先日の8月26日、タイムス・オフ・インディアの朝刊でインドの人口構成に付いての特集がありました。
インドの国ごと、州ごとに宗教や男女比率を表したグラフがあり、面白い情報を多々発見しました。
特に興味深かったのは:
○仏陀の生まれた地だが仏教徒は依然として少ない。人口の0.9%だけ。
○「ヒンドゥー教」のイメージが強いインドだが、州によっては比率が極端に少ない。ミャンマーと国境を接している北東インドのナガランド州やミゾラム州はヒンドゥー教徒が人口の10%以下(その代わり大体数はキリスト教徒)。
○男女比率はインド全土どの州でも一つを除き、男性の人口の方が多い。ケーララ州のみ、女性の人口が男性を上回っている(恐らく、男性の多くは湾岸諸国への出稼ぎ者が多い為)。
○インドのキリスト教徒人口のほぼ半数は南インドに居る。
○インド全土で見るとヒンドゥー教徒が大多数の約80%を占め、次に多いのがイスラム教徒で比率は14%。
一番驚いたのは、日本人がイメージする「ターバンを巻いたインド人」の人口比率。ターバンを巻いた人たちはシク教徒と呼ばれる宗教の人達で、彼らのインドのおける人口の比率はなんと1.7%だけ。
彼らの地元はパンジャブ州。あのアムリトサルのゴールデンテンプルがシク教の総本山でもあります。パンジャブ州のみ、人口の約58%はシク教徒と唯一多数を占めます。このパンジャブ州は農業が盛んでインドの食料庫とも呼ばれる程豊かな水資源に恵まれ、地主には大金持ちが多いです。また、多くが海外へ移住し、イギリスやカナダのインド系住民の多くは彼らシク教徒です。東アフリカやタイ、シンガポール等、世界の様々な場所で見かけ、そして何故かビジネスの成功者が多いんですよね。
日本で何故インド人=ターバンを巻いた人が定番になったかと言うと、恐らく海外へ多く出たインド人が日本にやってきてそのイメージを創りあげたのではないかと。
綺麗好きな彼らは住む場所も大抵インドの他の都市と比べると清潔です。特に、パンジャブ州の州都はチャンディーガルですが、この街は毎年インドで清潔な都市ナンバー1に大抵選ばれています。