イスファハーンは、イランで最も多く観光客が訪れる観光都市でしょう。有名なブルーのタイルのモスクはここにあるし、様々な古い遺跡が多く存在しています。また、狭い路地に観光名所があったりするところや全体的の街の雰囲気が京都に似ていると思いました。
第一弾はイスファハーンの世界で二番目の面積を誇る広場、イマーム広場(ちなみに一番目は北京の天安門)の遺跡とその周辺の名所から。広場には2つのゴージャスなモスクと1つの宮殿、そして四方がすべてバザールに囲まれていてすべて400年以上の歴史がある。ここに来ると、何となくタイムスリップした感じです。豪華さのスケールが大きい事から世界中の富の半分は建設当時集まったのでは無いかと言われ、この広場は「世界の半分」とも呼ばれていました。
アリー・カープー宮殿
この宮殿はちょっとしたからくり屋敷の様に部屋によって音が様々な風に響くつくりになっていて、例えば入口は護衛用に壁にボソボソとつぶやくだけで反対側の壁で声がはっきり聞こえたり、演奏室では音楽が良い感じに響くとか。
シェイク・ロトフォッラー・モスク
イスファーンで絶対に訪れたい2つのモスクの一つ(もう一つは同じ広場内のシャー・モスク)。とにかくブルーの模様や彫刻が素晴らしい。入口から内部、モスクの天井までとにかく繊細。さすが有名な観光地なだけあります。
シャー・モスク
シャーとは「王」の意味で、当時は王族専用として建てられたモスクです。シェイク・ロトフォッラー・モスクはこじんまりしていていますがここの模様も同じ素晴らしく繊細。
イマーム広場
確かに広い!この日、最低気温が氷点下になる程の寒さのくせにダウンを車の中に置いてきたのでとにかく寒かった。。。
バザールの中にある伝統的なレストランへ向かいます。
レストラン名はガイドのおススメでBastani Traditional Restaurant。伝統的なこの地の料理が食べれるとの事です。ここの名物はスモモの鶏煮込みシチューとザクロの鶏煮込みシチュー。酸っぱさが美味しかった。後はケバブをたっぷり。
食事代は、4人で食べきれない程食べて更に頼みすぎてテイクアウトしたケバブを含めても4,000円前後。イランは物価が安いです。
食事後は母のまたまた続く買い物タイム。それはガイドへパスして、自分だけ夕焼け撮影しに。夕方になると噴水が出てきてより一層雰囲気が良くなります。でも寒すぎた。。。
セオセポール橋
今度はライトアップされた400年前の橋、セオセポールへ。イマーム広場から少し離れた場所にあります。今ではあるべき川の上流にダムができて、冬のこの時期には水は流れていなく完全に乾いています。
最後は念願の母がとても興味があった絨毯の購入。ガイドの知り合いのショップ。インドだと、「絨毯屋」と聞くと超警戒しますが、イランはそんなに人がしつこくない上にインドの様にガイドやドライバーにたっぷりコミッションが行くシステムでは無さそうなので、安心。ここの絨毯屋は三世代に渡る代々の絨毯商人だそう。場所は、イスファハーンの5つ星ホテルアッバーシーホテルの通りを挟んで反対側にある店。イラン人は「要らない」と言えばそれで引き下がるので本当に穏やか。
母も、当初は絨毯を購入予定はなく、「見るだけ」だったのがあまりにも色々な絨毯を見て魅力的になってしまい、旅行最後の夜でもあり、ありったけの現金(って大した額では無いけど)数枚購入。イランでは、絨毯は使えば使う程(もしくは古ければ古い程)価値が上がるものとされ、金や不動産の様に資産運用として持っているケースが多いとか。今回は国際クレジットカードがイランで使用できないと聞いていたので母も自分もカードを持ってきていませんが、店長はドバイにも口座を持っているのでそのオンライン決済機能を使用すればカードでも問題無く購入できる、と言いました。
この店長の絨毯トークが超面白くて、本気で自分まで購入したくなりました。確かにものが本当に素晴らしいと思う。例えばライターを絨毯に充てて、焦げないとか、模様も魅力的なシンプルな遊牧民調から、カスピ海沿岸地域の超細かい模様まで種類も沢山。生憎今住んでいるインドの自宅で敷くには全く合わないので、今回はパス。いつか日本に住む時には是非一枚はほしい。
アッバーシー・ホテル
イスファハーン最高級のホテル。今回は最後のホテルでもあり、奮発しました。300年の歴史があり、元は商人用のホテル、キャラバンサライ。最高級と言っても古い政府系ホテルで、その古臭さが良かったです。30年ぐらい前にタイムスリップした感じ。部屋は広く、バルコニーからは街並みと岩山が見渡せました。バスタブがあったのはありがたい!
ここのレストランが豪華で凄い(模様が)!
朝食も凄く種類が豊富でした。イランはクリーム系とフルーツ系が美味しい。
この壁アートを見ると、インドのタージマハルがある街、アーグラーにでも来た気分です。それはタージマハルがペルシャの影響を強く受けているのがあり、現に埋葬されたムムターズ・マハル王妃はペルシャ人だし。インドとイラン、歴史的に共通するものが多い。
ホテルの前は整然として、何となくパリの街並みみたいでした(笑)。「世界の半分」まで1キロ強なので観光にも便利。