マイルを購入して特典航空券を得る手法のメリットとデメリット

ビジネスクラスやファーストクラスに安く乗る手法として話題なのが、特定の航空会社のマイル・ポイントをボーナスキャンペーン中に購入して、それを特典航空券へ換える事。

このやり方だと、正規の運賃よりも大幅に安くなる場合があります。その代表的な例が、つい最近キャセイのファーストクラスで香港→パリまで14時間のフライトを総額USD 1,448で発券できた事。正規航空券の7分の1の金額です。

キャセイのファーストクラス
キャセイのファーストクラス

また、日本からインドまでキャセイのビジネスクラスで往復がUSD 1,000前後で発券する事も可能です。

キャセイのビジネスクラス
キャセイのビジネスクラス

このブログでは、アラスカ航空のマイルでJALの特典航空券へ換える方法を進めていましたが、生憎、JALに至っては最近改悪が実施されました。

この記事では、この手法によるメリットとデメリットを紹介したいと思います。

<メリット①:大幅に正規運賃より安くビジネスクラスやファーストクラスに乗れる>

何と言ってもこれに尽きる。普通に上級クラスのチケットは一般人には購入しづらい金額ですが、この方法であれば何とか夢が叶えられそう。

エコノミーは通常の割引運賃等とそこまで大差が無い場合が多いですが、たまぁに競争の無い路線でエコノミーがかなり高額な場合は、このマイル購入方法も重宝します。

<メリット②:変更やキャンセル条件が緩い>

正常のチケットであれば、安い運賃程変更やキャンセルが不可になったり、可でも手数料が異常に高額だったりする事がありますが、マイルやポイントを購入して特典航空券にする際にはこの様な変更料がそこまで高く無いです。

アラスカ航空の特典航空券は変更手数料無料(2023年5月時点)だし、アビアンカ航空やエアカナダも手数料がUSD 50〜150前後(2023年5月時点)。

<メリット③:往復で航空会社やクラスを分けたりする事ができる>

通常の航空券だと、往復チケットを手配する際は同一航空会社で、且つ往路ビジネスと復路エコノミーなど別々にクラス分けができない場合があるけど、特典航空券の際は片道づつの発券なので、復路は航空会社を変えてルート変更をしたり、クラスも分ける事ができる。

メリットはこれぐらいです。

結構デメリット(どちらかと言うと、注意点と捉えて下さい)もあるので、気を付ける必要があります。

<デメリット①:空席を探すのが困難>

この手法は特典航空券枠になるので、数に制限があります。エコノミーはまだ可能性がありますが、ビジネス以上になると同便で4席確保できたらラッキーで、2席や1席しか開放しない場合もある。なので、同伴者が居る際にはかなり日程にフレキシブルになった方が良いです。

最近では、出発日が近い方が枠が開放されたり、逆にかなり先でないと空席が無い場合等、提携先の航空会社によってまちまち。結構この検索で労力を使うので根気が必要です。

<デメリット②:ボーナスキャンペーンの最中にマイル・ポイントの購入時期を合わせる>

ボーナスマイル・ポイントキャンペーンは、年に頻繁に行われますが、常時では無いです。予定を計画したら、そのキャンペーンまで待った方が大幅なお得にはなりません。いつキャンペーンが開始されるかも事前に分からないので、待つ必要があります。

各社とも、最低2ヶ月に1度程、そして1回のキャンペーンあたり最低1週間程の期間を設けている事が多い。

会員登録すれば、メールでキャンペーンが開始された際には案内がやってきます。

代表的なのはアラスカ航空以外にエアカナダ、そして南米のアビアンカ航空があります。

エアカナダのボーナスポイント付与キャンペーンの案内
エアカナダのボーナスポイント付与キャンペーンの案内

<デメリット③:事前予告も無く急な改悪が実施される場合がある>

これが最大のリスク。例えば、アラスカ航空の場合、2016年のJALと提携開始以降、日本⇄アジア路線は片道エコノミーが15,000マイル、ビジネスが25,000マイルとかなりお得でしたが、2023年3月に急遽必要マイル数を大幅にアップしました。今では同路線が各25,000マイルと50,000マイルと、ビジネスクラスに関しては2倍に。こうなるとお得感が薄れてきます。

そのため、マイル購入後はすぐに特典航空券に換えるとしないと、損する場合があります。

<デメリット④:「お化け」枠が出没する時がある>

英語でPhantom Spaceと呼ばれるのですが、所謂空席が無いのにシステムエラーで空席がある様に見せかける事です。この場合、予約時にエラーとなります。アラスカ航空のサイトで時々ある現象です。

これがお化け枠かどうか調べる方法としては、アラスカ航空であれば同じワンワールドパートナーであるJALやブリティッシュエアウェイズのホームページから特典航空券の空席検索をして照らし合わせる事。大抵、これらは同じアライアンス同士であれば一致しているので。

<デメリット⑤:マイルやポイントは一度購入したら現金へは戻せない>

はい、折角購入したマイルやポイント、システムの不具合で予約ができなかったとか、改悪されて足りなくなって必要が無くなった場合、現金へ戻せません。何とか違うルートで使用するか工夫して使い切るしかありません。幸い、アラスカ航空やエアカナダ(条件付き)であれば、一度購入したマイルやポイントは失効しません。

<デメリット⑥:オンラインの不具合でコールセンターへ電話する可能性がある>

これ、実際何度かありました。発券手続きを終えたと思ったら、何かのエラーでコールセンターへ連絡してくれ、というメッセージが現れたり、何かの不具合でEチケット番号を得られなかったらコールバックをしてくれ、等。

この場合、基本外国語対応(アラスカ航空は英語、エアカナダは英語かフランス語、アビアンカ航空はスペイン語か英語)になるので、ある程度の語学力が必要になります。

<デメリット⑦:航空会社の都合で変更やキャンセルがあった際は発券元に問い合わせる>

例えば、アラスカ航空のマイルでJALの特典航空券をゲットしたとしましょう。突然、パンデミックで予定フライトが変更されてしまった。或いはキャンセルされてしまった。その時、JALは一切の責任は無く、チケットの手配元であるアラスカ航空に問い合わせる必要があります。これはこの手法に限った事では無く、例えば旅行会社や第三者経由で手配したチケットは手配元の権限になります。

(これがあるから、通常筆者はできるだけ予約サイトを含む旅行会社でチケットは手配せず、直接航空会社のホームページから購入する様にしています。何かあった時直接対応してくれるからです。よほどこのマイル・ポイント購入手法によってお得に入手しない限り。)

まとめ

マイルやポイントを購入して特典航空券へ換える際の順序は:①空席を確認する→②マイル・ポイントをキャンペーン時に購入する→③すぐに特典航空券へ換える風にしましょう。購入してしばらく保持するといつでも改悪されるリスクを防げるからです。無事発券できた時の喜びと達成感は一味違います♪

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