2025年3月5日、シカゴ発デリー行きエアインディアAI 126便が出発5時間後に異常が発生した事で、出発地点へ引き返す事になりました。
その異常とは、12箇所ある機内トイレの8つが詰まって使用不可能になってしまったから。
正確には、エコノミークラスとビジネスクラスのトイレが被害に遭っています。
一説には、11箇所詰まったという情報もありますが、どちらにしろ多すぎます😢
機材はボーイング777-300ER。
詰まった原因を分析したら、汚物タンクの中からビニール袋、ボロ切れ、服の一部がパイプに挟まっていたとの事。

インド生活時代に同様の事が起こっていた!
このニュースを聞いた時、そう言えばインド・デリーの集合住宅に住んでいた頃に、一度建物の浄化槽が詰まっていて、配管修理の方に確認してもらったら今回の事件と同様に多数のビニール袋が発見された事を思い出しました。
他の階の住人が恐らくゴミ箱代わりに使用していた様子。
建物の管理をしていたおじいさんが「何故こんな事するんだ・・・」と呆れていました。
でも、その集合住宅に7年間住んでいて1回しか起こっていないので、必ずしも頻繁では無い出来事です。

意図的なイタズラ?
12個中1箇所だけ集中的に詰まっていれば話は分かりますが、これだけ多くのトイレが被害に遭っているという事は、意図的としか考えられないです。
エアインディアは正直昔からの名残で悪名高き航空会社になってしまい、2022年に民営化されて一応サービス内容は改善されてきているとは言え、オンボロ機材がまだ主流だし、いくらあの巨大財閥のタタグループが買収したとはいえ、とても似合ったブランドイメージに付いてこれていません。
インド人でさえ、エアインディアを絶賛する人はなかなかいません。
料金設定が他社より安い傾向があるので、渋々乗っている印象が強いです。
ボーイング777と787の老朽化が酷い!
今回問題が起こった機材番号は2009年8月にエアインディアに導入されたVT-ALQ。
エアインディアは国営時代に機内のメンテがしっかりされていなく、他者と比較すると老朽化の行進具合が酷いなぁ、と感じる事がありました。
なので、今回の15年使用されている機材は、恐らくオンボロ中のオンボロになっていた可能性が高いです。


2012年から導入されているボーイング787でさえ、ビジネスクラスの座席がリクライニングできないというストーリーを結構聞く事が多いです。
となれば、乗客の不満も増して、イタズラに直結する行為になってしまってもおかしくは無い・・・
エアインディアは新機材が導入される予定
現時点で元アエロフロート仕様のA350-900、元エティハド航空で活躍していた777-300ERや元デルタ航空の777-200LRがエアインディアに導入されていますが、今度はエアインディアオリジナル仕様の同機材が仲間入りする予定です。
せっかく、2022年の民営化でインド国民の期待が強かったのに、未だに裏切られた感覚のある汚れてしまったブランドイメージのエアインディア。
時間の問題です。

まとめ
今回世界を驚かせたエアインディアのトイレ事件。しかもその原因が汚物タンクから出てきた沢山のビニール袋や布の切れ端。対象トイレが多い事から、嫌がらせの可能性が高いです。エアインディアは決して利用者から愛されている航空会社で無く、特に今回の対象機材は悪名高きオンボロ機材でした。ブランドイメージを回復させるにはかなりまだ時間がかかりそうです。