航空会社:エチオピア航空
便名:ET 608
フライト区間:アディスアベバ→ヨハネスブルグ
フライト利用日:2018年4月13日(金)
予定出発時刻:08:40発
実際の出発時刻:08:44発
予定到着時刻:13:05着
実際の到着時刻:13:25着
時刻表上のフライト時間:5時間25分
実際のフライト時間:5時間41分
機種:エアバスA350-900
利用クラス:エコノミー
座席番号:37A
機材番号:ET-AUA
機材導入日:2017年4月28日
エアバスA350-900は今回が初体験です。結構多くが絶賛するこの機材はエンジン音が静かで窓が大きい事が評価が高く、前から是非一度乗ってみたいと思っていました。エチオピア航空は新機材を次々に導入し、毎年新しい就航都市を増やして行ってその成長ぶりには関心します。今回の機材も導入されて1年未満とまだ新品でした。
アディスアベバ空港がピーク時の混雑の時はバス停みたいな事は前回にも触れましたが、これがもしビジネスクラスもしくはスタアラゴールド会員であれば専用のセキュリティーチェックがあり、専用のバスゲート、そしてラウンジとは別に専用の待合室まであります。セキュリティーチェックはほぼ並ぶ事ならず、そしてもし飛行機の出発が沖からの場合はエコノミーでもビジネスクラスのバスで直接移動する事ができます。なので、スタアラゴールド会員・ビジネスクラス客であればそんなに苦では無いでしょう。
もし、一般レーンのセキュリティーチェックは時々30分以上かかる場合も考えられたり、搭乗口は満員状態とかなり嫌な思いをする可能性はあります。
こちらが専用のバスゲート(エレベーターで下に降りる)と、奥が待合室。
今回のフライトは沖止めでは無く、直接ジェットブリッジで直結されているのでこちらのゲートにはお世話になりません。
外には美しい形をしたA350-900機が止まっていました。ワクワクします。
スタアラゴールド・ビジネスクラスの搭乗レーンはその他乗客と場所も少し距離があって分かれていて、あまり混んでいない所で並ぶので特別感があります。
一番最初の乗客として飛行機に入りました。まだ清掃されたばかりの飛行機に最初に入るというのもワクワクします。
エアバスA350-900はエンジンは2つしかありませんがかなりの長距離を飛ぶ事ができ、シンガポール⇔サンフランシスコ等もノンストップで飛ばす事ができます。そのため、エンジンはかなり巨大に見えます。
機内に入るとクルーがウェルカムしてくれ、席へ向かいます。窓が大きいお蔭で自然の光がたっぷり入っていて、新しい機材の香りもあり、とても良い初印象でした。
天井の照明や、 シートベルト着用サインのディスプレイも最新版という感じ。ただし、空調は調整ができない様になっています。
シートピッチは結構広めでとても快適でした。B787ドリームライナーと同じ3-3-3配列ですが、A350の方が胴体が太いのでその分横幅も広いです。
電源は座席と座席の間にありました。3席シートですと、2個の電源があります。
シートテレビのモニターサイズは大きく、画像も良くて目に優しい。スクリーンはタッチスクリーン式でもあり、とても反応がよくサクサク動いてくれます。新型エンターテインメントは良いですね。
日本路線も飛ばしているエチオピア航空、日本映画もあります。昨年はちょうど「君の名は」をアフリカの大地の上空で観て不思議な感覚でした。
今回は「関ケ原」と「Music of My Life」がリストにあり、後者を観ました。
ちなみにエチオピア航空は2017年にスカイトラックス社よりアフリカナンバー1のエアラインとして受賞しました。3つ星エアラインクラスから4つ星エアラインへ格上げとなり、それで自慢げです。どうせだったら5つ星になるまで頑張れ!4つ星で諦めるな!
