航空会社:エアナミビア(ナミビア航空)
便名:SW 405
フライト区間:ウィントフック→ビクトリアフォールズ
フライト利用日:2019年4月14日(日)
予定出発時刻:14:15発
予定到着時刻:15:50着
時刻表上のフライト時間:1時間45分
機種:エンブラエルERJ-145
利用クラス:エコノミー
機材番号:V5-WEB
機材導入日:2001年6月1日(アクソン航空へ);2018年5月4日(ウェストエアへ)
今度の搭乗記は超小型機での国際線フライト。エアナミビアは、フランクフルトだけに就航しているA330-200を2機、A319を4機、そしてERJ-135を4機と計10機しか保有しないので乗れるだけでも貴重な体験です。今回は、チャーター会社からリースされたERJ-145なので、実質エアナミビアの機材ではありませんが。
前回、ケープタウンからワルビスベイまでA319を体験し、とても快適で機内食が美味しかった事を記載しました。
まずはレンタカーで市内からホセア・クタコ国際空港までドライブ。成田程では無いけど、市内から40㎞も離れています。土地が余ってるんだから、どうしてもっと市内に近いところに建設しなかったか謎。
レンタカーを返却し、出発ターミナルへ。噂に聞いていた小さい国際空港、本当に小さかったです。でも、ワルビスベイ空港の方がもっと小さかったけど。
チェックインカウンターのホールは人、人、人。とても小さい上に、昼の時間帯は様々なフライトが集中して出発するので、規模が追い付いていません。エチオピア航空は比較的大きな777をこの日飛ばしていました。その他、南アフリカ航空やカタール航空も出発。エアナミビアは、カウンターが2つのみで、僕が向かうビクトリアフォールズ以外にもケープタウンやアクラ等全便を対応していました。
2時間前に空港に入場しましたが、チェックインカウンターで並ぶだけで1時間ぐらいはかかりました。
ようやく発券してくれた搭乗券。チェックインカウンターの対応は比較的良かったです。
そしてセキュリティーチェックも長蛇。ここで30分ぐらい時間がかかる。出国審査は幸いそれほど混雑しておらず。
その後の出発ゲート付近。ボーディングブリッジが無いウィントフック空港、乗客はすべて徒歩で飛行機とターミナル間を移動します。
それにしてももの凄い人。。。座る場所殆ど無い。
予定出発時刻15分前に搭乗が開始されましたが、飛行機まで徒歩なので遅延するかな?と思いました。
飛行機マニアにとってはエプロンを歩くって凄い嬉しい事です。なかなかできない貴重な体験。そこには、エアナミビアのA330、A319、エチオピア航空の777、TAAGアンゴラ航空の737が停泊していました。
そしてこれから乗るフライト、何とロゴも何も無い真っ白な機体!
よくよく機体後方に記載されている機材番号を後で確認すると、ウェストエアというナミビアのチャーター機会社の所有する機材でした。元々は2001年にギリシャのアクソン航空という会社に導入されたのがスタートです。
エコノミーなのに1-2の嬉しいソロシート配列!
エンブラエル機ってすべて2-2の配列だと思っていましたが、その中で小型のタイプになるERJ-145は横幅も狭いんですね。知らなかったです。なので、片方窓際は一人掛けの座席で窓際兼通路側なので、とても気が楽でした。エコノミーなのに何だかファーストクラスに乗っている感覚。
エンブラエル機は短距離路線用に開発されても、シートピッチは割と少し広めなので快適です。
隣にブリティッシュエアウェイズがやってきました。3日後にこの飛行機に乗ります。
小型機の上に搭乗人数もあまり居なかったので、すぐにドアクローズ。定刻通りに出発しました。
成田や羽田でA330-200機なんて割と小さく見えたりする事があるけど、ここウィントフックでは怪獣に見えます。
そして離陸。
気づいたのですが、エアナミビアでは機材ごとにサービスが異なると思います。ケープタウン→ワルビスベイより若干短いフライトでしたが、ホットミールは提供されず、チョイスは無し。恐らく、これはERJ-135のギャレーが小さいのでホットミールが用意できず、更にはチョイスを聞けるほど食事を搭載できないのでは無いかと予想します。
なので、先日乗ったケープタウン路線にはA319とERJ-135の両方が就航していますが、ERJ-135の方が機内食がコールドミールな分、サービスが簡略するでしょう。
離陸。
ウィントフックは緑が多いかと思いましたが、やっぱり空から眺めると砂漠地帯ですね。
