インド料理っていうと北?南?の2パターンに分かれる傾向がありますが、両者に当てはまらないインド料理があります。それは、インド北東地方の料理。北東地域はインドと言うよりも東南アジアに文化が近く、食文化もそれを強く反映しています。
前にナガランド料理を提供するナガランドキッチン(Nagaland Kitchen)や同じくナガランド料理のズク(Dzukou)は訪れた事があり、こちらも味を楽しみましたが、それを超える美味しさのレストランを初訪問しました。
それは、デリーのグリーンパーク・エキステンションにあるロサン(Rosang)。ちょうど田村さんの真向かい。田村には今まで何度も行っていたのに、その前にあるレストランの存在があまりに薄く、正直外から見ると閑古鳥が鳴いている様な雰囲気なのですが、内部はとても家庭的で写真が沢山飾ってあり、良い雰囲気を出しています。
でも、中は。。。
こじんまりして、暖かい感じ。トイレも清潔。マニプール出身の家族経営のカフェです。メニューは、正直見てもあまりわからない。。。聞いた事のない様な名前で、ウェイターのお勧めも聞きながら、適当に選びました。
選んだのは(実際にメニュー記載の用語と少し異なるかもしれません):
○マニプール風サラダ:もやしや野菜の上に、発酵した魚の粉をまぶしたサラダ。
○赤米のお茶(ドリンク)。
○魚のすり身をバナナの葉で包んで蒸したもの→これものすごく美味しかった。
○マニプールのダール→豆がもっと大きく、優しい味付け。
○発酵させたタケノコ(メンマ?)と白身魚のカレー→ユニークでそこそこ良かった。
○発酵させた魚の漬物を使用した野菜カレー→辛さ半端ないし独特の臭みが。。。
○赤米(もちごめ)。
○赤米をミルクと一緒に茹でたデザート→ほんのり甘いもち米が美味しい。
サラダは、野菜がそこまで新鮮じゃなかったかな。上に鰹節の様な、乾いた魚の粉末をまぶしてあります。ちょっと濃い粉です。
この赤米のお茶は、さっぱりした日本で昔飲んだことのあるような、無いようなどこか懐かしい味。このお茶にレモンを絞り、黒糖をかじりながら飲むそうです。お茶は甘くありません。
↑これはかな~り美味しい。魚肉の大きな団子をバナナの葉で包み、中にトマトやちょっと野菜が入っている。山椒の様なものも効いていて、これはまさにタイ料理!この美味しさが、このレストランの印象をガクッと上げてくれました。メニューではアペタイザーの方にあるfish wrapped in banana leavesみたいに記載されています。
北インドのダールと違い、豆がもっと大きく、ちょっぴり甘さがある感じです。さっぱりしています。
これは結構ユニーク。タケノコがシャリシャリしていて、ご飯と進みます。
この野菜カレーはちょっと残念だったかも。と言うか、イロンバと言う、魚を発酵させた漬物を使ったものなのですが、激辛でもあってちょっと食べにくかった。メニューにはIromba Vegetable Curryの様に記載されているので、これは冒険心強い方用です。
赤米はもちごめ。普通に美味しかったです。
このデザートも良かった。ほんのり甘く、ミルクと合っています。
なぜここを選んだかと言うと、先日マニプールから帰って、向こうの料理がとても美味しかったので同じ食事を再現できないかネットで調べていたら、ここが結果で出てきました。マニプール料理専門と言うより、北東インド地方全体の料理品を提供しています。北東インドは全体的に豚肉が良く食べれているので、豚肉好きには良いです。僕は豚の脂身があまり好きではないので、マニプールでよく食べられている魚の料理を中心に頼みました。
お値段も手頃です。ちなみに、酒類は、米からできた現地の地酒ぐらいでビールとかワインはありません。またあのバナナの葉で蒸した魚を食べるために再訪問します!
北東インドでは、発酵した食材(魚、タケノコや納豆など)をよく利用するので、独特の臭みがある場合があります。こればかりは好き嫌いですが、日本も味噌や納豆など発酵食品を結構用いているので、違和感はあまりないと思います。