概要
搭乗総合評価:96点
感想:とてもユニークな広いプライバシー感ある個室型座席、フレンドリーなクルー、充実したアメニティーと最高の和牛ステーキとほぼ完璧に近いフライト。ただし、洋食フルコースが全体的に質素なのと、調整可能な空調が無いのが気になりました。
<利用詳細>
フライト利用月:2025年9月
予定出発時刻:10:55発
実際の出発時刻:11:03発
予定到着時刻:08:40着
実際の到着時刻:08:26着
時刻表上のフライト時間:11時間45分
実際のフライト時間:11時間23分
座席番号:2A
機材:A350-1000
機材番号:JA04WJ
機材導入日:2024年7月31日
<チケット代>
85,000JMBマイル+45,340円諸税等
搭乗記
| この記事は体験の全て語ります。
要点をまとめた簡易バージョンはこちらです。 |
・隠れ家の様なJALファーストクラス専用エントランスを利用
羽田空港第3ターミナルには午前6時前に到着。
まだ、JALではチェックインカウンターがオープンしていませんでした。
通常のファーストクラスチェックインカウンター前には既に長蛇の列が・・・

でも、今回はそこを通り越して、もっと先へ。
ステータスだけでは利用できない、あくまでJALファーストクラス利用者だけが手続きできる「JAL First Class Entrance」へ向かいます。

正直、場所が分かりにくい!
大きく表示されていないので、見落としそうですがそこがまた良さでもある!
6時のオープンと共に、ドアが開くと数名のスタッフさんが並んでいました。
すぐに対応してもらい、続々と4組程の利用者が自分の後に続きました。
対応中はソファーで座って待っていればオッケー。



5分以内に手続きが終了し、その後は隣接する専用の保安検査場を通ります。
スタッフさんもとても愛想が良く、「おはようございます」と挨拶をしてくれました。
保安検査場で挨拶されたの初めてかも!
・3つのラウンジを満喫♪
出発前は、以下のラウンジを満喫しました。
初訪問となるJALファーストクラスラウンジ、2023年にオープンした4階のJALサクララウンジ、そして6年ぶりのキャセイパシフィックラウンジ。
相変わらずキャセイパシフィックラウンジのクオリティーの高さには脱帽です。
・いよいよ機内へ・・・座席はレベルが違う!
本来であればファーストクラス専用のドア1へ繋がるボーディングブリッジが用意されているはずですが、この日はドア2のみが使用。
そのためビジネスクラスのキャビンから搭乗します。
搭乗券をお見せすると、ファーストクラス専用クルーの松崎さんが座席まで案内して下さいました。

たった6席しか設置されていないファーストクラスキャビンです!
初印象は・・・とにかく広い!!!


大人が3人横に並んで座れます。
そんなシチュエーションはファーストクラスでまず無いと思うけど(笑)。
座席横のサイドテーブルは上に戻すと補助席の機能を果たします。
意味ある?と思われたら、例えばメインの広い部分のシートをベッドにした時に、補助席に座ったり、また寝たりと座席とベッドが両方存在させる事が可能です。
すごい贅沢な使い方だけど。



座席2Aは通路を挟んだ反対側が壁になっているので、プライバシーが抜群です。

・自分含む4名の乗客と3名のクルー
このフライトでは自分以外に3名の乗客がいました。
他の皆様は日本人サラリーマンぽい方達で、前方の2席は同じ職場の方らしく、食事中はペアで座って満喫されている様でした。
3名のクルーがファーストクラスを担当して下さいます。
・とりあえずミモザで落ち着く
着席後、松崎さんにシャンパンかオレンジジュースでも、と尋ねられたので
「両方混ぜて下さい!」とお願いしました。
ミモザです。
午前中にはぴったりの飲み物です^^。

