FIFAのワールドカップは毎回熱狂させてくれますが、今回2022年の大会はいつもとは違う雰囲気でした。開幕戦のエクアドル対カタール戦の試合終了後に、日本人の応援団が関係の無い試合のはずなので観客席でゴミ拾いをする映像をバハレーンのインフルエンサーがSNSで発信した事でアラブ世界は驚いていました。
日本人応援団によるゴミ拾いは今回に限った事ではありませんが、日本代表がドイツ戦に勝利した以降は特に様々な海外メディアに注目される様になりました。インドも例外無く。
まずは、ドイツ戦に勝利した後の日本代表のロッカールームがとても清潔で、しかも鶴の折り紙で日本語とアラビア語で「ありがとう」が記載されたメモまで残していた事を絶賛した記事。
サッカー選手なのに鶴なんて折れるの??という驚きの反応が(笑)。多くの日本人は器用ですもんね。
「インドは日本から習うべきだ!特に家、トイレ、そして国を清潔に保つ事に対して。」
「子供の頃に身についた習慣が現れた。世界は見習うべき」
これらのコメントに沢山の「いいね!」が付けられていました。
同じく、インドの大手メディアNDTVが取り上げたのは、インド大手の自動車メーカーであるMahindra & Mahindra社がツイートした内容を紹介した記事。2022年12月時点、時価総額は日産自動車に並びます。
森保コーチがクロアチア戦に敗北して日本チームサポーターへお辞儀をする場面。
Mahindra & Mahindra社会長のアーナンド・マヒンドラ氏が2つの単語を並べた:品格と優美。
このツイートに対してのコメントは、
「謙虚な態度」
「彼、彼のチーム、彼の国と、彼の属する威厳ある文化に尊敬!」
「日本は小さなエラーで敗北してしまったけど、アジアのサッカー史上としては大きな役割を果たしてくれた。」
「日本の価値観はいつも感動を与えてくれる」
日本ベタ褒めすぎて怖い(笑)。
最後は、アメリカのメディアでFacebookで約1,140万人が登録している感動話の記事が中心のUpworthyから。
新しい日本語由来の単語が英語になりそうです。それは。。。
「Atarimae」
Ikigaiの次はこれですか?
記事では、当たり前と言うのは子供の頃から身についた自然、普通、当然の行動という様に訳されています。日本の学校では生徒が清掃する文化を説明し、「いつか誰かが清掃してくれるからと言う発想は間違えている」と訴えています。
もちろん、この様に自分で散らかしたものを後処理をするのはアメリカや他の文化でもありますが、ここに「atarimae」と言う単語で表現する事で理解しやすくなる方もいらっしゃる様です。
インドにもっと広まって欲しい
個人的には、カースト制度が根強いインドで自分で身の回りの掃除ができる人が増えてほしいと思います。基本、掃除はカーストが低いか不可触民に属する方々がする仕事とされ、完全に人任せ。トイレ掃除なんて論外。今雇っている清掃婦さんでさえ、コックもしているから便器掃除はしない、と言う契約です。便器は自分で洗っていますが、よく考えると「なんか可笑しいなぁ〜」と思ってしまう事も否定できません。
まとめ
世界では日本人のAtarimaeの行動が評価される。これだけ絶賛されると、逆に日本人への期待が高すぎてハードルを上げられてしまっていますね(笑)。世界の覇権国家はアメリカであるものの、ソフトパワー(軍事力では無く、アニメ、技術、文化的な魅力)では世界に負けていません。日本の停滞している経済とうまく調和させたら、もっと成長できるはず!