【3日目】
カルギルは前日と同じで雨がしとしと降っている。この湿度と言い、どこか日本の冬を感じさせられる。カルギルは観光しないで前日は違うルートでアルチへ戻る。ラダック人のライフラインである国道1号線経由だ。道路もよく整備されているし、交通量も増える。
この辺り一帯はシーア派のイスラム教徒が多く暮らす。なのでホメイニさんの写真もよく現れる。
しばらく走ると集落が無くなってくる。しばらくは山の間を走る。そしていつの間にかカラフルなマニ旗(タルチョ)も見えてくるようになり、今までずっとイスラム世界だったのが仏教世界に変わってくる。1時間半ぐらい走ると国道のカーブに差し掛かったところで仏教寺院が現れる。そしてその裏には岩に大きく刻まれた弥勒菩薩の彫刻があり、高さは15メートル程ある。
今回お世話になったドライバーのプンツォック君の実家が道中のボド・カルブ村にあるとの事で、お邪魔させてもらった。
村は20世帯ぐらいが暮らす雰囲気。その中でも、プンツォック君の実家が一番大きかった。ちょっと驚き。
じゃがいもと人参を炒めただけのシンプルなものでしたが、とても美味しかった。やはりどこでも家庭の味は美味しいね。左はバター茶。お茶といっても塩味だ。チャパティがまたうまい!もちもち感があった。
ドライバーやっているよりも、絶対ゲストハウスにすれば儲かるよと余計なお世話な事を言ったけど。。。でも本気でこのサイズならゲストハウスができます。
村の奥にはチョスリン・ゴンパという寺院があった。もう雪山すれすれ。
実はここ、今ラダックで行われているカーラ・チャクラ祭ではダライラマがここでスピーチをする予定。何気にすごいゴンパなんだな(ガイドブックには載っていないけど)。
ドライバーの家で昼食を頂いた後は東へ向けて出発。国道1号線に戻り、スリナガル⇔レーの間では一番標高の高い峠に差し掛かる。フォトゥ・ラだ。とは言っても標高は約4,000メートル。レー近郊にある5,000メートル級の峠に比べれば低い。
フォトゥ・ラを過ぎるとすぐにラマユルに下りる。ここはラダックで有名なゴンパの一つ、ラマユル・ゴンパがある。ムーンランドと呼ばれる月面の様な地帯の中に現れる。そろそろ、空気も乾いてきて樹木もほとんど無くなり、ラダックらしい地形が現れる。
ラマユルを出発すると1時間ぐらいで先日分岐点で分かれたインダス川下流地域へ繋がる道と合流する。カルツェだ。そして2時間ぐらいしてアルチに到着。翌日はヌブラへ長距離移動となるのでゆっくり休む事にする。