カメラを持っていると大抵機内では必ずクルーより「撮影しましょうか?」とオファーがあるので、今回はお言葉に甘えて。

・アメニティー各種拝見:パジャマは素晴らしい!
JALファーストクラスでもらえるアメニティーは以下の通りです:
*パジャマ(リラクシングウェア)
*アメニティーポーチ
*資生堂の3点スキンケアキット
*スリッパ
上記は全て持ち帰りができます。
まずはウェルカムドリンクと共に、パジャマのサイズを聞かれました。
日本では普段からMを着用しているので、同サイズでお願いしましたが・・・これがもしかしたらちょっと大きかったかもしれません。
JALのパジャマはワンサイズ大きめという事は留意しておいた方が良いです。
早速、化粧室へ行って着替えました。


100%オーガニックコットン製で、とても着心地が良いです。
今まで貰った機内のパジャマで最も快適だと言っても過言ではありません。
ただし、袋を開けると繊維のカスが埃の様に舞い上がるのでここはパッケージ時の改善が必要です。

他のアメニティー類を見てみましょう。

・アメニティーポーチは日本国内の福祉活動をテーマにしたブランド
まずはポーチから。
こちらはヘラルボニー製で、一見海外ブランド?と思いきや、岩手県発祥でした。
知的障害者のアーティストとコラボした、正にSDGsへの取り組みの一環ですね。
ありがちな値段が釣り合わないような有名ブランドポーチよりも、この様に個性ある方がしっくりきます。

中身は至って普通・・・USB変換ケーブル(タイプA⇄タイプC)だけは他社ではあまり無いコンセプトなので独特で実用的!
ポーチはリバーシブルです。


・資生堂メンのスキンケア3点セットは市場価値3,925円分
そして最も実用的なアメニティーキットは資生堂のスキンケアセット。

中身はフェイスクレンザー:30g、ハイドレーティングローションC:30ml、トータルRクリームN:10gです。
ざっと資生堂サイトで同じアイテムを照らし合わせると2025年10月時点の市場価格はこんな感じ:
| 市場価格 | 換算後 | |
| フェイスクレンザー:30g | 3,300円 / 130g | 762円 |
| ハイドレーティングローションC:30ml | 4,400円 / 150ml | 880円 |
| トータルRクリームN:10g | 9,130円 / 50g | 2,283円 |
| 合計相当価値 | 3,925円 |
最後にスリッパ。
こちらは布製の巾着袋がファーストクラスのオリジナルである以外は、スリッパ自体はビジネスクラスと同品質のものです。

枕は2種類用意されています。
硬めのものと、大きめなふわふわしたもの。
毛布は寝る時にしっかりした掛け布団が提供されますが、それ以外では薄いものが用意されています。
最後にメニューフォルダー。
こちらの中には無料Wi-Fiコードのバウチャーが含まれています。
現在ではビジネスクラスでもWi-Fiが無料になっているのでファーストクラスだけの特典では無くなりましたが。

次に座席を詳しく見てみましょう。
・棚上にロッカーは無し;収納スペースは全て座席周りで完結
A350-1000のファーストクラスでは棚上のロッカーは設置されていない代わりに、全てこの広い座席エリアに十分なスペースが確保されています。
まずはスライド式のクローゼット。


スライドをすると巨大なミラーが現れ、こちらに数点ハンガーが用意されているのでトップとボトムズ両方ともかけられる様になっています。

クローゼットの下はシューラックに。
収納ボックスは3箇所用意されてあり、こちらに小物系やその他収める事ができます。



オットマン(足置き場)の下にはスーツケースもしっかり収納できるほどの十分なスペースが確保されています。

・座席周りの設備:充電設備は充実
広すぎる個室なので、3箇所にそれぞれユニーバサル電源、USB-A、USB-Cの電源が設置されています。



前方の電源は、前方のスペースが座席となるのでそこでお話ししたり、一緒に対面で同伴者と食事をする時に便利です。

ワイヤレスチャージも用意されていますが、少しでも位置をずらすと充電が止まってしまうので個人的には少々使いにくかった。

テレビの位置が遠いため、画面の操作は全てこのタッチパネルのコントローラーでできます。

スマホのJALアプリとペアリングするパーソナライズされたモードに興味があったけど、面倒くさかったので辞めました(笑)。
・ヘッドレスト内蔵スピーカーは改善の余地が大いにあり
JALが誇る世界初のヘッドレスト内蔵スピーカー。
ヘッドフォンを利用しなくても、ここから聴く事ができます。
でも、高さを調整できない上に常にヘッドレストに頭をつけなくてはならないのであまり役に立ちませんでした。

