噂に聞いていたエバー航空ビジネスクラスの評価の高さ。
今回ブリスベン→台北と、台北→東京の2区間に乗って、感動したポイント7点と、あれ?と思ったポイント2点を記載します。
スゴイ😍①:長距離路線のシャンパンや蒸留酒は他社のファーストクラスレベル
ぶっちゃけ、シャンパンの味なんて違いが分かる筆者では無いのでそこまで感動する事ではありませんが、少なくても予算かけるなぁ、と感心するのが長距離路線で提供される銘柄。
2025年5月時点、ヨーロッパとブリスベン線のビジネスクラスではローランペリエ・グラン・シエクルを搭載。
このボトルは、ルフトハンザ航空、ブリティッシュエアウェイズやエールフランスのファーストクラスで提供されるものです。
2019年のクリスマスイブには、羽田のJALファーストクラスラウンジで期間限定の提供された事もあります。
また、シャンパンだけで無く、同様に他社ファーストクラスでしか提供されないジョニーウォーカーのブルーラベルや、台湾産シングルモルトウィスキーのカバラン等、酒類はかなり市場価値の高い銘柄を揃えています。

スゴイ😍②:長距離路線で提供されるパジャマの質が良い
エバー航空は、ビジネスクラスとしては珍しくパジャマが配布されます(日系の様に使用後に回収されるのではなく、持ち帰り可として)。
そのパジャマも、台湾出身のファッションデザイナー、ジェイソン・ウー氏が手がけたもの。
コットン製で着心地が良く、他社のファーストクラスでさえありがちな、安っぽいナイロンのひらひら素材では無いのが嬉しいです。

スゴイ😍③:アメニティーキットにアルマーニ製のキーホルダー!?
長距離路線のアメニティーキットはアルマーニ社とのコラボ。
台北着のフライトではソフトケースのポーチの中に、定番のアメニティーキットの他、なんと同社ロゴのキーホルダーが含まれています(台北発の場合はハードケースのポーチと同社ロゴの入ったコインケース)。

↑写真左側にキーホルダーがあります。
スゴイ😍④:マットレスと掛け布団が快適
最近の長距離路線ではマットレスを提供する航空会社が増えましたが、その中でもエバー航空のは厚みがしっかりあり、掛け布団はまるでおうちのベッドにかかっている様なふかふか仕様。
ぐっすり眠れました。

スゴイ😍⑤:サービスのスピード感が半端無い
日系には厳しい事かも・・・
ブリスベン→台北便は、22:15に出発して、翌朝05:15に到着する9時間のフライト。
夜食と朝食の2回ホットミールが提供されますが、できるだけ乗客の睡眠を重視してくれるかの様に、サービスのスピード効率が半端無いです。
最初の食事に関しては、離陸後の飲み物とおつまみ→前菜+メイン→デザートのコースメニューでしたが、なんとこれら全てが離陸してから55分後に完了しました。
日系では、大抵離陸して1時間後に食事の提供が開始します・・・
そして、エバー航空2回目の朝食は、着陸1時間半前に提供。
こちらも、コース式になっているのに関わらず、です。
参考までに、ANAやJALでは、シングルトレイでも、2回目のホットミールは2時間前以上前に提供される事が主流になっています。

スゴイ😍⑥:日台路線では3種類の食事内容が前菜からデザートまで全て異なる※
距離の短い日台路線。
JALやANAでは、和食か洋食の2種類が選択できますが、エバー航空では和洋のほか中華の3種類あり、しかもそれぞれ前菜からデザートまでメニューが異なるのです!
ブリスベン→台北路線の様な長距離路線でさえ、前菜は中華・洋の2種類、メインは中華1種類と洋2種類で、デザートは1種類なのに、何故か食事は日台路線の方がオプションは豊富です。
台北→東京は和食を選択しましたが、結構豪勢!

※全路線が対象では無く、成田・羽田等に就航しているワイドボディ機限定です。
スゴイ😍⑦:出発時間帯関係無く、統一された内容の機内食が提供
台北⇄東京路線に関しては早朝出発だろうが、夕方出発しようが、機内食は同じ内容のメニューです。
これは素晴らしいと思います。
多くの航空会社では、朝の出発は朝食を提供する傾向がありますが、大抵昼食や夕食等と比較するとしょぼいです。
筆者の場合はあえて朝食のみを提供するビジネスクラスのフライトは避けようとしますが、エバー航空ではそんな事心配しなくても良い。
上記の和食は、台北発07:55のフライトで提供されたもので、朝からしっかり食事が楽しめるのは嬉しいですね。
航空会社的にもメニューは統一させた方が効率が改善して、良い意味でコストカットができるのでは無いでしょうか。

———
全体的にエバー航空はとてもレベルの高い航空会社である事は間違い無いですが、がっかりした点も触れておきます。
ガッカリ😞①:本家桃園空港のラウンジがしょぼすぎる!
今まで訪れたスターアライアンス系ビジネスクラスのラウンジではかなり下レベルと言っても過言ではありません・・・
エバー航空、空では素晴らしいのに、地上ではなんでこんなに微妙なんだ!!
桃園空港にあるビジネスクラス専用のザ・インフィニティラウンジは、とても狭く、密集感半端無く、早朝のピーク時間は座る場所を確保するのがとても困難!
電源がある座席はとても限られているし、ラウンジのデザインも微妙。
正直、同空港にあるプライオリティパス対象のラウンジの方が快適です・・・
幸い、食事のオプションは豊富で、ハーゲンダッツのアイスクリームが4種類選べたのは良かった。

ガッカリ😞②:日本路線に日本語のメニューが無い?
日本路線で日本語記載の無い食事・飲み物メニューが提供される航空会社は多々ありますが、エバー航空の様に日本全土を網羅して地方空港まで就航している航空会社が日本語記載の無いメニューを提供するのは意外でした。
台湾華語と英語のみの記載です。
理解はできます・・・今回搭乗した台北→成田路線はビジネスクラスの乗客は殆どが台湾人らしき方々で満席でしたし、自分以外に日本人っぽい方は見かけませんでした(座席数は30ありました)。
円安&インフレの影響か、最近の日本を発着する国際線では日本人がマイノリティになりましたね・・・
大した事では無いのですが、気になる点ではありました。

まとめ
エバー航空のビジネスクラスは非常にレベルが高いです。特に長距離路線になると提供されるサービス内容は他社のファーストクラスに匹敵するぐらい。日台路線であっても、機内食の種類が充実してクルーの対応も手厚いです。機内は素晴らしいですが、桃園空港のラウンジは微妙なので期待しない様に!