経済破綻後のジンバブエの今は?

ジンバブエという国は非常に興味がありました。

昔は「アフリカの穀物庫」と呼ばれていて旅行者たちにとっても治安の良さ・人の良さ・物価の安さからアフリカの中の天国だと呼ばれていたのも、2000年になってからすべてが変わりました。

当時の大統領、ムガベが国の多くの農地を所有していた白人農家(彼らもジンバブエ人)を強制没収させ、黒人に分け与えるという事をしたのです。

残念ながら、農業のノウハウを持っていた白人達に叶わず、突然与えられた土地もどうやって畑を耕せばよいのか分からない状態。そのため、多くの農場はそのまま枯れていってしまいました。

その結果。農業はストップ。以前は自給率が100%以上あり、国民に食糧がすべて行き渡っていたのに、今度は生産率が落ちてスーパーではものが無い状態が続き、そしてハイパーインフレに。

通貨のジンバブエドルは前代未聞の100兆ドル札というのまでできた。それが2000年代後半。当然、物価は毎時上がっていくので物々交換の世界に。

最終的にジンバブエドルは流通がストップし、代わりにアメリカドル、南アフリカランド、そして中国元が使用されるようになった。

そして10年後。

ビクトリアフォールズ空港は意外に立派だったし、人はフレンドリーだし、正直歴史を知らなければ破綻がした国だとは思えない。

ビクトリアフォールズにあたっては街中が安全!夜は街灯が殆ど無く暗いのにも関わらず、一人で歩いてものどかで全然緊張感が無い。南アだと、「何かこの雰囲気やばいぞ!」とすぐに感じるのに。

でも中を掘ってみると、ガソリンスタンドには長蛇の列、街中では物売りがジンバブエドルの高額紙幣を買って、と多く来るし(でもインド人と比べると全然しつこく無い)、街中は夜暗い。物価は比較的高いと思う。アメリカドルベースになっているから、そうなるのも理解できる。南アやナミビアのどんな田舎で使えたクレジットカードも、ここでは現金社会。ゲストハウスは停電も頻繁に起こる。やっぱり、生活するにはちょっと大変そうかなぁ。

個人的にはジンバブエはかなり気に入りました。人が紳士的で穏やか、そして優しい。英語もとてもきれい。困難な生活になってしまっているのに、笑顔が美しい。ちょっと皮肉です。

そして、ビクトリアフォールズにはなんとタイ人女性が経営するアジアンレストランがある!Nam Tokというレストランで、ここでクイティアオ・ラートナー(きしめんの餡かけ)を頼んだらめっちゃタイ本場の味だった(幼児期はタイで育っているから、本場の味にはうるさいヨ!)。まさかジンバブエでこんなうまいタイ料理が食べれるとは思わなかった!タイ人も日本語で「オイシイデスカ?」と聞いてくれて嬉しかった。

本格タイ料理@ビクトリアフォールズ
本格タイ料理@ビクトリアフォールズ
Nam Tokレストラン
Nam Tokレストラン
ビクトリアの滝
ビクトリアの滝
ビクトリアフォールズのさびれた線路
ビクトリアフォールズのさびれた線路
ビクトリアフォールズの商業施設
ビクトリアフォールズの商業施設

まだビクトリアフォールズの街は観光で賑わっているので、国として比較するのは対象にならないかもしれない。運転手も、ハラレに行くともっと荒れている、と言っていました。

ジンバブエ大好き♡

滝だけが目当てだったので1泊しか滞在していませんが、この国には豊かな観光資源があるので今度はもっとゆっくりしたい。

早く経済が再建する事を願うばかり。

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