航空会社:BAR Aviation
フライト区間:キヒヒ→カセセ→エンテベ
フライト利用日:2022年4月29日(金)
機種:セスナグランドキャラバンCE-208B
機材番号:5X-KEB
<まだIATAのコードを持っていない>
この区間は、現地パートナーが主催する視察旅行プログラムの一環として手配されており、直前まで何航空なのか、どんなルートなのか、全く当日まで不明でした。
ウガンダの国内線の主力はAero Linkという、こちらもセスナ機をメインに運行している航空会社です。出発時、こちらの飛行機が泊まっていたので、てっきりこのフライトかと思いきや、一本遅いBar Aviation社による運行の便でした。
まだ、2桁のIATAコードを持っていない、謎?の航空会社ですが、パイロット含め地上スタッフの対応がとても良く、安心して乗れました。
<キヒヒ空港>
キヒヒ空港はウガンダ南西部に位置する空港で、主にゴリラトレッキングを行うための拠点となる空港です。ゴリラトレッキングの拠点はここから車で約1時間半ほど離れたブホマという、山奥の集落になります。
キヒヒ空港は、空港というよりも、小さなVIP調の小屋でした(笑)。
スタッフが1名だけおり、ノートに手書きで名前や国籍などの情報を記入してチェックインは終わりました。ガイドが空港まで同行していたので、詳しい手続きは既に行われたと思われます。
搭乗券などはありません。
空港到着時、てっきりこのフライトに乗るのかと思いました。結構搭乗者が既に居たので、もしかしたら満席になって窓際を確保できない??と心配していましたが、このフライトでは無いと知らされてホッとしました。
このセスナキャラバングランド208機は、12人乗りで座席配列が1-2なので、満席の場合は乗客全員が窓際を確保できないのです。
滑走路は砂利の未舗装。
いよいよ、機内に入ります。乗客は、我々4名のグループに、1名、次のカセセ空港で降りる、ロシア人トレッカーが出発地のエンテベから搭乗していました。
<機内>
初セスナ!本当に小さい!
搭乗時、500mlのペットボトルの水が配られます。
<カセセまでは絶景>
キヒヒ→カセセのフライト時間は約20分ととても短いですが、国立公園の上空を通過し、更にアフリカで一番標高の高い山脈(因みにキリマンジャロ山は単独の山で山脈に属しません)を並行するので、絶景を楽しめます。
写真には残していませんが、上空から象の群れを確認する事が出来ました。
生憎、雨季の真っ只中であったため、アフリカで3番目の高さを誇るスタンリー・ピークを確認する事が出来ませんでした。標高は5,109メートルもあり、万年氷河があります。
<カセセ空港>
この空港もターミナルは立派な小屋で、滑走路は芝生。味があります。ここで、これからルウェンゾリ山脈をトレッキングする乗客を1名降ろし、残り4名が貸切でエンテベまで向かいます。
<エンテベまでの旅>
カセセ→エンテベは正直そんなに景色は楽しめません。普通に平坦な眼下で時より、湖や丘が確認できるぐらい。飛行時間は約1時間でした。
<エンテベ空港>
着陸して駐機場はメインのターミナルから少し離れた滑走路側に近い場所でした。ここで専用のVIPバスがターミナルまで付き添いのスタッフと一緒に移動です。国際線、国内線とも到着は一緒の場所ですが、スタッフが国内線での到着と入国審査官に伝えるとそのままスルーして到着ロビーへ。
降機事、キャプテンが挨拶でお別れし、気さくでとても印象の良い方でした。
エンテベ空港はボーディングブリッジが2つしかない、こじんまりとした空港ですが、利用客はそれなりに多く大型機も発着するので、時間帯によってはパンク状態になります。
このウガンダ航空A330-800neo機は世界でも2社しか運行していないタイプの1社です(もう一つはクウェート航空)。ひと回り胴体の長いA330-900neoは結構発注が多いのに。
この旧ターミナルは、1976年にエールフランス機がイスラエルのテルアビブ出発後にハイジャックされた、オペレーション・エンテベの舞台にもなった場所です。
<初セスナの印象>
合計で1時間半程乗りましたが、やはり大型機と比べると、少し疲れやすいかな?というのが率直の意見です。キヒヒ→カセセは低空飛行でかつ絶景地を飛行していたため、あっという間の20分でしたが、その後の1時間は少し長った様にも感じました。でもVIP待遇はとても良かったですし、アトラクション感覚でとても楽しめました。セスナと聞くと高価なイメージがありますが、ウガンダの様に小国であまり国内線の利用者が居ない場合には、逆に専用車を貸し切るより安くつく場合があります(特に数名で移動する場合は)。大変良い経験をさせてもらいました。