インド:チップと小銭を一緒にしないで!

先日調べ物していた時に、たまたまサーチで引っかかった5年前のブログ記事。元インド在住の著者さんで、以前直接やり取りもさせて頂いた事があり、懐かしいブログでした。でも、一点引っかかった事があったので、シェアしたいと思います。

記事の内容は、ラージャスターン州の放置された遺跡にインド在住者の日本人6名で訪れた時のお話。

現地の案内人がやってきて勝手にガイドをし始め、観光終了後、案内代欲しい!と言われたそう。

その案内人にRs. 20(当時の換算レートで35円ぐらい)を渡したのにも関わらず、お礼の言葉も無くそのまま立ち去った事に対して、礼儀が無い、と著者さんが表現されていました。

お気持ち解りますが、Rs. 20を渡すぐらいだったら、何も渡さない方が無難です。

恐らく、この案内人は馬鹿にされたと思われて、逆効果だったかもしれません。

場所や時間、案内の質によりますけど、もし満足されたなら、当時の物価水準でも最低Rs. 100を支払って妥当だったかと思います。

もしいまいちだったのあれば、頼まれていないのに案内された訳だし、「ノットグッド!」と言って何も払わないのもありです。

もう一つの例。

以前、日本から団体のお客様が、ホテルのポーターへのチップとしてRs. 5やRs. 2等の小銭を渡していたらしく、そのポーターが屈辱に感じた事を現地の協力会社へ伝えた様です。

これも、正直何も渡さない方が良かった。。。コイン類は価値の無い安いものと同等レベルの扱いなので、重いからただの処理で利用された!と思われても仕方が無い。

日本はチップの習慣が無いのでこういう行為を考えるのはとても面倒臭いのですが、貧富の差が激しいインドでは、バクシーシと呼ばれる金銭に恵まれた人間がそうでない人間に施しを与える行為は当たり前の事であり、もしとても気持ち良くサービスを受けたのであれば、本来ある対価とは別にその個人へお心づけを渡す習慣があります。

決められた値段よりも多めに渡す事は罪では無い

先日ご紹介したデリーのストリートアート地区でのお話。同行した友人がサイクルリクシャーのおっちゃんと交渉した時、当初Rs. 300と言われたのを値切ってRs. 150にしました。

地域内を2時間20ヶ所ぐらい文句言わずに回ってくれ、流石に安いと思いました。最後、契約通りRs. 150渡しても良かったのですが、このサイクルリクシャーのおっちゃん、どんなに頑張ってももっと稼ぎの良い仕事に就く事なんてできないんだろうなぁ、と思うと、切ない。もちろん、相場というのもあるのだけど、もし自分が彼よりも何十倍、いや、何百倍の財産を持っているとしたら、少しでも彼の生活レベルを上げてあげても良いのでは無いか、と思ってきます。結果的に、2倍の当初の言い値であったRs. 300を支払う事にしました。

でも、相手からお礼の言葉はありません。言われる時もありますが、通常は満足そうな笑みを浮かべて去っていきます。経済的に恵まれた者が、少ない稼ぎでやっと日々の生活を支えられるぐらいの人からお礼の言葉を期待する必要は無いからです。

お世話になったサイクルリクシャー
お世話になったサイクルリクシャー

まとめ

この記事で伝えたかった事は。。。ケチしないで!もし気持ちの良いサービスを受けたら、それに見合った対価をしっかり支払って!チップの習慣が無い文化に育った者としてはどうしても言われた金額通りに動くか最低限の支払いしかしなくなりがちですが、インドではそれとは別に社会貢献として値段の付いていないお心づけを渡す事は一般的です。

にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ
↑インド情報に関わる様々なブロガーさんの最新記事が表示されます。

スパム防止のため、コメントは管理者が承認してから反映されます。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

最近の投稿

アーカイブ

過去投稿
上部へスクロール