食事の時とかどうしても前屈みになるし、ずっと同じ姿勢でいるのも結構な痛。
一応音漏れはしないという仕組みですが、近所の座席からしっかりエンタメの音は聞こえました。
そこまで気になるレベルでは無いですが。
これは将来的には改善が必要ですね。
後ほど、クルーにヘッドフォンをお願いしました。
こちらはバングオルフセン製です。

また、ブルートゥースで持参しているエアフォン・ヘッドフォンともペアリングも可能です。

・一番の設備ミス:空調が調整できない!
JALに限った事ではありませんが、最近の新鋭機の多くは調整可能な空気孔が設置されていません。
快適な体感温度は人それぞれ異なるので、これがあるかないかではかなり機内の印象が異なります。
筆者の様な暑がりにとっては、暑いとどうしようもできないので寝付けにくい時があります。
寒ければ、毛布を重なれば良い話なのに・・・
エミレーツ航空の様に各個室内の温度が調整できるまでとは言いませんが、古い機材のエコノミークラスにもあるような空気孔があるだけでも風を当てていれば涼しくなるので、これは例外なしに欲しいものです。

・さらば東京!
これから10時間を超えるフライトの旅が始まります!
東京は晴れていたので青い空が撮影できました。


離陸時刻:日本時間11:28




・JALのプレミアムだらけなドリンクメニューを拝見
JALのドリンクメニューは市場価値が高額なもののラインアップが凄いです。
恐らく世界の航空会社で一番では無いでしょうか。
シャンパンに関しては一本あたり市場価値で150,000円前後するサロンから始まり、30,000円前後する2種類目、そしてワインボトルは大抵1万円前後です。
ソフトドリンクでさえ、ロイヤルブルーティーやノンアルコールのスパークリングワインを提供しているので酒が弱くても、満喫できます。












・食事メニューは和食の方がはるかに豪勢
JALのファーストクラスメニューはとてもシンプルです。
1回目の食事は和食か洋食の2択。
通常、ファーストクラスだと前菜◯種類、メイン◯種類とか色々なオプションから選択できるのが基本ですが、JALでは大胆に「全部」提供しちゃいます!
なので洋食コースだと前菜2種類、メイン2種類両方とも出てきます。
でもですね、メニューからして和食の方が品数が明らかに豊かです。


1回目の食事終了後はアラカルト式となり、好きな時にいつでもメニューの中から好きなだけ注文ができる形になっています。
内容によっては、ファーストクラスとビジネスクラス兼用です。


因みに、ベジタリアンもしくはビーガンの方は、事前にシェフ監修メニューも楽しめる様です。

離陸後30分:離陸後の飲み物と和洋コース共通のアミューズの提供
飲み物はシャンパン・サロンをお願いしました。
こちらは各便1本しか搭載されていないので、早めに頼んでおいた方が良いです。
他の乗客が居たら、すぐに無くなる可能性が高いからです。


アミューズはチキンカツの様な品とオリーブ、そしてサーモンと蟹のマリネ。
とても美味しかったです。

・洋食フルコースを堪能・・・のはずだったが、ちょい拍子抜けしてしまった(笑)
前回の記事に、JALファーストクラスの洋食コースがある意味色々とショックだった事を触れたので、もうこれ以上同じ件には触れません(笑)。
離陸後45分:テーブルセットアップとパン、そして2回目のアミューズが提供
まずはトレイに並べられたバター、ブラックペッパー入りの塩、パンに浸すオリーブオイルとスパークリングウォーターがやってきました。


