航空会社:エチオピア航空
便名:ET 688
フライト区間:アディスアベバ→デリー
フライト利用日:2018年4月17日(火)
予定出発時刻:16:10発
実際の出発時刻:16:48発
予定到着時刻:翌01:10着
実際の到着時刻:翌01:36着
時刻表上のフライト時間:6時間30分
実際のフライト時間:6時間18分
機種:ボーイング767-300ER
利用クラス:エコノミー
座席番号:13L
機材番号:ET-ALP
機材導入日:2005年6月22日
B767-300はエチオピア航空が保有する機材では最も古いタイプで、昨年引退予定でしたが機内をリニューアルする方向で進み、結果的にキープする形になりました。
ビジネスクラスはフルフラットシートになり、エコノミーはシートテレビを外す代わりにWi-Fiによってスマホやタブレットから機内エンターテインメントを楽しむ最新式になりました。
リニューアルされた機材は2機のみで、ほぼデリー便専用になっているのでエチオピア航空の中でも大変貴重です。
このフライトが出発する時間帯はあまり他にフライトの発着も無く、とても静かです。決して「バス停」では無く、どこにでもある様な清潔で利用しやすい空港ターミナルです。これがピークの午前・深夜になると、人・人・人で凄い混雑するので、ストレス無く乗り継ぎできて良かった。
スターゴールドラウンジで美味しいエチオピア料理を味わった後、ゲートへ向かいます。
今回はバスゲートの出発です。期待を持ってスタアラゴールド・ビジネスクラス専用バスゲートで待っていたら、誰も居ない。。。周りのスタッフに尋ねると、専用バスゲートはピーク時だけの運行で、この時間帯は一般ゲートの利用になるとの事。
幸い、一般ゲート付近もこの時間帯はガラガラで、出発便はデリー行きのみだったので座るところも沢山あり、そしてデリー便の乗客数が極端に少ない!220人乗りの飛行機に推定30人ぐらい。
エチオピア航空は、基本乗り継ぎ客メインが大多数でここエチオピアで入国・出国する客はとても少ないです。このフライトの出発時間帯はフライトの発着が少なく、たまたまヨハネスブルグからの乗り継ぎが良かったので、このフライトに乗る乗客は少ないのです。もう一本、深夜にデリーへ出発するフライトがありますが、これはアフリカ各地からのフライトが到着する時間帯になるのでもっと混雑するはず。
深夜になると、ここに座る場所はほぼ一切無く、立っている人ばかりで新宿駅みたいになります。
13年前の機材で、エコノミーのシートの造りは昔のままです。でも、改造されたので古臭い感じはあまりしませんでした。古い機材の割には機内は清潔です。
シートピッチはB737よりは良いですがB777やA350と比べると結構窮屈です。あまり長距離では乗りたくないです。
ただ、嬉しいのはB767がエチオピア航空で唯一窓際の座席配列が2席ブロック(その他機材は3席ブロック)なので、窓好きの乗客にとっては通路へ出やすいというのはポイントが高いです。スタアラゴールド会員の場合はもし今回の様に満席では無い場合、隣席を空けてくれるので、そうなると誰にも迷惑かける事無くトイレへ行く事ができます。そういう意味では、逆に気が楽で良いです。
このシート、元は個人用テレビが搭載されていましたが、そこをUSBポートと電源だけにし、機内エンターテインメントはWi-Fi経由で個人が所有しているデバイスで楽しめる様になっています。エチオピア航空の機内雑誌にも使用方法が記載されています。
ただし、Wi-Fiを利用してインターネットは利用できない(例:メールチェック等)ので、あくまで機内エンターテインメント専用になります。
エンターテインメントコントローラーが元々あったひじ掛けはシンプルに読書灯と乗務員コールボタンだけに変化。
今回のフライトはアディスアベバ空港の信号関係で40分程出発が遅れました。高原で外が涼しいので特に気にならず。
離陸後、早速自分のスマホでエンターテインメントを試してみました。スピードも速く、映画を観ても途中で止まる事はありませんでした。
面白い点が2つ。。。
