(この記事では、アラスカ航空のホームページでマイル購入から特典航空券として発券するまでの順序を、スターラックス航空を例に解説していきます。
スターラックス航空以外で発券の際はステップ①までスキップ下さい。)
スターラックス航空の特典航空券がアラスカ航空のホームページで発券可能になりました。
もし、成田⇄台北間のビジネスクラスに安価に乗りたいのであれば、必見です。
エコノミークラスで活用するには価値はそこまで無いので(逆にこの方法だと高くなる場合がある)、あくまでビジネスクラスに興味があれば賢い方法かもしれません。
値段を先に申すと、この手法で得られる成田⇄台北間往復ビジネスクラス最安値は総額USD 720前後です。
スターラックス航空とは?
2020年初頭に、台北⇄マカオ間を初便として就航させた台湾の新興航空会社。創業者はパイロットでもあり、非常に内容の凝ったサービスを提供する事で有名になり、多くの航空ファンの心をくすぐります。
ドアのついた完全個室型のビジネスクラスシートが搭載されているA350は2023年7月現在、成田に就航中です。
短距離路線でも機内食は手を抜かず、台北の有名レストランとのタイアップ料理を提供。事前に指定もできる。
2023年7月現在、日本路線は以下の通り。
札幌、仙台、成田、関西、福岡、熊本、那覇の7都市。
この中で、札幌⇄台北路線は距離の関係かアラスカ航空経由だととても高額になってしまい意味が無いので、お勧めしません。
熊本、関西、仙台はスターラックス社から有償チケットとして直接購入する場合とほぼ同額なので意味なし(こちらの方がマイルが貯まる)。
福岡と那覇は、有償チケットだと往復10万以下になるので逆にアラスカ航空経由の方が高くなる。
成田便のみ、有償チケットの往復最安値が15万円前後なので、アラスカ航空で手配した方が3割程安くなります。
※上記の写真全てと路線図はスターラックスの公式ホームページより引用。
ステップ①:アラスカ航空のマイレージプラン会員になる
アラスカ航空のマイレージプラン会員になるのはとてもシンプル。
公式ホームページであるalaskaair.comへアクセスします。
画面右上の「Sign up」をクリック。
ページの下の方にある「Primary departure city」は北米の都市のみの選択になるので、適当に選んで問題なし。
ステップ②:希望のフライトを検索する
検索はトップページの画面では無く、「Mileage Plan」タブの「Book award travel」を指定します。
例えば、9月15日〜17日の2泊3日で計画するとしましょう。
出発は東京から。羽田、成田、東京両空港の3つから選べるので、まぁ無難にTokyoで。因みにスターラックスは羽田に就航していないので、羽田で検索してもオプションは表示されません。
もし、日付が確定している場合にはそのまま希望の日にちを入力すれば良いですが、カレンダー機能があるのでここから飛ぶのも便利です。必ず、「Use miles」をチェックしましょう。特典枠は少ないので希望の日に必ずしも空席があるとは限らない。
そして「Find Flights」で検索。
画面左側にクラスを指定できるので、「Business 」にチェックを。
往路と復路両方の空席状況が同じ画面に表示されます。
余裕ですね、希望の9月15日〜17日は問題なさそうです。
日付をクリックしましょう。
まず往路から。
何故かエコノミーとプレエコ(プレエコはA350機材だけに搭載)が同じマイル数。けど今気にするのはビジネスクラス。2便のどちらか選べますね。
復路を見てみましょう。
エコノミーが15,000マイル、プレエコ22,500マイル、そしてビジネス15,000マイルと訳の分からないマイル設定になっていますが気にしない。
さて、ここでフライトを見つけたら、次はマイルを購入します。
往復30,000マイルが必要になります。
片道15,000マイルはあくまで一番低い設定であり、37,500マイルの場合もあります。
片道15,000マイル以上はそこまで価値が無い(スターラックスから直接有償チケットとして購入した方が安い)。
片道だけの発券も可能なので、例えば行きは別の航空会社で片道手配をして、帰りはスターラックスのビジネスクラス、という方法もできます。
ステップ③:ボーナスマイル付与キャンペーン時に購入する
アメリカの航空ブロガーである、One Mile At A Timeのこちらのページから、最新のキャンペーン情報が確認可能。
大抵最低2ヶ月に1度の頻度で、2週間〜1ヶ月間このボーナスマイル付与キャンペーンを行っています。
会員によってボーナスマイルの比率は異なりますが(例えば最高60%の時、筆者は40%でした)、キャンペーンでない時に比較するとお得である事は間違いありません。
2023年1月〜8月の間に5回のキャンペーンが実施されています。