パンはどれも美味しそうでした。
それぞれ一種類ずつ選べましたが、腹をいっぱいにさせたく無いので3つ選択しました。


前菜には海鮮や鶏肉系がメニューに並んでいたので、ここは白ワインのシャルドネーを注文しました。

2回目のアミューズは洋食のみの皿です。
山羊乳のバヴァロアはオリーブオイルに浸してあり、とてもシンプルな癖の無い味でした。

離陸後50分:1回目の前菜提供
こちらは「魚介のコンポジション」となっており、簡単に言うと冷えた茶碗蒸しに玉ねぎジュレとイクラがトッピングされたもの。
上品な味でしたが、またもやムース系か・・・となりました。


離陸後1時間10分:2回目の前菜提供
今度は温かい系の前菜で、鶏肉と茸のムース(3回目連続でムース系!)。
こちらも先ほどの様な小さな器での提供です。
美味しかったのですが、一口でペロッと終了。
ファーストクラスを期待していただけあって、なんだかここまでは呆気ないです。

離陸後1時間20分:1回目のメインディッシュ提供
最初のメインディッシュは魚です。
ラップに包まれたスープ状になっていて、糸を解いて召し上がります。
こちらも小さな魚が一切れに付け合わせに少々のじゃがいも。
メインディッシュとしては前代未聞の量です。
若干ぬるかったのもあり、そこまで印象的ではありません。


この辺りで次のメインディッシュがビーフなので、ワインを白から赤へスイッチ。
カリフォルニアの日本人農園で作られたピノノワールです。

離陸後1時間20分:2回目のメインディッシュ提供
やっとファーストクラスらしいメインディッシュが来ました。
今度はしっかり量もあります(笑)。
和牛フィレステーキとキャベツのガレット。
最初プレートを見た時はあまりにも寂しいと思いましたが、味は抜群でした。
付け合わせのスパイスと一緒にいただきます。


パーフェクトなミディアムの焼き加減でさすが和牛だけあって口の中でとろけます。
これは本当に美味しく、今まで食べた機内でのステーキでもトップレベルです。
やっと食事を楽しむ事ができました(笑)。
離陸後1時間50分:チーズプレート&フルーツ提供
ここで、洋食フルコースには記載の無い、アラカルトメニューからチーズとフルーツを頼みました。
このままデザートで終えるには物足りないからです。
チーズはソフト2種類、ハード2種類、そしてブルー1種類が一口サイズで用意されていました。


JALファーストクラスのフルーツはいつも盛り付けが美しいです。
離陸後2時間05分:デザートの提供
流石にファーストクラスのデザートだから豪華かなぁ〜と期待していましたが、これまたしょぼい!
エコノミークラスでもあるあるのムース系。
トッピングにちょい工夫はしていますが、本当にこれがミシュラン3つ星レストランとのコラボスイーツ?と疑ってしまいます🤷🏻♂️。
チーズとフルーツ頼んでおいて良かったー。


離陸後2時間15分:食事終了&食後のハーブティー提供
これから寝る予定なので、カフェインが入っていないハーブティーを注文。
小さい事ですが、ANAを含めた他社だとお茶と一緒にクッキーやチョコレートがビジネスクラスでも付くのになぁ〜
まぁ、頼めば持ってきて頂けますけどね。
結論としては、JALのフルコース料理は絶対和食の方がおすすめです。

・テーブルの位置がなぜそこに!?
このシートで気になった点は、テーブルの位置が通路側の方の引き出しから手前に引いてから、出す事。
本来、テーブルは窓際や通路から反対側の位置から引き出すケースが多いです。
その方が、食事中トイレに行きやすくなります。
JALA350-1000の場合、一度テーブルを広げると引き出し部分が固定されて、押しても戻りませんでした(もしかしたらロックがあれば解除して戻す事ができたのかも)。
ほんの少し隙間があったので、なんとかくくり抜けられましたが足が太い方は厳しいです。
更には、対面で食事を楽しむ際には、同伴者は完全に身動きができないロックオン状態になります(笑)。
コントローラーの位置を少しずらせば、従来の位置にテーブルが設置できたのに、何故なんだろう🤔。

