JALのブランドイメージぶち壊し!外国人が失望する国内線クラスJ

インバウンド需要が増加すると共に、日系航空会社の知名度が世界的に上がってきている事は確かでしょう。

JALは近年、世界でトップクラスの航空会社としての評価も高く、様々な国際ランキングで上位に現れる様になりました。

そんな中、残念な事があります。

それは国内線のクラスJ。

これは外国人利用者の勘違いによって、ブランド力の低下に繋がっています。

その勘違いとは:

クラスJはビジネスクラスだと思われている

日本に住んでいる方であれば、クラスJは普通席にわずかな差額を支払う事で、ちょいゆったりした座席が提供される事は理解できていると思います。

座席が若干広くなる以外、普通席とサービスの差別化が無いのも承知の上ですよね。

クラスJの座席
クラスJの座席

ところが、国際的には「クラスJ」はビジネスクラスだと思われがちです。

なので、ビジネスクラスでは当たり前の優先チェックイン、ラウンジ利用資格、優先搭乗、機内食、受託手荷物特別配慮が一切無いと、絶望されます。

YouTubeで「JAL  Class J」と検索すると、サムネやタイトルから間違いだらけです。

多くに「Business Class」と表記されています。

完全にクラスJ=ビジネスクラス表記
完全にクラスJ=ビジネスクラス表記

世界で最も人気ある航空系ブログ、One Mile At A Timeの著者でさえ、これからJAL国内線のビジネスクラスに乗るのが楽しみだ!なんて記載がありました。

JALA350-900「ビジネスクラス」と記載
JALA350-900「ビジネスクラス」と記載

なんでこんなに勘違いされているの?

これは、名付けに問題があります。

航空業界では「J」はビジネスクラスの略称

クラスJの「J」は恐らくJALの「J」が由来だと思いますが、これが誤解を生みやすい。

航空運賃は略する時、ファーストクラスが「F」、ビジネスクラスが「J」もしくは「C」、そしてエコノミークラスが「Y」とされています。

なので、「クラスJ」という名称はいかにもビジネスクラスです!って宣伝しているようなもの。

実際利用者からはがっかりな感想を多く見かけます。

クラスJに関する投稿
クラスJに関する投稿

上記のフェイスブックグループの投稿では、

「”J”クラスと称しているのに、食事なし、ラウンジ利用できず、一切の優先サービスが無い。座席はビジネスというよりもプレエコだ!」

YouTubeコメント
YouTubeコメント

こちらのYouTubeコメント欄では投稿者が

「名称は他のアルファベットの方が誤解を生みにくい;ビジネスクラス以外を指すものであればw」

と記載していました。

問題はやはりビジネスクラスを想像させるアルファベットのJ。

提携パートナーや代行業社も勘違い?

スカイスキャナーでさえ、国内線のフライトを検索する時、本来存在しないはずの「ビジネスクラス」で検索するとJALのクラスJが表示されます。

例えば、羽田→札幌間。

スカイスキャナー羽田→札幌ビジネスクラスで検索
スカイスキャナー羽田→札幌ビジネスクラスで検索

エコノミーで検索するともっと安い金額が表示されるので、これは消費者側からするとビジネスクラスで手配していると確信するでしょう。

スカイスキャナー羽田→札幌エコノミークラスで検索
スカイスキャナー羽田→札幌エコノミークラスで検索

恐らくワンワールド系を中心とする他社のマイルでJAL国内線を特典航空券として発券する際、このクラスJをビジネスクラスと同一に捉えられている可能性があります。

そうすると利用者は確実に絶望しますよね。

クラスJは改名した方がよくね?

すしまるからの提案としては、「プラスクラス」(SASやユナイテッド航空ではプレミアムエコノミーにこの様な名称をつけている)や「普通席アルファ」みたいに、一般の座席よりちょい広いだけよーっていうのをイメージさせられる名称が良いと思います。

或いは、金額を上げてサクララウンジアクセスを可能にして、機内食を提供する、優先サービスを導入して完全にビジネスクラス化させる事もありかと。

クラスJはプレミアムエコノミーなのか?

このノリだとクラスJはビジネスクラスで無い事は確かです。

座席も一般的なビジネスクラスより狭く、どちらかと言うとプレミアムエコノミー。

では国内線のプレエコか?と言われても、座席以外は普通席(エコノミー)と一緒なので、ただの「座席の広いエコノミークラス」以外なんでもありません。

ただし、プレエコと称してもまぁ国内線だし優先サービスが一切無いのはしょうがないか、とまだ個人的には許せるかなぁ、と思います。

JALも設立当初はそこまで意識していないと思うので、クラスJはどのカテゴリーに当てはまるか謎ですね。

提携パートナーや代行業社に説明義務あり!?

クラスJを他社のマイルで発券が可能にする場合(ブリティッシュエアウェイズやアメリカン航空など)、しっかり相手に説明してビジネスクラスで無い事を明確にしないと責められるのはJAL自身!

スカイスキャナーに表示される代行業社にも!

JALさん、せっかくのブランドイメージがクラスJによって崩れてしまい、勿体ないですよ!

まとめ

どうしてもSNSのエアラインコミュニティー上で荒れてしまうのが外国人訪問者のクラスJにがっかりする投稿や動画。そりゃ、言葉悪いけど毛の生えた普通席の様だから、ビジネスクラスとして期待されたら絶望します。これには「J」という略称が一般的にビジネスクラスを指すので、改名して、しっかり関係者に説明しないと永遠に誤解は続きそうです。

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