インドは、「宮殿ホテル」と言う名の本当の王族の宮殿をホテルとして運営しているホテルが多々あります。それは、一流ホテルのチェーンだったり、個人経営だったりしますが、やはりホテル業の老舗タージ系列が運営している宮殿ホテルがベストかなと思います。
タージは、インドに4つの主要宮殿ホテルを運営しています。すべて、歴史が古い、王族が実際に住んでいた事のある(或は現在も住んでいる)宮殿です。
その4つは(歴史の古いのから新しい順):
①レイク・パレス(ウダイプール)
②ランバーグ・パレス(ジャイプール)
③ファラクヌマ・パレス(ハイデラバード)
④ウマイドバワン・パレス(ジョドプール)
今回は④の訪問で(①と②は以前訪れた事があります)、宮殿としては最も新しく1943年に出来た建物ですが、これを作るのに14年の歳月を要し、外見は今まで見たホテルの中で最も立派でスケールが大きいです。本当に外から見たらまるでどこかの国の国会議事堂や大統領官邸の様です。
ちなみに、建物すべてがホテルでは無く、ホテルの部分は約2割です。その他は現王族が住んでいる部分と、誰でも訪れられる博物館となっています。
ホテルの部分は、宿泊客だけしか入れません。万が一、ランチだけ、と言う場合には、事前に予約を取っていれば入れさせてくれる様です。
スタンダードのお部屋は、パレスルームと呼ばれていて、普通に広いです。そして、天井が高い。普通のホテルの1.5倍の高さはありそうです。料金は、10月~3月の観光シーズンが1泊2名朝食付き税込でRs. 38,500前後、4月~9月のオフシーズンはRs. 30,200前後です。2泊すると、観光や送迎、夕食付きのお得なパッケージもあるので2泊されるのがベストです。
バスルームも広く、シャワー室とバスタブが分かれ、シンクも2つありました。アメニティーはフォレスト・エセンシャルズでした。
部屋によっては、客室からメへランガール砦が眺められます。
ウェルカムドリンクはスーラのスパークリングでした。
そして、ウマイドバワン・パレスと言えば。。。何といってもスパ!地下に位置し、そこにはひろ~いインドアプールがあります。グリーン調で温水なので冬でも入れます(これ以外にも屋外プールもあります)。プールの脇にはトリートメントルームが幾つも。スパは12の星座をイメージしているらしいです。
この様な立派で巨大な建物にした理由は単なる当時の王様の趣味だけでは無く、貧困で仕事があまり無かった地元住民のための雇用政策として、歳月をわざとかけて造ったそうです。