・化粧室はアメニティーが常備される様になった
2017年にボーイング777-300ERのファーストクラスに搭乗した際、化粧室はかなり簡素でしたが、今回はしっかりファーストクラスに相応しいアメニティーが常備される様になりました。
細かい事を言うと、ペーパータオルだけで無く、布製のお手拭きタオルもあるとプロっぽいけどな。


資生堂のラグジュアリーブランドクレドポー製のリペアオイルと、乳液が常備されています。

ハンドソープはロンドン発祥のミラーハリス製。



着替えがしやすい足スタンドも引き下ろす事ができます。
これがあれば、どんな液体が散乱しているか分からない床を気にしなくても良い(笑)。
・ベッドメイキングをお願いして完全にホテルの部屋みたいに
フルコース料理の食事終了後は機内照明が暗くなり、クルーも交代で休憩へ。
こちらも就寝準備です。
ファーストクラスではクルーがベッドメイキングをしてくれるので、その間は化粧室で歯磨きや着替えなどして準備をするするのがスマート。
座席に戻ると、大型のエアウィーヴマットレスとその上に同メーカーの掛け布団が敷かれています。
離陸後2時間25分:ベッドメイキング完了

ファーストクラスではマットレスの硬さをハードかソフトで選べます。
僕は柔らかいのが好きなのでソフトで。


・エアウィーヴの上に直に寝るのは抵抗ある
このエアウィーヴ、確かに厚みがあって快適なのですが、この上に直に寝るのはどうなのかな、と思います。
網目が細かく表面がザラザラしているからです。
この上にシーツを被せた方が滑らかになるし、寝やすいと思うのですが・・・
JALに限らず、ANAもメーカーは違えど、同じ発想なんですよね。
僕だけですかね、ここまで重箱の隅突っつくみたいに思うの(笑)?

このエアウィーヴの掛け布団は前回乗った時みたいに分厚く無く、丁度良い薄さでふわふわしていました。
・個室ドアはそこそこの高さがあるのでプライバシー感がある
座席を囲う壁やドアは153センチと結構な高さです。

ドアの上部分に覗き窓みたいな隙間がある以外は、結構完全にプライバシーがある感覚です。
エミレーツ航空やエティハド航空でさえ、覗き窓がしっかりあみあみ状態になっているので。
機内照明も暗かったし、到着前にパジャマから着替える際はこの個室の中で一旦下着姿になって行いました(笑)。

・タイ映画観賞;JALは東南アジア系の映画が豊富
JALの東南アジア系映画は良いセレクションが多いなぁ、と思います。
家族の愛をテーマにしたものがありますねぇ。
以前も感動したベトナム映画を観たし、今回はおばあちゃんと孫の関係の映画を観賞しました。
タイから「おばあちゃんと僕の約束」です。
因みに画面はめっちゃデカいです・・・
2025年9月時点では業界最大級の43インチ!
ちょっとしたミニ映画館です。



・時差、興奮、そして機内の温度の関係でほぼ寝れなかった
筆者の場合、ファーストクラスで寝るのは勿体なすぎる感じがあり、1分でも楽しみたいので深夜便で無い限り基本起きています。
このフライトは日本時間昼前に出発して、日本時間の深夜前に到着するのでバリバリ普段から起きている時間です。
また、個人的には機内の温度が暖かく感じてしまい、あまり寝付ける適温ではありませんでした(だから空気孔は必須の中の必須!!!)。
2回目の食事(アラカルト)が到着するまで約6時間、映画見たり、機内でダラダラ過ごします。
着陸3時間50分前:2回目の食事(アラカルト)提供開始
1回目の食事終了後に、着陸前の食事を事前オーダーしておきました。
着陸2時間前ぐらいを目安にしていましたが、僕がずっと起きていたのを察したのか、早めに提供する事になりました。
寝具は片付けてもらいます。

まずは、目覚めのロイヤルブルーティー(って殆ど寝ていないけどw)で現地時刻の朝をスタート。

1回目は「栗とバニラの甘酸っぱいポタージュ」を注文しています。

濃厚な栗ベースのピューレにバルサミコ酢が効いていて、これは結構美味しかったです!

