概要
搭乗総合評価:89点
感想:クルーのフレンドリーな対応、座席の工夫、無料USB電源、清潔なトイレなど全体的に好印象。残念な点はコスパがあまり良くない事前注文のホットミールぐらい。
<利用詳細>
フライト利用月:2024年9月
予定出発時刻:08:55発
実際の出発時刻:08:50発
予定到着時刻:13:05着
実際の到着時刻:12:28着
時刻表上のフライト時間:5時間10分
実際のフライト時間:4時間38分
座席番号:38F
機材:A321neo
機材番号:RP-C4126
機材導入日:2021年5月
<チケット代>
利用の約3ヶ月前に予約しました。
一番安いGO Basic運賃がJPY 15,460。
座席指定(一般席)がJPY 1,000。
そして、ホットミールがJPY 1,100。
合計で17,560円でした。
搭乗記
・人生で一番早い時間帯の成田空港到着
フライトの出発時刻が08:55。
都内に住んでいれば始発の列車で余裕はありましたが、現在神奈川県の西端に住んでいるので成田市内のホテルに前泊する事にしました。
ホテル発06:15の送迎バスに乗って、06:35にはセブパシフィック航空が出発する第2ターミナルに到着。
・セブパシフィック航空は入って左端のAカウンター
オンラインチェックインを事前に済ませた列と、一般列の2つにレーンが分かれていました。
この時間帯はまだ並んでいる人も少なく、10分程で自分達の対応になりました。
総数236席の機材で4つのカウンターがオープンです。
成田発の場合は、オンラインチェックインを済ましても、搭乗券はカウンターでの受け渡しとなります。
・あれ、機内持ち込み荷物の重量測定無し?
今回は自分と相方と2名での2週間旅行。
最後の区間を除き全てLCCの最安値運賃利用のため、預け荷物が無い代わりに、規程の機内持ち込み重量の一人7キロギリギリか若干オーバー気味だったので超過料金が徴収されないか心配でした。
幸い、チェックインカウンターでは測定されませんでした。
・え、朝7時にならないと保安検査場がオープンしないの?
06:45にはチェックインが完了しました。
そのまま出国手続きへ進もうとしましたが、その前の保安検査場入口前に列が。
成田空港の第2ターミナルは07:00にならないとオープンしないのですね。
・プライオリティパス対象の店舗でビーフステーキ
07:30からオープンする出国審査後の制限エリアにあるJapan Food Court内のくり田。
こちらにプライオリティパス対象の施設があります。
前回はとても美味しく頂いた牛ランプ肉のステーキでしたが、今回は硬い脂肪の塊のような部分が数箇所あってクオリティーが落ちたかな?と印象付けられました。
新たに、新メニューとして「鶏もも肉のガーリックトマトチーズ焼」が追加されています。
次回はこちらを試してみようかな。
・いよいよ搭乗:明るいブランドカラーでクルーも陽気
明るい黄色と緑色で塗装されたセブパシフィック航空はいかにも南国系。
クルーの制服も同じカラーで全体的に明るい雰囲気を出しています。
あの可愛いフィリピンアクセントで「Welcome Aboard!」と聞くととても愛着を感じさせます。
・非常口座席は結構見た目広い
前回の記事に、詳しくセブパシフィック航空の非常口座席のメリットとデメリットを解説したので確認下さい。
我々は後部の一般席を指定しました。
・後部座席を指定した理由は3席独占できる可能性があったため
こちらも以前の記事に、セブパシフィック航空では直前に最後列の座席をブロック実施するので空席のままでいられる可能性が高い事を解説しました。
実際、前方はそこそこ埋まっていましたが、最後部はかなり空いていました。
・普通席は・・・思ったより悪くない!
