このブログではアラスカ航空のマイルを購入して特典航空券にする方法を何度かご紹介しておりますが、提携先であるJAL特典航空券の条件が最近改悪がされた事だし、今回は初登場のエアカナダで同様のプログラムを案内します。
<アエロプラン:エアカナダのマイレージ会員プログラム>
ANAのマイレージプログラムがANAマイレージクラブ、JALの場合がJALマイレージバンクと呼ばれる様に、エアカナダのプログラムはアエロプラン(Aeroplan)と呼びます。
尚、アエロプランでは「マイル」では無く、「ポイント」と呼ばれているので、当ブログでは「ポイント」として紹介します(実際どちらも同じ事)。
<提携航空会社がなんと51社!>
エアカナダはスターアライアンス系航空会社ですが、その他の提携航空会社もとても豊富です。その数、エアカナダを除いて51社!
特に、中東系はとても豊富で、エミレーツやエティハド航空を始め、日本に未就航かつ評判の良いオマーンエア、ガルフエアとも提携しているのでオプションが広がります。
エアカナダのホームページで提携先航空会社が確認できます。
<ポイントの購入が可能>
アラスカ航空と同様に、エアカナダでもポイントを購入し、特典航空券に換える事が可能。上級クラスでは特に普通にチケットを購入するよりも大幅に安く手配できる場合があります。事例を見てみましょう。
希望:
*関西⇄ロンドン往復
*6月14日出発、22日現地発
*ビジネスクラス利用
*信頼できる航空会社を指定したい
<まずは普通の航空券購入で幾らになるか検索>
筆者はグーグルフライトで料金比較しますが、この様なサイトは色々あるので慣れているのがあればそれで良いかもしれません。
最安値は、354,590円。ビジネスクラスとしてはかなり破格ですが、途中バンコクとコロンボを2箇所を経由するJAL+スリランカ航空の組み合わせ。他と比較すると、安価だけど何となく心配があります。時間もかかるし。
そこで、条件を絞って経由地を最高1箇所までにします。
「信頼できる航空会社を指定したい」となると、エミレーツやシンガポール航空、ルフトハンザあたりでしょうか。大体60万円〜88万円のレンジ内になります。
職場負担とかでは無い限り、即決して購入できる金額では無いですよね。
<エアカナダのホームページで検索する>
次にエアカナダのホームページでチェックしてみましょう。
必ず「Book with points」にチェックを入れましょう。そうしなければ、普通の航空券のオプションが表示されるので。
ルフトハンザのオプションが表示されました。関西→ミュンヘン→ロンドンヒースローですね。往路の必要マイル数は最低80,000マイル+CAD 118(カナダドル)。
フライトを選択すると、2つのオプションが表示されます。ポイントが高い方は変更代・キャンセルが無料。安い方は両方とも可能だけど手数料がかかる。
でも、手数料はべらぼうに高額では無い。変更代は片道1回あたりCAD 100、キャンセルはオンラインの場合だとCAD 150。こちらは2023年5月時点の情報(現在CAD 1 = JPY 104)。
安いポイントの方を選択して復路のオプションを。
ルフトハンザがスムーズなので、また往路と一緒のルート。ロンドン→ミュンヘン→関西で。80,000ポイント+CAD 401税(イギリスの空港税鬼の様に高い・・・)。
これ以上は会員では無いと先に進めないので、とりあえず必要ポイント数と諸税の金額が分かった。
合計160,000ポイント+CAD 569
さて、この160,000ポイントとはいくらで買えるの???
<アエロプランでポイントの金額を確認>
ここは、一度会員になってログインをしなければならないのだけど、結論から言うと:
通常は1,000ポイント=CAD 35。約3,600円。
160,000ポイントだと・・・576,000円。
もう一度上のグーグルフライトのスクショを確認しましょう。同じ日程でルフトハンザだと、872,000円。まぁ、安いけど、少し足せばエミレーツが600,000円ちょいだし、わざわざポイントシステム面倒臭いから、やっぱりいいや、エミレーツの航空券を購入して行きまーす。ってなりそうです。
待った、ここから朗報!
<頻繁に行われるボーナスポイント付与キャンペーン>
アエロプランでは、年に何回か頻繁にボーナスポイント付与キャンペーンを実施しています。そのキャンペーンの確認方法はこちら。
丁度5月29日に一旦終わりましたが、恐らく2ヶ月以内に復活するでしょう。
2023年だけでも、5月29日までに既に5回のキャンペーンが実施されました。1回あたりのキャンペーン期間は1週間〜2週間程。
ボーナスは最低80%から最高110%付与(2023年1月〜5月の間)。
例えば、最高95%付与時にマイルを購入する過程で、想定しましょう。
<購入金額によってボーナスポイントの割合が変わる>
アエロプランの会員ページで、以下が確認できます。
60,000ポイント以上を購入すれば、最大の95%ボーナスが適用される。
ルフトハンザの関西⇄ロンドン往復ビジネスクラスは160,000ポイントでしたね。
95%のボーナスポイント付与時、90,000ポイント分の購入で、175,500ポイントをゲットできます。
金額はCAD 3,150、もしくは本日の換算レートで33万円弱。
この場合、1ポイントあたりの日本円換算は約1.9円になります。
あと、諸税CAD 569が加算されるので、
総額約39万円。
普通に購入すると87万円なので半額以下ですね。
15,500ポイント余っちゃうけど(汗)。
大丈夫、余ったポイントはまた使えば良い。
日本の国内線がANA普通席片道8,000ポイント(韓国路線も同様)からだし、日本から台湾、中国、香港までも片道12,500ポイントだから。
話を戻して購入画面へ進めてみましょう。
面白いのは、ポイントと現金と比率を分けて支払う事ができる。
ボーナスポイント付与が95%で購入した場合、どの4つのオプションを選択しても、そこまで金額のが大差ありません。
また、嬉しいのは購入後、24時間以内のキャンセルはポイントが全額返還(現金部分は返金)される事。
<会員になるのは至ってシンプル>
ホームページの右上にある「Sign in」から「Join Aeroplan」で必要情報を入力するだけ。
<分かりにくいポイントの購入ページ>
こちらがアエロプランのポイント購入ページです。会員になってからログインをしなければ、先に進みません。
「Buy points」を選びます。
ここから、ポイント購入のページへ進む事ができます。
<ポイントは条件付きで失効しない>
アエロプランでは、18ヶ月の間何かしらの取引があれば、ポイントは失効しません。取引には、特典航空券へ交換するだけでは無く、ポイントの購入、慈善団体への寄付、第三者への移行などが含まれます。
<必要ポイント数は一部を除き各提携会社一律>
こちらでアエロプランによる特典航空券の早見表が確認できます。
<メリットとデメリットをしっかり見極めましょう>
この記事ではポイント購入による特典航空券の手配がまるで簡単な様に説明しましたが、実際はパンデミック終息後の需要増加のためか、長距離路線である程、希望の日付に空席を探すのは結構厳しいです(アジア路線はハードル低めです)。前回の記事にメリットとデメリットを記載したので、一度確認される事をお勧めします。
<まとめ>
エアカナダのアエロプランでは、ボーナス付与キャンペーン時にポイントを購入するととてもお得に上級クラスを始めとする特典航空券へ替える事ができます。変更やキャンセル手数料はそれほど高額では無く、また発券後24時間以内の変更やキャンセルは自由だし、アカウントでしっかり何かしらの取引を一定期間すればポイントは失効しない。