着陸3時間35分前:「フミコの和食」提供
次はず〜っと試してみたかったフミコの定食。
日本発の長距離路線でしか体験ができません。
和食、洋食の2種類から選べ、両方とも美味しそうでしたがフルコースが洋食だったので和食を選択しました。
因みに、ビジネスクラスも全く同じメニューです。
器だけ異なって提供されます。

内容は:
<台の物>
*鮪のわさび醤油漬けとアボカド
*ほうれん草とキヌアの胡麻和え
*あおさの玉子焼き
*柴キャベツのお浸し、大根浅漬け
*レモン
<小鉢>
*温茶碗蒸し 茸餡(椎茸、えのき、舞茸)
これは・・・大いに感動です!
同じメニューがビジネスクラスでもたべれるというのは如何にビジネスクラスの食事レベルが高いことも物語っています。
洋食フルコースの質素さから大分印象が回復してきました(笑)。


着陸3時間20分前:「串盛り合わせ」提供
こちらは焼き鳥2点(つくねタレとねぎま塩)+玉子焼きです。
焼き鳥は結構なボリュームがありました!
ただ、個人的には苦手なコリコリした軟骨がつくねに練り込まれていたのであまり食が進まなかった・・・
ねぎまは皮付き。
付け合わせに七味唐辛子が用意されるのが可愛いです。

着陸3時間10分前:「プチデザートのトレイ」と「ショコラ」提供
ここでサプライズが2点ありました。
一つ目は、洋食フルコースのデザートはしょぼかったのに、アラカルトメニューのデザートはしっかり満足できるスイーツだった!
内容は、かぼちゃのモンブランと純米大吟醸を使用したお酒大福。
どちらもファーストクラスらしいデザートでした!!
付け合わせにお願いしたチョコレートもジャン=ポール・エヴァン製のもの。
これですよJALさん、フルコース料理でも期待したいデザートは!

大福の中身は日本酒ベースのクリームがたっぷり入った、オリジナリティ溢れるデザート。
かぼちゃのモンブランもケーキ職人さんが作るような立派なケーキです。
二つ目のサプライズは、クルーからメッセージカードとA350-1000の飛行機模型をメッセージ入りで頂きました!


これは本当に嬉しかったです。
この様な待遇は毎回起こる事でも無いし、僕はJALの上級会員でも、ワンワールドの上級会員でもありません。
単純にフライト中にクルーと色々な会話を楽しめた結果がこうなのだと思います。
決してこの様な待遇は期待するものではありませんが、サプライズは本当に良い思い出です。
この日のためにほぼ1年間待った甲斐がありました。
クルーのお仕事がひと段落した時に、記念撮影をお願いしました。

今回お世話になったクルーはパーサーの安田さん始め、搭乗時から気持ち良く出迎えてくれた松崎さんと、ファーストクラス・ビジネスクラスを兼業されていた本間さんの3名に感謝です🎵
皆のチームワークのお陰でサービスは完璧であったし、こちらが何か欲しいものを言う前に向こうから察してくれるので(特にドリンクなど)、すべて流れに任せる事ができました。
・おはようダラス・フォートワース
丁度日本の深夜あたりの到着。
これからさぁ、寝るぞという時間なので、フライトの最後の方から眠気が襲ってきました。
広大な平野が続きます。
半分砂漠型の様な気候にも関わらず、緑が豊かですね〜。


