日系のANA、JALは世界的にみると評価の高い航空会社ですが、大抵全体的なランキングを見ても、エコノミークラスを除き、トップ3位に入る事ってなかなかありません(日本でのランキングを除く)。
さて、世界的にトップな航空会社になるには、どうするか。
エコノミークラス
今のJAL・ANAのサービスは十分にハイクオリティーだと思う。特にJAL787のエコノミーは世界で唯一横8席を実現して広い上に、更に前方シートピッチも基準より高い。機内食の内容・量は申し訳ないほど十分。ANAはちょっとコストカットが反映されているかなと思うけど、それでも全体的には他社と比べると質が高いと思う。航空券の値段が下がってくる時代にここまでのサービスを提供できているのは凄い。ここは結構満足できるかも。
プレミアムエコノミー
日系のプレエコはまだ乗った事が無いので、あまり判断はできない。でも、座席は典型的な広さだし、ANAでは一風堂のカップ麺やビジネスクラスのデザートが選べるなど他社には無いユニークなサービスは魅力的。また、ビジネスクラスのラウンジが使用できるというのは、他のアジア系プレエコには無い特典でもある。ここも今のクオリティーで十分では無いかな。
ビジネスクラス
JALもANAも殆どの路線でフルフラットシートと全席通路アクセスの座席を提供するようになり、しかも快適であると評判も高い。JALの767は同じフラットでも横幅が狭め、そして777-200や787-9に搭載されている最新のフラットシート(真ん中列のフラット状態の高さが異なり上下で交互するやつ)もちょっと窮屈という意見を聞くけど、少なくてもフルフラットであることと通路アクセスができるのはプラス。機内食もしっかりしていると思う。サービスも平均的に最高。ラウンジも素晴らしい(混雑するときは酷いけど)。
一点追加するとしたら、インド路線は長いので、ベッド状態にするときに欧米路線で提供されるようなマットレスと大型枕が欲しい。インド便に限らず、東南アジア便など深夜に運航する便ではすべて提供あると全然満足度が違う。
てな訳で、日系のエコノミー、プレエコ、ビジネスは既にかなりハイクオリティーだと思う。
では。
ファーストクラス!
ここは改善の余地が結構あると思う。本当に世界のベストクラスになるのであれば。自分が経営者であれば、機内サービスは既にパーフェクトに近いと思うけど、地上サービスがかなり弱いと思う。ここに思いっきりメスを入れる。前置きが長くなり失礼しました。
改善点その①:上級会員とは一切の差別化をせよ!
特にラウンジと優先搭乗
ANAもJALもダイヤモンド会員は、地上ではファーストクラスの待遇が受けられる。チェックインカウンターからラウンジ、優先搭乗まで。チェックインカウンターは別に気にならないけど、ラウンジは超超気になる。ANAもJALも、ファーストを利用しない上級会員が多すぎてファーストクラスに乗る特別感が無いラウンジ。もともとファースト搭載機体が少ないというのもあるけど、ざっとラウンジ内の想定する本当のファーストクラス客率は両社とも10%未満って感じがする。詳細は以下のポイントで。優先搭乗も最近はダイヤモンド会員が多すぎて「ファーストクラス客」の特別感が座席に座るまでない。これは非常に小さなポイントだけど、せめて先に真のファースト客が呼ばれてから次にステータス会員が呼ばれるのが良い。
改善点その②:空港ではアテンドサービス
チェックインから飛行機に乗るまでと、降りてから到着ロビーに着くまではアテンドが付くと特別感があっていい。更に、日本的に土産物を渡してくれるとなおさらスマート。この場合、出国・入国審査も特別扱い(=待たずにする)が期待できるし、乗る時も並ばなくても済む。
改善点その③:ラウンジをもっと豪華に
ファーストクラスとして期待したいラウンジサービス:
〇ほぼ専属のアテンドが付くような感じのサービス
〇高級レストラン・料亭レベルのダイニングルームを用意し、アラカルト形式で好きな食べ物をオーダーできるようにする(これ特に重要)
〇カクテルメニューを用意
〇半個室スタイルで自宅のリビングルーム的なソファーのセットアップ
〇高級ホテル並みの仮眠室を用意(ただし、長時間トランジット客専用など制限を付ける)
〇セラピストによるマッサージを最低15分無料で提供
〇シャワーの他に、和風の湯舟を用意する
〇ジムがあると良い(運動して、沢山食べれる^^)
あ、あとプレエコ以上では絶対ロイズのチョコレートを提供する!ロイズは日本を代表する美味しいチョコ!なんでANAもJALも提供しないんだ~(笑)!