しばらくお休みしていた2022年のアフリカ視察旅行記のシリーズ第2弾、エチオピアを開始します。
シリーズ第1弾のウガンダはエピソード1から22まで並べているので興味があればこちらを参照下さい。
ウガンダの大自然や動物サファリ、チンパンジーやゴリラトレッキングや様々なロッジを紹介しています。
エチオピアは癖が強い:アフリカで唯一植民地にされなかった国
エチオピアはエジプトのカイロに並び、日本から数少ないアフリカへ直行便がある国。
現在、成田からアディスアベバまでソウル経由で週5便運行しています。
アディスアベバはアフリカ随一のハブ空港でもあり、エチオピア航空はアフリカ大陸の隅々まで路線を網羅しているため、この地域に旅する際には結構お世話になる機会はあるでしょう。
そんなエチオピア、ただの空港内トランジットで済ませる場合が多いでしょうが、もし時間が許せるのであれば、文化的に個性が強いエチオピアに滞在するのもありです。
詳しい歴史については後ほどゆっくり解説する予定ですが、この癖の強さは、アフリカでは珍しく、欧州の植民地化を避けた背景があります。
独自の常識があり、結構驚きが多い国。
好き嫌いがはっきり分かれる可能性が高いです(因みに筆者はとても大好きです)。
今回の訪問は首都と南部の少数民族エリア限定
エチオピアには東西南北見所が溢れていますが、今回は首都アディスアベバと、少数民族が暮らす南部のオモバレーのみ、10日間の視察旅行となります。

ウガンダのエンテベからエチオピア航空で午前04:55にアディスアベバ空港に到着。
今回お世話になるガイドのアシューさんとドライバーのビルハンさんが出口で歓迎してくれました。
初日は車で湖沿いのアワッサへ移動
オモバレーの拠点となるアルバミンチや、オモバレー唯一の空港があるジンカまで飛行機で移動する事ができましたが、途中のドライブも楽しみたいのであえて往路の片道のみ車で移動する事にしました。
この日の目的地は、エチオピア中部に位置する魚が豊富に獲れるアワッサ湖へ。
正直この日のドライブ自体はあまり感動が無かったですが、途中に世界遺産のティヤ石碑群があります。

移動中、ハイウェイ沿いに比較的大型の動物が現れました。
ハイエナ!
野生のハイエナです。
あまり可愛くないイメージですが、実際見ると大きいワンコの様で目がくりくりして愛嬌がありました。

エチオピアはコーヒー発祥の国:「儀式」は絶対!
普段我々が飲むコーヒーはエチオピアが発祥だとされています。
名前の由来となったカッファという地名で、伝説によるとヤギ飼いのカルディがコーヒーの木を発見したそうです。
カルディ、よく聞く店舗名ですね(笑)
そんなエチオピアでコーヒーを注文する時、大抵のドライブインでは作り方は妥協しません!
伝統的なコーヒーポットを炭で温めて、小さなカップに注がれます。


エチオピアコーヒーは粉も一緒に沈殿します。
結構濃厚です。
謎の多い世界遺産ティヤの石碑群は・・・そこまでの感動は無い?
エチオピアには立派な歴史的建造物が多く、10の文化遺産と2の自然遺産が世界遺産として登録されています。
その中でも1980年と比較的国内の中では老舗のティヤの石碑群。
36個の石碑が並立し、それぞれ剣の形が彫られているのが特徴です。
いつ立てられたかは謎で10〜15世紀のものでは無いかとされている様です。
敷地は広くなく、そこまで整備もされていないのでこれが世界遺産?と唖然しました。
余程考古学に興味があるかドライブの途中で無い限り、わざわざアディスアベバから訪問する必要は無いかな?



エチオピアでは世界で最も古いキリスト教宗派の一つが信仰されている
アフリカにはキリスト教徒は多いですが、多くが植民地時代にヨーロッパから伝道されたカトリックやプロテスタント。
エチオピアでは、それよりも古い、エチオピア正教が人口の大半が信仰しています。
エジプトのコプト教会に並ぶ、アフリカで最も古いキリスト教の宗派で西暦330年から存在します。
ドライブ途中、教会付近で伝統的なウエディングセレモニーが披露されていました。

世界最大の溝帯は景色が爽快
アフリカ東部を2つに分断する、グレートリフトバレーはなんと総距離7,000キロ!
南はモザンビークから、北は紅海を挟んでシリアまで続く世界最大の谷です。
最大100キロの幅にもなるこの地帯には湖が集まり、この日の目的地アワッサ湖もその一つ。
この地域は活発な火山帯でもあり、温泉が湧き出ます。



赤道北部ではアフリカ一深い湖があるアビジャッタ湖・シャラ湖国立公園
アディスアベバからアワッサへ向かう道中に位置する、アビジャッタ湖・シャラ湖国立公園。
シャラ湖の方は最大水深が266メートルと赤道北部のアフリカでは最も深い湖です。
(因みに赤道南部にあるアフリカで一番深い湖はタンガニーカ湖で最大水深は1,471メートル。)
湖は様々なフラミンゴやペリカンを始めとする野鳥の生息で有名ですが、今回は時間が無かったので丘から景色を眺めるのみに。
園内に入ると、伝統的な土と藁でできた家が並び、生活感があります。




まとめ
エチオピア初日は移動がメインだったのでパーッとしませんでしたが、これからディープな少数民族のディープな世界へ突入していきます。
前日までフルにウガンダで駆け足の視察旅行を実施していたのと、深夜の短距離フライトで大分疲れが溜まっていた事もあり、この日はゆっくりアワッサでリフレッシュしてから翌日以降の体験を語っていきます。