キャンペーンの時期に、マイルを購入しましょう。
ステップ④:キャンペーン時にマイルを購入する
アラスカ航空のホームページに戻り、「Mileage Plan」→「My account」→「Buy and share miles」を選択。
この様な画面がキャンペーン時に現れます。
この時、筆者の場合は:
*3,000〜14,000マイルの購入で、30%の追加ボーナス
*15,000〜100,000マイルの購入で、40%の追加ボーナス
が適応されました。
次に進みます。
この画面で、合計が必要マイル数になる様に選択します。
30,000マイル以上で一番ギリギリに収めるには、「22,000 + 8,800」を選択。
実質、22,000マイル分で、40%のボーナスが加算されるので合計30,800マイルになります。
マイルの費用は1,000マイルあたり、USD 27.5。
別途、7.5%の諸税が加算されます。
そのため、支払い総額はUSD 650.38。
クレジットカード詳細を入力して、「Pay now」へ進みましょう。
決済が完了したらこの様な画面が現れるはずです。
注意:会員なったばかりのマイル購入は制限があるか反映まで時間がかかる
アラスカ航空のネックは、ここ。まだ会員になったばかりだと、マイルが購入できる様になるまで10日間待たなければならない場合があります(以前はそうでしたが、今でも同じ状況であるかは定かではありません)。
もしくは、マイルの購入が完了できても、実際口座にマイルが反映されるまで2日程かかる場合があります。筆者の場合そうでした。もしその間に空席が無くなってしまったら!という代案を考えなければなりません。
日程は臨機応変に対応できる事が大切です。
一度購入したマイルはもう現金には戻らないので。
アラスカ航空はワンワールドアライアンスに属するため、万が一スターラックス航空のオプションが外れても、以下の航空会社の特典航空券が発券可能です。
ワンワールド系以外でも、今回のスターラックスの様に独自の提携先航空会社も豊富です。
ただし、必要マイル数は提携先航空会社によって大幅に変化するので、検索画面で事前調べすると損は無いでしょう(生憎早見表が存在しない)。
また、不正防止のためカード決済のトラブルなども初回に発生する場合もあるので、アメリカにあるアラスカ航空のコールセンターに電話をしなければならない状況もあるかもしれない。日本語対応は無く、英語かスペイン語のみです。
ステップ⑤:検索画面に戻り購入手続きへ。
ステップ②を繰り返します。
フライトを選択したら、次は確認画面。
そして搭乗者情報を入力。
旅行保険は任意なので必要なければ「No」を。
USD 67.10は諸税として発生するので、再度クレジットカード詳細の入力が必須。
無事発券が完了したら、以下のメッセージが表示されます。
ここに記載の予約コードは、アラスカ航空のコード。
予約完了後、確認メールが送られてきます。メールが届かなければ、画面右上の会員情報タブの「Trips」で詳細が確認できます。
メールで確認したいのは、2点。
スターラックス航空の予約コード(この後スターラックス航空に問い合わせをして座席指定をしたいため)、とEチケット番号(発券された証明のため)。
スターラックスのホームページで予約コードを入力しても、現時点ではまだアラスカ航空と連携がされていないのか、エラーが起こってしまいます。
そのため、直接スターラックス航空に電話をして座席指定を済ませました。
後日、システムの状況が改善されるを期待します。
という事で、今回はUSD 650.38+66.9=USD 717.28にて、スターラックス航空成田⇄台北往復を手配する事ができました。
もし変更やキャンセルが発生した場合
アラスカ航空では、なんと変更やキャンセルが無料!しかも、オンラインでとても簡単にできちゃいます。
めっちゃ良心的!
「Trips」を選択。
「Change reservation」を選択。
変更方法は、同じ旅程で日付だけを変更するか、全く新規のルート(例えば台北では無くてバンコクへ、等)の2種類まで指定できるので本当に便利です。
次に、日付の選択画面が現れるので希望の日にちを選びます。
追加のマイルや差額が無ければ、ただの$0、もしあった場合には記載がされます。
この様に本気で手数料一切なし(発券手数料でさえ!)。
まとめ
多少リスクはありますが、この手法だと正規のチケットより3割〜5割程安くスターラックス航空のビジネスクラスに乗る事ができます。必ず、日程を決めてからマイルを購入する事にしましょう。この様なマイルは時間と共に改悪化されていくので、いつ必要マイル数を事前予告無しに一気に上げていってもおかしく無い。
マイルを購入→特典航空券にする手法は、メリットとデメリットをしっかり把握する事が大切です。