セブパシフィック航空のシートピッチは公式発表がありませんが、第三者の情報によると28インチである事が有力です。
28インチは、業界で一番狭いシートピッチで、LCCでは一般的です。
こちらも以前に、28インチ〜34インチのシートピッチの違いを写真で解説しています。
写真でお分かりのように、座席の背もたれがかなり薄いのでそこまで圧迫感は感じさせられません。
身長の167センチの筆者ですが、膝から前方の座席までこぶし一個分のスペースがあったので28インチ以上はありそうな感覚です。
・スマート:座席はリクライニングできない!
正直、LCCの様に足元が狭い座席にリクライニングは必要ありません。
結構全席をリクライニング不可にしているLCCって少ないんですよね。
セブパシフィック航空では全席リクライニング不可なので、逆にありがたいです。
前方の背もたれが倒れる事ないので。
・全席無料のUSB-A電源利用可能!
LCCでは珍しく、全席に電源設備が備えられています。
充電のスピードは相変わらず遅いですが、あるだけでとてもありがたいです。
普通席は前方の座席と座席の間に設置されています(1席につき1つの電源)。
非常口座席の場合は、座席の下に設置されています。
・機内雑誌あり
フルサービスキャリアでさえコロナ禍以降は機内雑誌を置いていない航空会社が増えたので、唯一の機内エンタメとして全席設置されているのは嬉しいですね。
フィリピンを始め、就航先の旅行特集が組まれていてちょいマニアックな深い情報もあり、結構目を通すだけでも面白かったです。
ルートマップは特にいつも楽しみに拝見するページです。
・嬉しい調整可能な空調設備
最近のアジア系フルサービスキャリアではなかなか見かけなくなった調整可能な空調設備。
暑がりなので、結構何気に嬉しいです。
・座席移動とフレンドリーなクルー
当初、相方が窓際、自分が通路側を一番後ろから4列目の右側に指定していましたが、「Boarding Completed」のアナウンスを聞いた後、クルーに一言、もし後ろの座席に移動して良いか許可を得ました。
気持ち良く、承諾してくれました!
すぐ後ろの3席ブロックを独占でき、窓際確保です!
この便のクルーは自然の笑顔で親切でした。
僕だけでなく、前方に座る予定の2人組の若い日本人女性の座席が離れ離れになってしまった光景を目撃したクルーが、彼女らに、「後ろ空いているから座っていいですよ〜」と案内していました。
勝手な偏見で、LCCというとあまりそこまで乗客に気を使わないイメージですが、このフライトは違いました。
特にMayaさんとBessさんは印象深かったです。
・離陸の景色を楽しむ
晴天に恵まれました。
・離陸後8分に事前指定の機内食がやってくる!!!
今まで一番早いホットミールの提供です。
09:07に成田空港を離陸して、その8分後の09:15にはなんとアツアツの事前した機内食が座席に運ばれました。
ビジネスクラスやファーストクラスに乗ってもこんなにすぐに運ばれる事はありません(笑)
相方と自分でそれぞれ、フィリピン風ビーフシチューのアドボと、フィリピン風スパゲティを注文しました。
・ホットミールは不味く無いけどコスパはよく無い
これまで結構絶賛してきたセブパシフィック航空ですが、唯一の残念な点は事前指定のホットミールの価格が高い(1,100円)割に、量が少ない。
↓確か無料で付くペットボトルの飲料水が330mlぐらいだから、どれだけメインディッシュの量が少ないか示唆できるかと思います。
ビーフアドボは小さな牛肉の身が少しと、ほんの一口サイズのジャガイモ数切れ、あとは米。
美味しかったけど、そこまで満足感はありません。
もっと野菜欲しい・・・でもフィリピンって本気で外食に野菜が無いから、しょうがないのかも。
味は日本で想像するビーフシチューの甘さを控えめにした感じ。
こちらはフィリピン風スパゲティ。
濃厚なトマトソースですが、フィリピン風は結構甘い。
ほんの数切れのソーセージが入って、チーズが振り掛けられています。
多分、日本で育った人にはあまり合わないかもしれません。
量が少なかったので、すぐに食べ終わりました(笑)
そしてお片付けも早かったです。
配られてから15分でトレイが下げられました。
・機内で購入できる軽食類は良心的な価格
事前指定のホットミールはイマイチだったけど、機内購入の軽食は結構お手頃価格です。
例えば、一番安いポテトチップスはPHP 20(約50円)から購入可能。
巨大サイズの菓子パンも種類が豊富で、大体一つがPHP 140(約350円)ぐらい。
例えば、その菓子パン2個(ガーリックチーズクリームとツナ)+マンゴージュース+チーズナチョスが合計875円でした(1,000円札一枚渡してお釣りがPHP 50戻りました)。
その他、ポッキーの様なチョコレートプレッツェルがPHP 50(約125円)。
フィリピンのインスタント生姜粥のArroz CaldoがそこそこのボリュームでPHP 150(約375円)です。
・トイレの清潔さに感動
飛行中、何度かトイレを使用しましたが、毎度清潔でした。
クルーが時々清掃する光景を見かけています。
また、青リンゴの香りがするハンドソープが何気に好みでした。
・トイレは結構狭い;秘密のドアあり!?
