居た利用客は100人は軽く超えていました。と言うか、居心地が悪くなって全く寛げる環境では無く、早退してしまいました。
何が問題か。
ANAも含む日系航空会社へ言える事なのですが、上級ステータスの会員が多すぎます。しかも、世界で唯一(だと思います)、両社は一度上級ステータスをゲットすれば、飛行機に乗らなくても年会費を払うだけでなんとステータスを維持できてしまうという仕組みがあります。こうすると、会員は急激に増える一方では無いか。しかもグローバルに活躍する日系企業に勤められる皆さん、出張者の数は他の国々と比べても多いはずなので会員の増え方は外国の航空会社よりも伸びていると思います。
混雑だけならまだ許せるんです。
僕が文句を言いたいのは、混雑よりも、利用客の質。
自分で言うのもアレですが、ファーストクラスラウンジである以上はそれに似合った客層が利用する特別感あるラウンジで無ければいけません。
でも、利用客を見ていると、とても気になる態度をラウンジのスタッフさんへ示した方が数名おられました。如何にも、「俺は上級ステータスだ!」と言う感じで振る舞い、恐らくエコノミー利用かと思われる乗客。何だか上から目線。
いや、百歩譲って、まだ自費でJALを多く利用し、自分の力でファーストラウンジに入れる程の高いステータスに上がれば、まだ尊敬できます。
でも、この様な態度をする利用客は明らかに服装からして出張者。自分からすれば、「会社の金でステータスが上がっただけなのにえばるな!」と言ってやりたい気持ちになりました。
そういう客がいるとラウンジの優雅な雰囲気を壊し、何より働いているスタッフさんの方も気持ちよくサービスが提供できません。これが一番大事。スタッフの方が命です。その方々に尊敬心無しで接する客が増えれば、本来求められるファーストクラス的なサービスを受けるのは難しくなるでしょう。でもラウンジスタッフの皆さん、そんな事なく、気持ちよく皆さんに丁寧に対応していた事に関しては脱帽です。
あと、マッサージ。僕は出発の3時間前にはラウンジに入室でき、まだそこまで混雑はしていませんでしたが、それでも1時間以上の待ち時間でした。もしラウンジの入室が1時間遅ければ、マッサージの予約は2時間先になって完全に利用できませんでした。これも、利用客が多すぎる理由。100万円以上の航空券を支払って、マッサージを楽しみにしていたのに「予約でいっぱいです」なんて言われたらたまりません。せめてこれはファースト利用客に限定するべきだと感じます。
航空会社にとっては、僕みたいな1回限りでしかJALを利用しないファーストクラス客より、何度も企業で利用しているエコノミー客の方が儲かるので優先したい気持ちは理解できますが、こうするといつまで経っても実際ファーストクラスを利用する客にとっては特別感は無く、せっかくその他の面は素晴らしくても、ラウンジの質の評価が落ちてしまいます。
せめて、最上級ステータスでも、エコノミー利用時は最高ビジネスクラスラウンジまで、ビジネスを利用する時だけにファーストクラスラウンジを利用できる様な仕組みになれば大分状況は改善されます。もしくは、ラウンジスペースを更に拡大するとか(本館のラウンジだと混雑時は今の2倍以上は余裕で広さが必要です)。
JALさん、是非考え直して下さい!!!
追伸:この後、サテライトのファーストクラスラウンジで寛ぎました。こちらの方があまり混雑しておらず、ゆっくりできました。ただし握り寿司がこちらには提供されないので、あまり混まない理由なのかもしれません(笑)。
「上級会員ステータスでエコノミー利用時のファーストラウンジ入室反対!」への6件のフィードバック
同意です!!カタール航空で自腹でマイルを貯めている身としては、ハマド国際空港のカタール航空のビジネス&ファーストラウンジは特別感があってとても良いです。カタール航空上級会員でもエコノミー利用であれば、ワンワールド上級会員用ラウンジしか利用できません。上級会員は出入国サービス・アルマハラウンジも無料で使えて、列に並ばずに出入国が出来るのも特別感があります。日本のラウンジは、本当に混雑していて落ち着く所の話じゃありませんよね・・自腹でビジネスやファーストに乗る人が特別感を感じられる空間であって欲しいですね。
おもてなしという言葉が一人歩きし、最近よくみるのはスタッフや店員だけが努力して頑張ってるだけとサービスをよく見かけます。そしてそれをおもてなしと呼んでいたり。。。。
でも、本来は客とスタッフとの呼吸みたいなもの、配慮みたいなものをおもてなしと呼ぶのだと思います。
ラウンジや機内で横着な態度の人を見ると僕も本当にがっかりします。
あやのさん、カタール航空は完全にビジネス・ファースト客とステータス上級会員客と分けていますね。だから本当に特別感があると思います。でも、しっかりと上級会員へアル・マハサービスを提供する事によって、会員ならではの差別化はしっかりしている。是非これは日系航空会社も参考頂きたいと思います。あのアル・サフワラウンジの広々とした空間は贅沢すぎる。。。丁度JALファーストラウンジと組み合わせて2で割ると丁度良いかも(笑)。
あいことさん、コメントありがとうございます。とても興味深い比較です。おもてなしとは考え直すと正に客とスタッフとの呼吸が合わなければいけませんね。同感です。極端な話ですが、「モンスター客」がもしいるのであれば、ビジネスやファーストの領域には来て欲しくありませんね。
とっても同感です。
おもてなしの実現には、客側の行動も必要だということをわかってない人が多いと思います。客側の配慮もあるから成り立ってるのに・・・といつも思います。おのぼりさん?勘違い人間が増えたのかもしれないですね。
いえいえ、おのぼりさんでもちゃんと相手に敬意を持てる事ができるのであれば、全然良いと思います。勘違いする人に対しては、頭をペコペコせずにサービス提供側も堂々とした態度を示しても許せる時代になったと思います。この様な客は「神様」ではありませんね(笑)