一つは、何故か映画の選択がアジアン、ヒンディー、アラブ、アフリカン、ヨーロッピアンだけで、ホリウッドや英語のプログラムが一切ありませんでした。肝心の??著作権の問題??なので、日本映画は2本あったけど、一般的な洋画が無いという摩訶不思議。
もう一つの面白い点は、他の機材のエンターテインメントとは異なる映画のチョイス。例えば、邦画だと「A Beautiful Star」と「笑う招き猫」がありました。
今回のフライトでは前者をスマホで観ました。個人のデバイスで観れるというのはある意味使い慣れているので便利なポイントではあるのですが、置く場所が無く、手でずっと持っていなければならないのでスマホ等のホルダーがあれば便利です。タブレットならまだテーブルに置けば観やすいでしょうが、それでも食事中は大変不便でしょう。せっかく、前方シートの元テレビ画面の位置に改造スペースがたっぷりあるのに勿体ない。
音楽の選択でエチオピア音楽が聴けるのは嬉しい。エチオピア音楽は独特で、何気にファンです。
飛行マップについては全体的に黒く見にくかった。
離陸後、機内食が提供されました。ここでも、「ビーフORチキン?」と言われて、内容を聞いても分からなかった様なのでとりあえずビーフを置かれ、確認したらラウンジであったクリーム煮の様なもので肉も固そうだったのでチキンへ替えてもらいました。もう一人のクルーは別の乗客に「フィッシュORベジタリアン?」と聞いていたので、いったい何種類実際のところチョイスが選べたのが不明でした(笑)。
サラダは定番の酢が掛かった豆と茹で野菜で、チキンはインド風チキンカレーでした。昨年アディスアベバ→ムンバイ路線のチキンカレーが激うまだったので、これはあたりかな?と期待しました。飲み物はエチオピアのHabeshaブランドを。付け合わせにパン、クラッカー、クリームチーズ、そしてエナジーバーらしきもの。デザートがけち臭いのは昨年も一緒でした。
カレー。。。見た目はうまそうだったのに、いざ食べると塩分の強く、カレーは水増しした感じであまりイケてなかった。。。アディスのラウンジで美味いインジェラとシチューを沢山食べておいたのは正解でした。
食後に紅茶を頂きました。
デリー到着前に、マフィンと飲み物のサービスがありました。飲み物はファンタを指定。
デリー着陸後、ビジネスクラスを拝見させてもらいました。2017年に従来のリクライニングシートからフルフラットシートへ新しくなり、一番古いタイプの機材ながらビジネスクラスは一番最新型になります。ただし、シートアレンジは2-2-2配列で狭く、またフルフラットになるそうであっても結構短いイメージです。同社が保有しているB777の方が横幅も前幅も広そうなので、B767の新型シートは6時間程度の中距離路線までなら満足いくかもしれません。
<フライトの印象>
フライトがガラガラだったし隣の席が空いていたので窓際に座りながら気軽にトイレへ行けてある意味快適でした。でも、座席自体はシートが厚いため、狭めに感じ、もし満席のフライトだったら結構きついかもしれません。シートテレビが無くなって個人デバイスで観れるのは悪くないけどスマホしか持参しないので画面が小さくて見にくい+置く場所が無いので結果的には不便でした。映画のチョイスも従来の機材よりもかなり限られます(ホリウッド映画が一切ないなど)。クルーは相変わらず「普通」でした。食事もカレーはそんなに美味しくは無かった。エチオピア航空、昨年乗った時はすべての路線で感動したけど、今回は生憎その様な事はありませんでした。
ただ、スタアラゴールド会員への待遇は良く(隣席を空けてくれるなど)、アフリカ路線が充実してとても便利なのでこれからも使い続けます。航空会社自体はしっかり管理・運営されているイメージで安心感はあります。今度はビジネスクラスをもっと利用してみたいですね。
【搭乗評価】
出発空港でのスタッフ対応:☆☆☆
機内クルーの対応:☆☆☆
アメニティー・エンターテインメント・シートの設備:☆☆☆
シートの快適度:☆☆☆
機内食・飲み物のクオリティー:☆☆☆