上記の写真で判断できると思いますが、場合によってはかなり狭いです。
LCC特有ですね。
個人的には清潔であればあまり狭さは気になりません。
このA321neo機の後方トイレは全部で3つありますが、真ん中のトイレはまるで忍者屋敷の様に全く入口が区別付きません(笑)。
↑一見するとただのクルーのジャンプシートですが、よく見ると赤いハンドルが!
恐らく普段トイレでない貨物スペース?な場所を無理やりトイレにした印象です。
トイレの順番を待っていたら、親切なクルーが「ここもトイレだよ」と教えてくれました。
このドア、かなり分厚いです。
面白い体験でした。
・セブ着陸時の景色が美しかった
初めてのフィリピン。
飛行機から眺める島々と青い海は正に南国のイメージそのものでした。
景色を堪能下さい。
予定より30分早く到着。
この時間帯はイミグレも混雑していなく、ほぼ並ばずにして入国審査を終えました。
建物を出てからSIMを購入し(25GBデータが約1,000円)、Grabアプリでタクシーを呼びました。
セブシティー中心部まで約1,200円ぐらい。
成田に前泊していたのとフライトが3席独占できて結構快適だったので、ほぼ疲れ無しでその日は夜遅くまでフル行動を楽しむ事ができました。
評価
機内クルーの対応:10/10(フレンドリーで親切;とても対応が良かった)
機内の清潔感:5/5(シート、トイレ、機内全般結構清潔に保たれていた)
シートの設備:10/10(LCCとして無料USB電源があるのはかなりありがたかった;調整可能な空調があるのも良い)
シートの快適度:8/10(業界で最も狭い28インチだが、意外に座席が薄いせいかそこまで不快では無かった、リクライニングができないのは良かった;座席)
アメニティー:対象外(LCCなので無し)
機内食・飲み物の種類・量:3/5(ホットミールは量が少なくてコスパ悪い;軽食類は他のLCCと比較すると量も豊富でお手頃価格)
機内食・飲み物のクオリティー:7/10(ホットミールの味付けは悪くないが、具が少ない;軽食類は菓子パン等ちょいジャンク系が多い)
エンターテインメント:9/10(機内雑誌が置かれているのは嬉しい;深みのある旅行コンテンツも面白かった)
コスパ:10/10(5時間弱のフライトを充実した機内サービスで座席指定・ホットミール込みで17,000円代はすごくお値打ち)
総合評価:62/70 = 89点
まとめ
明るい雰囲気の機内、親切なクルー、清潔なトイレ、意外にそこまで狭くない座席、無料USB電源など、かなりプラス要素は大きい航空会社でした。LCCとしては、結構クオリティーは高いと思います。ホットミールは価格の割にそこまで満足度はありませんでしたが、それを含めても今まで乗ったLCCで一番良い体験でした。