シートポケット内。
エチオピア航空は世界で最も機材の平均年齢が若い航空会社の一つです。B787-8、B787-9、A350-900等積極的に増やし、ヨーロッパ、北米、極東部へのフライトは古くても2012年以降の機材を導入しています。
エチオピア航空の強みはなんと言っても充実したアフリカ路線。アフリカの主要都市だけでは無く、え、こんなところ???という様な場所にも飛ばしています。例えば:
〇ノシ・べ(マダガスカル島沖のリゾート地)
〇ブジ・マイ、キサンガニ(コンゴ民主共和国の地方都市)
〇エヌグ(ナイジェリアの地方都市)
マリのバマコ、南スーダンのジュバ、赤道ギニアのマラボ、ギニアのコナクリなど、アフリカの首都はかなり大きな地域で制覇されているは凄い。
ほぼ定刻に出発。窓が大きいので景色を眺めるのが楽しいです。
何故かこのフライトのルートマップの目的地がフランクフルトに設定されていて、現在地からフランクフルトへ向かって緑色の線が引かれていたのが気になりました。反対方向だって(笑)。
次にトイレを拝見します。比較的、最後まで綺麗に使用されていました。結構路線によっては水浸しになったりティッシュがゴミ箱から溢れていたりとなるのですが(インド路線とか)、南ア路線は結構「文明人」っぽい人が多く乗っていたお蔭で安心して使用できました。
機内は明るくて日中フライトだと本当に気持ちいい。
さて、5時間たらずのフライトですが、2回食事が提供されます。1回目は簡単な朝食で、マヨネーズが掛かったハムのサンドイッチと飲み物が離陸後すぐに。そして到着2時間ぐらい前に昼食が提供されます。5時間程のフライトで2回の食事が提供されるケースって珍しいかもしれない。
前回のアフリカ横断フライトと異なり、今回は全体的にずっと曇っていました。
そして昼食。メインは相変わらずボリュームがたっぷりです。エチオピア航空では、チョイスが「ビーフORチキン」みたいな感じで、中身何があるか判らないので肉の種類じゃなくて、料理内容で教えてもらいたいです。クルーに聞いても「中を開けなければ判らない」というので、ここは改善してもらいたいですね。とりあえずビーフを選択。
ビーフはたっぷりのお米の上にボリュームあるステーキとブロッコリーが載っていました。肉は固く、差別的ながら「ザ・アフリカ」という大胆な感じの味。南ア発のビーフは柔らかくて非常に美味しいのに、出発空港によってビーフのクオリティーは異なります。
サラダは、パスタの酢漬け。エチオピア航空のアディスアベバ発のサラダはほぼ皆「酢」が効いています。炭水化物だけ(汗)。
デザートはフルーツの蜜漬け。去年はムースだったので、自分的にはダウングレード。ケーキとか、甘いものを食べたい。
その他、クリームチーズとクラッカーも。
飲み物は、エチオピアビールの「Habesha 」を。こうやってローカルな気分を機内で味わえるのは楽しいものです。
暫くして着陸体制に。このフライトも、スタアラゴールド会員の特典として隣の座席を空けてくれ、更に通路側の座席も空いていたので3席自分で占領する事ができとても快適に過ごす事ができました。
この時、白い民族衣装を着たチーフのクルーが、声をかけてくれました。
「Mr. Suda, how are you doing today?」
なんだ、いったい何があるんだ?と思いながら。
「You’re our Star Alliance Gold member. We’d like to thank you for choosing Ethiopian Airlines and how was your flight today?」
と聞かれ、良いサービスに感謝をしました(実際、自分の座席を担当していたクルーはそこまで良かった訳じゃないけど、こういう時ついつい良かったよ、と言ってしまうんですよね)。
「Please let me know if I could bring you anything right now」
とまで聞かれ、飲み物でも頼もうかと思ったけどもう着陸だし挨拶に来てくれた事にこちらもお礼を申し上げました。
ANAかJALか!いや、日系でも自社の上級会員なら挨拶頂けるけど、他社の同アライアンス系列の上級会員の場合だったらここまでしないのでは?
こういう意味で、エチオピア航空はエコノミーに乗っても、スタアラゴールド会員だと結構殿様気分で居る事ができるのです。この挨拶だけで、かなり航空会社への印象が変わります。
そしてヨハネスブルグへ着陸。
<フライトの印象>
昨年の方が全体的に乗務員の対応が良く、感動しましたが、今回のフライトはチーフパーサーが挨拶に回って来てくれたのでとても良い思い出にはなりました。食事はまぁまぁでしたが、そんな長いフライトでは無いのに2回の食事が提供され、新型機材で快適だったのはかなりのプラスポイントでした。エチオピア航空はそこまで素晴らしい航空会社でははっきり無いのですが、やはり魅力的です。
【搭乗評価】
出発空港でのスタッフ対応:☆☆☆☆
機内クルーの対応:☆☆☆☆
アメニティー・エンターテインメント・シートの設備:☆☆☆☆
シートの快適度:☆☆☆☆☆
機内食・飲み物のクオリティー:☆☆☆