着陸時刻:アメリカ中部時間08:19
・降機時に小さな懸念点が・・・
あ、一点だけ、サービス内要の改善点がありました。
それはドア1を使わず、ドア2のみでボーディングブリッジが繋がっている時。
ダラス・フォートワース空港では、一番前のドアでは無く、一般的な二番目のドアからすべての乗客が降機する事になりました。
この際、ファーストクラスの乗客は一度ビジネスクラスのキャビンを通ってから降ります。
クルーがファーストクラスの乗客を優先的にドアの前へ案内しますが、既に飛行機が完全に停止してベルト着用サインが消えるているので、ビジネスクラスの乗客は一斉に立ち上がり、狭い通路を埋めているのでまず通れません。
機内放送も無いので、ビジネスクラスの乗客にとっては何が起こっているか理解できない可能性もあり、ある意味強制的に横入りするのでとても気難しいです。
ファーストクラス一列目に座っていた乗客2名はかき分けるのを諦めてビジネスクラス乗客の後ろで待機していました。
ドア1が使えない時点で、一度しっかりアナウンスをした方がこのカオス状態を防げると思います。

・降機から荷物を受け取りまでが早い!
前回2022年にニューヨークJFK空港に世界最長フライトで到着した時、入国審査に2時間かかったので、今回もハブ空港という事もあり長蛇の列を想定していましたが・・・
なんと、入国審査場がガラガラ!
08:26にゲート到着してから、08:36に入国審査場に着き、そして08:45にはターンテーブルで預け荷物をピックアップしました!
なんと19分で!
アメリカの空港でこんなに早く降機から空港外に出られるのは前代未聞です(笑)。
ダラス・フォートワース空港では午前中の国際線到着便が少ないのですねぇ。
・おまけ:JALの最新ネットワーク
機内雑誌「Skyward」に掲載されているJALの路線地図。
航路通りに線が引かれているので、とても参考になります。
ロシアの経済制裁も永遠に続くと思えないので、数年後、北回りのヨーロッパ路線が無くなったらとても今が貴重かもしれません。
昨年成田からフランクフルトへグリーンランド経由で行けた事はとても価値のある体験でした(景色が凄いんですよ)。

評価
機内クルーの対応:10/10(とても丁寧で程よい距離感のフレンドリーさが居心地良かった♪)
機内の清潔感:5/5(文句無し)
シートの設備*:9/10(充電設備、サイドテーブルにもなる補助席、収納スペース、個室ドア、大型テレビと文句無し;ただし、暑がりの自分としては調整ができる空気孔が欲しい・・・)
*調整可能な空気孔が設置されていない場合は自動的に−1点
シートの快適さ:10/10(とにかく広い!)
アメニティー:10/10(パジャマがとても着心地良い;資生堂の3点セットは結構嬉しい;エアウィーヴは快適)
機内食・飲み物の種類・量:4/5(洋食のフルコースは物足りなさがあったが、アラカルトメニューがその分豊富なので全体的には満足)
機内食・飲み物のクオリティー:9/10(飲み物はかなりプレミアム的なものが多い;洋食フルコースは質素ではあったが全体的にデザートを除きクオリティーは高かった)
エンターテインメント:10/10(チャンネル数で勝負すると中東系や欧米系と比較すると大分限られている分、日本語対応チャンネルが豊富であるのでこの点は嬉しい)
総合評価:67/70 = 96点
まとめ
丁寧でフレンドリーなクルー、プライバシー感たっぷりの広い座席と充実したアメニティー、そしてクオリティーの高い食事とほぼ完璧です。
ただし、洋食のフルコースがムース系ばかりでステーキ以外は質素だった事と、体内温度が調整できる空気孔が無いのは残念でした。
細かい気になった点は数々ありますが、ハード面の大幅な改善で世界トップレベルのファーストクラスになったと思います。
あとはJALファーストクラスラウンジだけどうにか水準を高められれば・・・