機内食はお洒落なボックスで
離陸後すぐにボックスが配られました。機内食です。昔のスーツケースをイメージした箱で、デザインが結構かわいいものでした。
中身はたっぷり入ったサラダの箱とキットカット、そして本格的なパンとバター。
サラダは結構ボリュームがあり、中身はポテトサラダ、パスタとトウモロコシのサラダ、そしてケイジャン風チキンが載っていました。結構美味しかったです。
飲み物は100%のグレープソーダを。こちらも缶を丸ごと一個提供してくれます。
飛行機はオカバンゴデルタ上空を飛行中。
最高のクルーと会話をはずむ
このフライトの一番良かった点は気さくな乗務員。ブロンドでとても可愛かった。一番後方の座席に座っていたので、毎度来るたびに会話が投げかけられました。
「どうしてそんな一人で後ろにポツンと座っているの?」
から始まって、アジア人である事に興味を持って話が弾んだ。このフライト、日本の大手旅行会社主催の団体さんが乗っていて、30人程搭乗していた乗客の半数近くはこちらの団体さんだった。
「機内食を出したら少しお辞儀をされたんだけど、これってどんな意味があるの?あの方たちは中国人?」
と聞かれ、それは日本特有の文化だという事を伝えました。その他、この飛行機は実はエアナミビア保有では無く、ウェストエアというチャーター会社の機体だという事を知り、なるほど、だからプライベートジェットらしい待遇なのね、と思いました。
エコノミークラスでこんなにクルーとお話ができるなんて貴重だし、普通だったら忙しくて手が回らないはずだからあり得ない!
そして着陸態勢に。実は着陸時、シートベルト着用サインが点灯中何度か右と左の窓際を行き来しました(良い子と大人はマネしないでね)。一番後ろの座席だったし、クルーも前方のジャンプシートに座って死角だろうと余裕に思っていました。
着陸直後、ビクトリアフォールズの水しぶきが飛行機からよく確認できました。距離は30㎞程あってもです。滝で流れる水量としては世界最大だという事を確認できます。
眼下は動物保護区でサバンナ地帯が広がります。
そして着陸。思ったより、ビクトリアフォールズ空港は綺麗な外観でした。10年前に経済が一度破綻している国なので、あまり期待はしていなかったですが、ウィントフック空港よりもモダンで大きい。
降りる時、ブロンドクルーから呆れるように
「あんな風にウロチョロ移動したらダメよ!」
と刺されました(笑)。やっぱりちゃんと見てたのね。でも、お話が色々できて最高のフライトでした。
到着ビザを申請する場合は早歩きで入国審査場へ向かおう!
さて、ジンバブエ入国の際、日本国籍はビザが必要ですが空港で取得できます。特に、ザンビアと両国をまたぐビクトリアフォールズは、観光客はザンビア側から滝を観光する方も多いはずなのでKAZA UNI VISAという両国共通のビザを申請するはずです。
この時、日本人の団体さんも皆申請するからどこに並べばよい?みたいな事をツアコンさんが職員に聞いていたので、急いで該当列の先頭へ向かいました。
正解。
すべて手書きでパスポートに書き込みするので、ちょっと時間が掛かります。
所で入国審査官、ペンが無いらしく、ペンある?と聞かれて貸してあげました。
「おぉ、これはMade in Japanか?」
と聞かれたけどChinaと答えらたら残念そうに(笑)
ペンは沢山持っていたからいいけど、通過する時でも返してくれる気配が無いので(こちらから言うまで)、そのペン持っていていいよと言ったら「Thank you」と喜ばれました。
ちなみに僕はペンをお心づけ(チップとは別)代わりに日本製のペンを大量に日本から買っていきました(空港であげたのとは別のやつ)。チップレベルまでは行かないけど、ちょっとしたお礼したい時とか様に。
【搭乗評価】
出発空港での対応:☆☆☆☆
機内クルーの対応:☆☆☆☆☆
アメニティー・エンターテインメント・シートの設備:☆☆☆☆
シートの快適度:☆☆☆☆
機内食・飲み物のクオリティー:☆☆☆☆
<フライトの印象>
先日のフライトは機内食に大感動し、このフライトはクルーと色々お話ができた事が最高のエンターテインメントでした。一人掛け座席というのも有難いですね。シートピッチもこのサイズの機体としては狭くないです。機内食も美味しく頂きましたし、飲み物が缶一本まるごと提供してくれるのも嬉しいです。個人的には、もう一品何か機内食に追加してあれば更に嬉しかったなー。