デリー空港のシンガポール航空のチェックインカウンターから。
今回はプレミアムエコノミーの利用でしたが、スタアラゴールド会員は、ビジネスクラスのチェックインカウンターを利用できます。フライトは事前に電話やメールで連絡があり、21:55出発予定が23:10へと時間変更になりました。
チェックインカウンターには乗り継ぎフライトへ間に合わないための乗客への案内や、デリー空港で食事の無料クーポンがもらえる事が記載されていました。
ラウンジを楽しめるため、食事クーポンには興味がありませんでしたが、これがエコノミー客にも対応されているかどうかは判りません(聞かれませんでした)。もしエコノミー客で、たった1時間15分の遅延で食事券がもらえるとしたら流石シンガポール航空と感心したくなります。
シンガポール航空では、プレエコ客はラウンジが使用できません。スタアラのゴールド会員以上のステータスが必要となります。
デリー空港では3つのスタアララウンジがあり、夜の時間帯は3つすべてがオープンしています。
〇エアインディアラウンジ
〇シンガポール航空シルバークリスラウンジ
〇ルフトハンザラウンジ
時間的にすべて試す必要がありましたが、エアインディアラウンジはこの先日にハイデラバード出張の際に既に訪問済みなので、残り2つのシルバークリスラウンジとルフトハンザラウンジを試す事にしました。
人生初の国際線プレミアムエコノミーです。2年程前にデリーのモールで開催されたシンガポール航空のプレエコ展示会でわくわくしましたが、遂に乗る機会がやってきました。フライトは2時間程遅延しましたが、当初の予定だとシンガポールでの乗り継ぎ時間が結構長かったので、結果的には程良い乗り継ぎ時間になりました。
デリー空港でA380機が就航しているのはシンガポール航空とルフトハンザのみです。搭乗口前のロープはビジネス客以上と、それ以外で分かれていました。
チェックインではスタアラゴールド会員はビジネスクラスのカウンターが利用できましたが、搭乗口ではプレエコと同じ扱いでした。地上係員の対応は結構しっかりしていて、ちょっとでもロープの近くで立っていると、通行人の邪魔になるので搭乗が開始するまで座るか少し離れて待っている様に指示されました。
搭乗プロセスはしっかりとしていて、ロープの前で係員がちゃんと正しい乗客が順番に葉入れているか搭乗券をチェックしていました。これ、結構大事です。インド路線は、飛行機に慣れていない乗客が優先搭乗関係無しにステータスの無いエコノミーでもすぐに優先搭乗に並ぼうとする傾向があるので、チェックは大事です。
航空会社:シンガポール航空
便名:SQ 403
フライト区間:デリー→シンガポール
フライト利用日:2017年8月31日(木)
予定出発時刻:21:55発
実際の出発時刻:23:42発
予定到着時刻:1日06:10着
実際の到着時刻:1日07:36着
時刻表上のフライト時間:5時間45分
実際のフライト時間:5時間24分
機種:エアバスA380-800
利用クラス:プレミアムエコノミー
座席番号:33K
機材番号:9V-SKK
機材導入日:2010年7月16日
さて、プレエコの初印象。一昔前のビジネスクラスを思い出させました。ビジネスクラスがデビューした30年程前の当時(まぁ、そんな頃の事など覚えていませんが)と同じぐらいでしょう。このA380機、エコノミーが3-4-3のシートアレンジに対し、プレエコは横2席少ない2-4-2。僕は窓際が好きなので、通路に出るまで1席だけまたぐのでOKというのは嬉しいです。前方とのシートピッチも38インチと、通常のエコノミーだと32インチ(JALやANAの一部機材は34インチ)なので、ゆったりとしています。
座った時の違いを纏めると:
〇アームレスト(ひじ掛け)の奪いが必要ない。ちゃんと両側に自分専用がある。これは嬉しい。隣がインド人の場合、アームレストは奪い合いになって図々しく自分のテリトリーに腕を進入する事が多々あるので、ありがたい(あまりインド人非難はしたくないけどかなり頻繁にエコノミーに座るとこの問題に悩まされます)。
〇枕のサイズが大きい。
〇レッグレストがある。でも、広げるだけのスペースはそんなに無いので、あまり役に立たなかった。このぐらいのシートピッチだったらフットレストだけで十分。
〇読書灯が天井だけでは無く、シート横にも付いている。本を読むにはこっちの方が隣人に迷惑書けなくて照明を付けやすい。
〇収納スペースがエコノミーと比べると多い(特に座席裏のポケット)。
さてA380機は、オール2階建てで他の飛行機と比べると独特の造り。1階に位置するプレエコは壁が上になるほど広がるため、窓際座席と実際の壁までは結構な距離があります。
僕は時々壁に寄っかかるのが好きですが、これだとあまりに空間がありすぎてそれができない。その分、壁と座席の間に色々なものがスッポリと入って収納できるのですが。
