ビジネスクラスとは異なる:すしまる的ファーストクラスのマナー

国際線ファーストクラスとビジネスクラスを比較すると座席の広さや食事の豪勢さなどのハード面での違いがありますが、ソフト面では更に違いが強調されます。

それは、クルーと乗客の比率です。

例えば、JALのA350-1000機材であれば、ファーストクラス6席に対して3人の担当乗務員が付きます。

エミレーツ航空も同様です。

ファーストクラスで座席全てが満席になるケースは経験上稀なので、結果的には乗客とクルーの比率が1対1になる事も珍しくありません。

そうなると、クルーとは自然と結構フレンドリーな関係になりやすくなります(あくまで機内でね)。

マナーに対しての考え方は個々の意見があるので、あくまで筆者が気をつけている点について触れます。

マナー①:クルーと会話を楽しむ

フライトに乗っている数時間は、ドリンクや食事の注文を中心に専属のクルーとのやり取りがあります。

あまり社交上手で無くても、クルーの方から興味を持ってくれたり、お話を投げかけてくれるので過度に気にする必要は無いです。

ファーストクラスではクルーの対応が最も印象的な部分で、筆者も10年以上前から乗った各フライトの、ファーストクラスでお世話になった乗務員の名前を結構覚えていたりします。

ビジネスクラスでは対乗客比率が高くなるため、クルーもテキパキ動き、そこまでのプライベート的な会話をあまりする機会が無いのが大きな違いでしょう。

マナー②:ワインボトルを開ける時は適度に

ファーストクラスになると、ドリンクもビジネスクラスより更に豪華になります。

ワインボトル一本あたり市場価値で10,000円越えも珍しくありません。

JALが提供するシャンパンのサロンなんて150,000円前後もします!

そうなると各ボトルを開けてワインテイスティングとかしたくなりますが・・・

ここで注意したいのは、ビジネスクラスと異なってファーストクラスは座席数が少ないので、一度栓を開けたボトルはその乗客専用になる事が多いです。

もし、飲みきれなく、余った分は全部破棄されます。

個人的には無駄を作りたく無いので、極力一度決めた銘柄はそれを飲み続ける努力をします。

もちろん、ワインは赤と白で合う食べ物も異なるので、せめて多くてもスパークリング1種、赤1種、白1種ずつを限定して、フライト中の食事を楽しむのがすしまる流です。

サロンは人気があり日本発各便1本しか搭載していないのですぐ無くなりますがw。

因みに、蒸留酒やリキュールは保存期間が長く、破棄される心配は基本無いので安心してメニューから様々試す事ができます。

シャンパン・サロン
シャンパン・サロン

マナー③:クルーの休憩時間を考慮する

1回目の食事終了後、着陸3時間位前までクルーは休憩を交代で行います。

機内の照明が暗くなる頃です。

この時間以降、飛行中いつでも注文ができるアラカルトメニューを堪能したい場合は、程々にしています。

興味のある食べ物や飲み物がアラカルトメニューがある際には、休憩に入る前に、「着陸の◯時間前頃にXXお願いします」の様な形で事前にクルーへお知らせするのもスマートかもしれません。

ビジネスクラスでは乗務員の数が多いのであまり気にしませんが(笑)。

また、エミレーツ航空やエティハド航空の様に最初から全食事をアラカルト形式を提供している航空会社は、着席後に、クルーが注文を聞いてフライト中のどの辺りで食事を希望するか伺ってきます。

マナー④:他の乗客の睡眠を考慮する

そもそも広い座席のファーストクラスに高い金額を払って乗る理由は、睡眠を重視したい方が多いとされています。

そのため、クルーも機内の照明にとても気を使っているなぁ、と実感する事が多いです。

一度、エティハド航空の夜行便で個室型ファーストクラスに搭乗した時、朝方にタクラマカン砂漠の景色を楽しみたく、窓のブラインドを開けたらクルーがやってきて申し訳無さそうに窓のブラインドを閉めてほしいと言われました。

その理由が、同じキャビンの後方に座っている乗客が寝ているからとの事。

同様に、ANAファーストクラスでは1回目の食事の真っ最中であっても、他の乗客が1名就寝したいという事で、機内の照明を暗くしても良いかクルーが確認に参りました。

エミレーツ航空の一部777機の様に床から天井まで壁がある完全個室型タイプでは無い限り、窓のブラインドを開ける際は他のクラスより一層気を使います。

日中便はまだ良いかもしれませんが、機内照明が暗くなった際は要注意です。

窓を暗くするのは結構重要
窓を暗くするのは結構重要

マナー⑤:より身だしなみに清潔感を保つ

例えエコノミークラスであろうと、清潔感を保つのは大事ですが、流石に足が蒸れやすいサンダル姿でファーストクラスに乗ったりはしません(笑)。

臭い靴を履かない、搭乗時に汗臭いシャツを着ないなど最低限の清潔感があれば良いでしょう。

因みに、筆者が観察したファーストクラス乗客の服装に関する記事は以前に投稿しています。

まとめ

国際線ファーストクラスって好き勝手できると思いきや、実は結構クルーや周囲の乗客との調和に気を配ります。

その点、ビジネスクラスの方が座席数が多く、気楽な部分もあります。

ファーストクラスは思い出に残る素晴らしい体験ではある事は間違い無いけど、そこそこのマナーを意識した上だという要素は強いです。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

最近の投稿

羽田空港国際線JALサクララウンジ内観

羽田空港国際線JALサクララウンジ訪問記

概要 ラウンジ総合評価:92点 感想:一通りの設備が揃い、食事のオプションが以前よりもパワーアップして充実している様に伺える。混雑はしているが空きのテーブルや座席はいくらでもあるのでそこまで気にならな

もっと読む>

アーカイブ

過去投稿
上部へスクロール