チケットを手配してから搭乗まで一年弱待ったJALのA350-1000ファーストクラス。
本当に待ち遠しかったです。
今回は羽田発ダラス・フォートワース行きのJL 12便に搭乗しました。
ここで感動した6つの点と、微妙だと思った4つの点を触れます。
6対4だからそこまで良くなかった?と印象付けられてしまうかもしれませんが、そんな事は無く、むしろ完璧に近いフライトでした。
微妙な点は細かいポイントなのでそこまで不快には思っていません。
結論から言うと、総合的には今まで乗ったファーストクラスの上位に入ります。
2026年1月に更新予定の、ベストファーストクラスランキング〜すしまるの航空会社ランキングでJALを従来のポジションからランクアップする方向です。
良かった点①:座席の広さが半端無い!!
以前から当ブログでは「JALはサプライズ要素があまり無い」なんて過去に記載した事がありますが、このオリジナルシートの誕生でいっきに印象を吹き返しました。
サプライズありすぎです(笑)。
まずは座席が広い!
通常、A350ファーストクラスは1−2−1と横4人が座る前提の配列が一般的ですが、JALは1−1−1と横3人の配列に設定しています。
1席あたり、大人が余裕で3人座れます(笑)。
幅があり過ぎるので、補助席的な所はサイドテーブルを下ろしてドリンクや小物を置くのに便利。
前方も思いっきり足が伸ばせるフルフラットベッドになるので、横も前も専用の空間はかなりあります。

良かった点②:プライバシー満点でドアを閉めるとホテルの一室みたい
エミレーツ航空777のゲームチェンジャー・ファーストクラスの様に床から天井まで壁が伸びている、完全に独立した部屋では無いですが、個室座席の仕切りは結構高いです。
ドアを閉めると、通路を歩いている人間が背が高くない限り、中を覗くのは厳しい。
下着姿になって着替えをする事も躊躇しませんでした(笑)。

良かった点③:洋食の和牛ステーキが最高だった
前回のJALファーストクラスで和食を試したので、今回は洋食メニューを選択。
その中のメインディッシュの一つである、和牛のステーキは焼き加減がパーフェクトのミディアムで、口の中でとろける程の柔らかさ。
久しぶりに美味しい牛肉を堪能しました。

良かった点④:軽食メニューが豊富
1回目の食事終了後から到着まで、とにかく食べ物には困りません。
困るとしたら、メニューが豊富過ぎてどれを選ぶか迷う事(笑)。
1回目の食事でかなり満足したのであまり試していませんが、どれも美味しく頂きました。

良かった点⑤:パジャマが快適♪
今まで各航空会社で様々なパジャマをもらってきましたが、今回機内で頂いたものが最も快適かもしれません。
オーガニックコットンを100%使用したもので肌触りがとても滑らか+程よい厚さ。
自宅で着る用にもちょうど良い。
(2017年に搭乗の際にもらったものはフリース系で機内で着るにはとにかく暑かった😅)
ただし、次の記事に触れますが、サイズにすこーしだけ問題がありました。

良かった点⑥:クルーのコーディネーションが完璧だった
このフライトのハイライトはとてもお世話になった3名のファーストクラス担当クルーの皆様。
着席する時から到着まで、丁寧でフレンドリーな対応を頂いて大変思い出になる飛行機の旅になりました。
こちらから何も言わなくても、全て自然にお察ししてくれる感覚で流石プロ!と実感しました。

次に、あれ?と思ったりちょっと個人的には合わなかった点を記載します。
そこまで大きな問題では無いものばかりです。
微妙だった点①:洋食はそこまでの感動なし;ムース系が多すぎた
メインディッシュのステーキは確かに感動したのですが、正直前菜やデザート等、ステーキ以外のメニューは特に感動はありませんでした。
前回、JALファーストクラスで和食を堪能した時はあまりにも感激したのもあって元々の期待値が高かった事実も否定はできません。
アミューズ、前菜、そしてデザートの3つは小さい皿にババロアやムース状になっていて、介護食みたいでした(笑)。
味は悪く無かったですけどね。

微妙だった点②:ヘッドレストの内蔵スピーカーは使いづらい+近所から音漏れがあった
世界で初めて、ヘッドフォンが無くても内蔵スピーカーから直接エンタメを楽しめるシートを搭載したJALのA350-1000。
これ、確かに頭の位置が正しく固定できれば映画館に居る感覚で聴けて面白いのですが、食事時等、体が全体的に前屈みになりやすい姿勢になると全く意味が無くなります。
ポジションを変えずにずっと画面を見るのもきついので、最終的にはヘッドフォンをお借りする事にしました。
幸い、ファーストクラスでは上質のバング&ウルフセン製のヘッドフォンが提供されます。
また、フライト中に近所からこの内蔵スピーカーが原因かと思われる音漏れが若干聞こえました(そこまで気になる程度では無いけど)。
どんなに音量を最大限にしても周囲には聞こえないはずの内蔵スピーカーは完璧では無さそうです。

微妙だった点③:エアウィーヴは快適だが直に寝るのがちょっと抵抗ある
厚みのあるマットレスで、ふかふかのエアウィーヴはとても快適ですが、この上に直に寝るのは抵抗があります。
ファブリックが網状になっていてザラザラしているからです。
上に、専用のカバーやシーツが付けられたら更にに良いかなぁ、と思います。
これは完全に個人的な好みの問題。

微妙だった点④:空気孔が無い
昔では一般的だった調整可能な空気孔。
JALに限った事では無く、多くの航空会社では新型機材を中心に外されるようになりました。
ただし、ANAの国際線長距離仕様機材の中核である777-300ER機には設置されていますが。
人それぞれ快適な気温が異なるので、例えば暑がりの筆者にとってはJALを含めたアジア系航空会社の機内温度設定が高めに感じてしまい、結構汗をかいてしまいます。
空気孔があるか無いかで、快適さが大幅に変わってきます。

まとめ
従来活躍していた777-300のファーストクラスと比較すると、大幅に進化しました。特に各座席の広さと個室感は、世界トップレベルです。
食事(洋食はムース系が多かったけどw)、クルーの対応、快適な寝具のどれをとっても、サービス内容にとても力を注いでいる事がとても実感できます。
暑がりな個人的な意見としては、各座席で空調が調整できれば更に快適になるかなぁ、と今後期待したいところです^^。