テレビ画面は結構大きく、エンターテインメントを楽しむには最高のサイズでした。
ヘッドフォンはノイズキャンセリングでかなり上質だと感じました。これは明らかにエコノミーとは違います。
電源のコンセントは結構充実しています。マルチプラグ用のコンセントが各座席の下にあり、USBコンセントは座席の後ろに一つと、前のシートに一つの計二つ。ヘッドフォンのソケットは、アームレストの裏側にあります。
離陸前におしぼりとアメニティーキットが配られました。歯ブラシセットと靴下だけ。せめてアイマスクも欲しいよ。。。
予定出発時刻より約2時間遅れての離陸。もう既に日付が変わっています。
このフライトではイスラエル映画の「Past Life」を観ました。ホロコースト関係で、珍しさに惹かれて。出発後、すぐに前の座席に座っていた乗客がシートをフルに倒してきました。そこそこ倒れるので、ちょっと圧迫感はあります。
テレビスクリーンは、その分位置を調整ができます。
ちなみに、エコノミーだとシンガポール航空では食事時に背もたれを元の位置に直すように乗客に指示しますが、プレエコではしませんでした。まぁ、確かにエコノミーより余裕はあるもんね。
さて、お待ちかねの機内食。
まずはメニューから。
シンガポール航空では、エコノミーもプレエコも食事内容はほとんど一緒です。唯一の違いは、パンがただのロールパンでは無く、ちょっと変わったものとか(次に乗ったシンガポール→成田がそうでした)。飲み物は、シャンパンが追加されます。
メニューはプレエコ(=エコノミー)としてはかなり充実しています。比較的そんなに距離が長くないインド路線でも、メインが3種類から選べ、そのうちインド料理と多国籍料理では前菜でも分けています。
僕はシンガポール航空のインド料理が昔から気に入っています。スパイスがきつくなく、程よい辛さとマイルドな感じで油っこくも無く、とても食べやすいのです。ちょっと日本のインド料理レストランで食べるような感じに似ているかな。エアインディアのカレーが美味しいと思いましたが、シンガポール航空の方が上品な味です。
今回はインド料理のパンジャブ風ラム肉カレーを選択しました。前菜はインド風ジャガイモの天ぷら(パコラ)に甘酸っぱいタマリンドヨーグルトソースかけ。飲み物はなんとマサラチャイが。夜遅かったフライトのためか、食事の提供と同時に温かい飲み物も聞かれました。この方がちゃきちゃきして良いですね。その他付け合わせにパパドと呼ばれるインド風せんべい、アチャールと呼ばれる辛い漬物、そしてプレーンヨーグルトが一緒でした。
メインは左側がトマトベースのラム肉カレー、そして右側がほうれん草のカレーです。ラム肉は柔らかくて、とても美味しく頂きました。
パコラというと油揚げなので本来ならとてもどっしり来るのでした、これはちゃんと油気が切ってあって食べやすかった。さすがシンガポール航空。
デザートはアイスクリーム。メーカーはマグナム。そう言えば、17年前に乗った同じ路線でも、マグナムアイスがデザートに出されたな。シンガポール航空で初めて知ったマグナムアイス。懐かしい味でした。
食事が終わった時はコルカタ付近。
さて、快適度はどうでしょう。
まず、壁に寄っかかれないのはちょっと辛かった。そして、エコノミーではできるテーブルに枕を置いてその上に頭を置くことがプレエコでは厳しいです。
エコノミーと違い、サイドテーブルになっているので、あまり体重をかけると壊れてしまう可能性が高い。そして、背もたれもエコノミーよりは倒れるけど、快適レベルまではいかないので、どうも中途半端な印象。
唯一、横がゆったりとしているのが救いなぐらいでした。そのため、あまり睡眠は取れませんでした。
朝、眼下にマレーシアのジャングルと立派な道路や橋が。もう熱帯の世界ですね。
そしてマレーシアとシンガポールを分けるジョホール水道。これを超えると、すぐにチャンギ空港です。
ウビン島は17歳でシンガポール一人旅行した時に、フェリーで訪れてサイクリングをした事がある島です。シンガポールとは思えないほどジャングルが深く、大自然に囲まれた異国の島。ここの坂道で自転車を思いっきりガードレールに突っ込んでしまい、怪我をしてしまった思い出も(苦笑)。
そして着陸。シンガポールは晴れていました。いつも曇か雨の印象が強いので、綺麗に晴れていると珍しく感じます。
チャンギ空港では、到着も出発も同じフロアなので便利ですね。このまま、クリスフライヤー・ゴールドラウンジへ向かいます。
【搭乗評価】
出発空港でのスタッフ対応(ラウンジを除く):☆☆☆☆
機内クルーの対応:☆☆☆☆☆
アメニティー・シートの設備:☆☆☆☆☆
シートの快適度:☆☆☆
機内食・飲み物のクオリティー:☆☆☆☆☆