インパールから戻りました。本当に現地は日本の歴史上で最も悲惨な事が起こった一つの場所で、戦記を読めば読むほど虚しくなります。これもまた後ほど。
インパールからの帰り、お客様が76歳の高齢の女性で且つそのままデリーを乗り継いで日本へ帰られるとの事で、ビジネスクラスへアップグレードしました。車から降りると、ちょうどエアインディアの職員さんが都合よく僕ら外国人を見ると何故か付き添ってくれ、最終的に「一人Rs. 3,000」でアップグレードしないか?と言われ、経由便でデリーまで4時間以上のフライトだったのですぐにお願いしました。日本円だと5,000円弱なので、かなりお得です。
そして、このフライトは何と記念すべく、人生でエアインディア搭乗がちょうど50回目。エアインディアはメディアで叩かれたりしていましたが自分にとってはエコノミーのインド国内移動としては結構快適で、少なくてもジェットエアウェイズよりは良いと思っていました。ビスタラには敵いませんが。サービスも良い時はとてもプロで良いのです。
ところが。
今回のフライトは笑顔が無い男性乗務員が担当して、嫌では無いけどあまり良い印象が無かったのです。今まで色々な航空会社のビジネスクラスに乗ってあまり不満足な思いをしたことが無いのですが、今回はかなり微妙でした。
〇インパールから飛行機に乗って、乗客は自分とお客様の2人だけ。ウェルカムドリンクは一切無し。飛行機が安定すると機内食トレイを結構乱暴に置く。途中グワハティ空港に経由したが、グワハティ空港でインド人乗客がビジネスクラスに来たら、ウェルカムドリンクを提供し始めた。態度ももっと丁寧になった。最初の区間は外国人だから甘く見られた?
〇機内食がエコノミーレベル。アルミの皿でメインがビジネスクラスで提供されたのは人生初めて。エコノミーでは現在ベジ一種類しか提供されないので、ビジネスのノンベジがあるというのはビジネス機内食オンリーだけど、それにしても付け合わせのマヨネーズだけのサンドとぱさぱさのチョコレートケーキはエコノミーと一緒のもの。
〇ビジネスクラスなのに機内食のナプキンはエコノミーと同じペーパーナプキン。贅沢な問題だけど。
〇飛行中、配られた飲み物は水だけ。食後はコーヒーか紅茶が選べるけど、これはエコノミーでも一緒。ビスタラだったらプレエコでも、色々なジュースが選べるのに。
エアインディアの財務状況が良く理解できるフライト。民営化したいのに買い手が見つからないというのも良く理解できる。
でも、結果的にはビジネスクラスにアップグレードができて良かった。実はこのフライト、デリー到着寸前に嵐によってホールドにされ、更には燃料が尽きてしまいこれ以上待てず、給油のため目的地をラックナウ空港へ変更。そしてラックナウ空港には約2時間の待機後デリーへ出発し、4時間20分のフライトが8時間近くになってしまいました。
ビジネスクラスのお蔭で快適に座る事ができ、また嬉しいのは専用トイレがあるので、並ばなくても良いし乗客の使い方がそんなに荒くないので基本我慢できる程綺麗。エコノミーだと、凄い事になっている可能性高いから。。。
とても安い値段でアップグレードができたのでそれは価値はありましたが、もしこれ普通にビジネスクラスの運賃を払っていたらクレームを付けたいと思う。全く洗練の欠片も無い国営エアインディア。やっぱり役人意識からは離れられそうもありません。
残念。。。最後まで応援したかったけど、これではメディアから叩かれる理由も納得してしまいます。