西洋諸国の航空会社は2010年代になってLGBTQ+に対して寛容になってきていますが、アジアでは近年徐々にオープンになりつつあります。
ここで言う「寛容」とは、航空会社自体が性的マイノリティーに対して差別をしないと言うスタンスであるか、と言う事です。
以前は性的指向によって笑い話のネタにされたり社会から否定されがちであった当事者にとっては、大々的に存在を認めてくれるだけでもっと利用したい!と言う安心感に繋がります。
もちろん、マーケティング戦略もあると思いますが、それでも企業として多様性を重視しているか、していないかで大きな違いはありますね。
今回は地域をアジアに絞って、LGBTQ+フレンドリーなエアラインをランキング形式にまとめてみました。
全ての航空会社を調査できている訳では無いので、もし「ここも大分LGBTQ+フレンドリーだよ!」とあれば、ご指摘下さい!
5位:タイ国際航空
2024年にアジアで3カ国目(台湾、ネパールの次)として同性婚が認められたタイ政府資本のフラッグキャリア。
毎年6月はプライドマンスと呼ばれるLGBTQ+にとってはイベントの多い期間になりますが、航空会社としてパレードに参加したり、同性婚の合法化に積極的な呼びかけをしてきました。
ただ、ネットで検索できた情報はそれぐらいなので、他の4社と比べると影は薄いかもしれません。
4位:セブパシフィック航空
フィリピンを代表するLCCのセブパシフィック航空。
自らのSNSでとてもLGBTQ+フレンドリーな航空会社である事を推しています。
2019年にトランスジェンダーのクルー2名を採用させた事がニュースになりました。
また、2023年6月には自称LGBTQ+によるクルーだけのフライトをフィリピン国内線で運行させました。
2位:JAL・ANA
意外?かと思われるかもしれませんが、日系2社は2016年からLGBTQ+へ取り組んでいます。
両社とも公的に認められている同性パートナーを家族会員として登録をして、マイルの共有ができます(貯める・使う)。
ANAではオリジナルロゴも存在しますしね。
日系二社を2位に選択した理由は、まだ現時点で同性婚が合法化されていない国に拠点を置いていながらも独自の寛容なスタンスを公表している姿勢が素晴らしいなと思いました。
1位:キャセイパシフィック航空
香港を拠点とする老舗エアラインのキャセイパシフィック航空は大株主がイギリス系財閥のスワイヤーグループであるので「アジアの航空会社」と断定して良いか迷いますが、本社が香港にある以上、含める事にします。
キャセイパシフィックはかなりLBGTQ+に対して非常にオープンです。
2019年には自社の宣伝も大々的に男性の同性カップルをモデルにしているぐらい。
この広告は、香港の地下鉄の駅で使用された様です。
自社のホームページではインクルーシブ宣言を掲載し、旅行者には便利なLGBTQ+フレンドリーな香港の観光スポットを紹介しています。
そして機内では、エンタメのオプションに「LGBTQ+」のカテゴリーを設けて、関連する映画やドラマ数もとても豊富!
<対象外>
ジェットスターもLGBTQ+フレンドリーですが、オーストラリアに本拠を置くエアラインなのでアジアの航空会社とはカウントしていません。
まとめ
意外にもアジアで初めて同性婚を合法化した台湾の航空会社はSNSやホームページ上では一切LGBTQ+関連の話題はありませんでした。そして、我らJALとANAは実は2016年から同性カップルに優しかった!キャセイパシフィック航空みたいに大々的にLBGTQ+推ししていないところが日本らしいですね。